実のところ時間が無くて集中的な試聴はできていないのですが、短時間ながらも何回かに渡って試聴したことにより私の中での評価は固まりました。
結論から言うと、Oracle CD2000mk3〜MA1 DACの間で使用するデジタル音声ケーブルはこれまで通りValhallaで決定です。とは言え、両者の差は思ったほど大きくなく（Valhallaを使っていなかったらPSAで十分満足できたと思う）、あくまでValhallaの音の方が相対的に少し好きということです。
●Platinum Starlight(AES/EBU）の感想
- AET SIN DGを使った時に感じたような“もさっとした感じ（スピードが少し遅い）”はほとんど感じませんでした。比較すればValhallaの方が速いような気はするものの、PSAも十分速いように思います。
- Valhallaよりも重心が少し低い感じ。低音の量感はPSVの方が少し多いと思います。
- 高音の響きが僅かに煌びやかに感じます。とは言うものの、AETに比べると明らかな差はあるけれど、Valhallaとの比較では微差と言えます。Valhalla自体、高音に特徴がありますからね。
- 情報量の違いは判別できません。どちらも優秀です。
- で、ここからが明暗を分けるポイントになったのですが、Valhallaの方が少しだけフォーカスが絞られた感じがあり、その分だけ音像が小さくて明確です。また高音のヌケが良いので、結果としてサウンドステージの見通しが良く感じます。この音像の小ささとサウンドステージの見通しの良さが、Valhallaを選んだポイントです。まあ微差ですけどね。
最近とみに感じるのですが、加齢によって耳の性能〜特に高域〜が明らかに落ちてきており、そのせいか、高音が明快な音を好ましく思うようになってきています。Valhallaを好ましく感じるのは、そのせいかもしれません。もし耳の性能が落ちていない若い人が聞いたら、全く違った感想を持つんだろうなと思いますが、人に聞かせるためのシステムではないので、ここは自己中心的に行きましょう。
さてValhallaに負けてしまったPSAですが、ゴールデンウィークにMA1 DACとWadia521を入れ替えるつもりなので、その際にもう一度Valhallaと比較試聴するつもり。それまではヘッドフォンシステムで使おうと思います。
