お盆明けにチューンナップ(接点クリーニングとヒューズ交換)を行ったMA1 DACは、初日は電源を落とした影響からか音がイマイチだったものの、2日目にはかなり調子が戻ってきて、3日目には完全に本調子に戻りました。高音のエネルギー感とフォーカス感も元通りです。
初日に感じた“滑らかさ”は多少後退したものの依然として残っていて、低音の量感、音の分離感、サウンドステージの拡がりも以前より多少良くなっています。システムの端子クリーニングよりも音の変化は大きく、期待以上の効果があったと言えそう。
しかしながらチューンナップ後、本体の発熱が以前よりも大きくなりました。以前は手で触っても温かい程度だったのが、熱いのです。同じ規格のヒューズに交換したし、あとは接点クリーニングしかしていないので特に問題が起きるとは思えないのですが...。ちなみに我が家のMA1 DACは常時通電(ON)状態で使っています。
どうにも気になったので、フロントパネルにあるスタンバイスイッチ(パワーセーブモード)というのを初めて使ってみました。マニュアルによると「フロントパネルの機能とリモコン機能を停止させる」とあるのですが、寝る前にパワーセーブモードにして翌朝確認してみたら、筐体は冷たい状態でした。まるで本体の電源を落としたかのように...。
会社から帰宅した後ON状態に戻し、1時間ほどしてから音を聴いてみたところ、本体の電源を落とした場合と違って音は悪くないように思います。ということはメイン回路(特にクロック系)は通電状態だったと言うことでしょう。
勿論それ自体は設計として望ましいことなのですが、不思議なのはそれ以降MA1 DACの筐体の温度がチューンナップ前と同じレベルに戻り、熱いと感じるくらいまで温度が上昇することは一度も無いということ。
●チューンナップ後に一時的に筐体温度が熱いくらいまで上がったのは、一体全体何だったのか?
●パワーセーブモードにすると本体が冷たくなることから考えると、本体が温かくなる原因はフロントパネルの機能とリモコン機能が主要因ということになるのだけど、そんなものだけで本体が温かくなるほどの熱を発するものなのか?
どうにも腑に落ちない、MA1 DACの怪でした。ま、音さえ良ければそれでいいんですけどね。