memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

ETP-960RH/930RH

前々回の日記の最後に触れた「あのプラグ/コネクタを試してみたい...」を実行に移しました。
ここのところ箍が外れたようにアクセサリー類を導入しまくっていますが、「消費税が上がる前に...」というのが理由の半分くらいで、後の半分は「(今の精神状態では)何もしないで止まったままでいることに耐えられない」から。現在いろいろとストレスかかりまくりなので、せめてオーディオで何かしてないことにはやってられないのです...(^_^;)


在庫があるヨドバシに注文し、木曜日の夜に到着。写真を撮った後、早速交換作業にかかりました。



過剰包装の必要はないけど、もう少し価格なりのパッケージにならないものかと...。オヤイデの缶パッケージみたいにね。

見た目は何の変哲もない普通のプラグ/コネクタです。

4層メッキです。表面はロジウムですが、仕上げが雑なような...。

コネクタにはAUDIO GRADEの印字が。

AC LANDAに取り付けた状態。これでAC LANDA RHになりました。


使用場所はこれまで通りMA1 DACへの給電用(24時間通電状態)です。機材を暖機して試聴開始。もちろん新品なので、エージングが進むまでは本来の実力は出ないだろうと思いつつも、やっぱり期待してしまいますよね。何せそこそこのケーブル並みの価格なんですから。


夜の9時頃から試聴を始めて2時間ほど聞きました。最初こそヌケの悪さがあったものの、それがどんどん良くなってきて、1時間経った頃には「ああ、すべてのプラグ/コネクタをこれに替えたい」と思うほどの音に! 時間も時間なのでアルコールが入っており、「もしかしたら酔い故の夢なんじゃないか」とさえ思いました。


その時の感想(感動)をメモっていたので、ご紹介しておきます。

  • 倍音の量はP/C-037とあまり変わらないように思うが質感が高い
  • サウンドステージに広がる響の量が多い
  • エッジが立っていて音像が明瞭
  • しなやか、上質な革のようなしっとり感
  • 音に深みがある、コクのある音
  • 抑揚感が素晴らしい、ピアニシモの表現が素晴らしい
  • 陰影感の表現が巧み
  • 色彩感に富む音
  • P/C-037がUX-1で、ETP-960RH/ETP-930RHはORACLEの音みたい
  • 素晴らしい! ほとんどケチのつけようがない!


(酔いのせいか)多少過剰評価な感もしますが、大絶賛ですね。
このときは本当にそう思いました。そしてこの音が変わらずに続いて欲しいと...。


翌、金曜日の夕方。昨日の夢のような音は果たして本当だったのでしょうか? 期待と不安が入り交じる心境の中、試聴を開始。


開始早々、昨日の夢心地から絶望のどん底へ! 全然ダメです。昨日の片鱗すらありません。高音も低音も伸びてないし、豊かな倍音もどこへやら。
「ああ、大枚をどぶに捨てたかも...」と、泣きたくなりました。
そう言えば、以前コンセントボックスのインレットをETP-600CUに交換した時も、一晩だけとんでもない低音が出て、翌日には消え去ったのでした。言うなれば「真冬の夜の夢」だったのですが、今回も同じかも...(T_T)


それから未練たらしく2時間ほど試聴を続けましたが、結局昨日の音は一度も出ませんでした。
試聴の後、ETP-960RH/ETP-930RHのエージング時間についてネットで調べてみたところ、情報はあまり多くなかったものの、どうやらかなりのエージング時間が必要なようです。あるサイトでは3週間とあり、別のサイトでは完全な状態になるには半年とあるので、丸一日も経っていない状態で四の五の言うのは愚の骨頂かもしれません。ここは忍耐あるのみかな。


土曜日。48時間経過時点では、高音と低音の出方が多少マシになってきました。でもこの音ではP/C-037には及びません。


日曜日。70時間経過時点では、初日に感じたいくつかの特徴がふたたび顔を出しました。初日の7〜8割くらいの音にはなっており、この音だったら交換した意味があったかなと、自分を納得させます。でもインレット交換時の「真冬の夜の夢」はちょうど3日目くらいに起こった出来事だったので、今日の音も明日には無くなっているかもしれません。


この時点での感想は以下の通り。

  • 高音のヌケ、低音の量感や伸び具合は随分良くなった。
  • 倍音や響きの量は初日の8割くらいに思うが、質感は037よりも良い。
  • しなやかさ、艶やかさが復活。ヴァイオリンの有機的な感じが出てきた。
  • 音は立ってきたが、高音の輪郭が少しきつい感じがする。
  • 色彩感、抑揚感、陰影感のあたりは今一歩。


ちょっと高音が気になったのでP10の出力波形をサイン波からマルチウェーブ(Level-4)に変えてみたところ、中音の張り出しのお陰か、高音が気にならなくなりました。透明感や解像力は若干落ちるものの、これはこれで良い感じ。
ちなみにマルチウェーブにするとボーカルや楽器の実在感が増し、小音量時でのバランスが良いことを発見♪ これはかなり使えそうです。


エージング時間が3週間だとすると、4月10日頃には完了することになりますが、果たしてどうなるでしょう? 恐ろしくもありますが、楽しみに待ちたいと思います。


[rakuten:jism:10722942:detail]
[rakuten:jism:10722509:detail]