Oracle購入の際にアドバイスをいただいたMさんより、カーボン製のCDスタビライザーを使っているとの情報を以前いただきました。我が家では Ultima Signature Mat(以下USMと略)を使っているので、その時は「いずれ機会があれば使ってみようかな」くらいに思っていたのですが、サウンドジュリアさんがドライカーボン製のスタビライザーを製作し(以前製作したものの改良版)かなり効果があるとのことなので、試してみました。
CDスタビライザー自体はかなり前に届いていたのですが、先週末、ようやくちゃんと試聴することができた次第。
USMよりも厚みがありますが、Oracle CD2000mk3での使用に問題はありませんでした。
で、その効果ですが、基本的にはUSMと同様にフォーカスが向上して音像がシャープになります。また背景が僅かに静かになり、(余計な響きが整理されるためか)サウンドステージの見通しも良くなる感じですね。
一方、比較試聴すると違う点も見えてきました。USMの方は音のエッジが若干丸く、カーボン製の方がエッジが立っています。またカーボン製の方が音調が明るくてヌケ感が良いです。
まあ微差と言えば微差ですが、総合的にはカーボン製の音の方が好みかな。
念のために記しておきますが、連続して比較試聴すればスタビライザー有無の差はハッキリ分かるものの、一方の音だけを聞いてスタビライザーの有無を聞き分ける自信は(私には)ありません。システムが違えば効果も変わってくると思いますが、我が家のシステムではそのくらいの効果感でした。
尤も、例えその程度の効果であったとしても使わないよりは使った時の音の方が良いわけですから、無論私は使います。ちりも積もれば山となるのです。
ちなみにサウンドジュリアさんの話では、表/裏で音が違うとのことなので試してみました。確かに「音像がシャープになる(締まる)」面と「響きが拡がる」面がありますね。無論好みは音像がシャープになる方なので、判別がつくように印をつけておきました。
さらについでなので、2つのスタビライザーを重ねた時の音も試してみました。どちらを上に(下に)するかで2通りあるわけですが、結論から言うとどちらの使い方でもカーボン製の単独使用を超える結果にはなりませんでした。ただし2通りの使い方では結構音が違っていて、USMを下にした方が音が良かったです。
相乗効果が得られるのではないかと少しだけ期待していましたが、お互いの特徴を打ち消し合ってしまうところがあるみたい。
というわけで、我が家の常用スタビライザーはサウンドジュリア謹製のドライカーボン製CDスタビライザーに決定しました。
USMはOPPO 105JPで使おうと思います。