Ultima Signature Mat （以下USM）が届いてから、数日に渡ってその効果の程を試してみました。基本的にOracle CD2000mk3での試聴が中心ですが、OPPO 105JPでも2枚ほど試しています。
OracleとOPPOではドライブの方式が違うので、もしかしたら効果の大きさも違うかもしれないと思っていたのですが、実際の効果感にほとんど差は無く、
- 響きの量が若干減るが、音像は少しタイトになり、サウンドステージの立体感も少し増す
という感じでした。
「音像が少しタイトになり、サウンドステージの立体感が増す」という効果は、クロックを入れた時の感じに近いです。でもクロックほどの変化量はなくて、有り無しを比較すると「何か違うなぁ」というくらいの効果感ですので、プラセボの範囲を出ていないかもしれません。
CDディスク表面の振動やEMI等の影響によって生じていた付帯音がUSMによって抑えられた結果、余分な響きが減り、その結果音像もシャープになって立体感も増すという作用機序だと推察できますが、有り無しの2つの音を比較してどちらの方が好きかと尋ねた場合、無しの方が好きと答える人は結構いるのではないかと思います。何故かというと、無しの方が響きが若干多い分、華やかに感じられるからですね。
私個人としては音像が少しタイトになるという点を重視し、「どちらかと言えばUSM有りの方が良い」と評価しましたが、あまりにコストパフォーマンスが悪すぎるので皆様にお薦めはできません。USMを買うくらいだったら他のアクセサリーに回した方が費用対効果は高いと思います。
ちなみに、サンプルプレゼントに応募していたプラチナSHMが届いたので聴いてみたのですが、こちらの方が音の違いはよほど明快です。価格が高いのが難点ですが、2〜3枚くらいなら買い直してもイイかなと思っています。
というわけで、ちょっと期待はずれのUltima Signature Matでした。
