memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

arte ピラミッドウォール

28日にジョーシンに入荷し、翌29日に到着。早速左サイドの壁に取り付けました。



最初は壁紙の色に合わせてグレー色にしようかと考えていましたが、右サイドがカーテンの青、衝立の茶、ピラミッドウォールの黒と、濃いめの色になっているので、左サイドのピラミッドウォールをグレーにしてしまうと、“右:濃い色” vs. “左:白系の薄い色” というアンバランスな状態となって視覚的に落ち着きません(ピラミッドウォールが届くまでの代替としてエイスナーブを取り付けてあったこれまでの状態がまさしくそう)。以前は左の壁にバティックを掛けていたので視覚的バランスが取れていたわけです。
そんなこともあって、最終的には右側と同じブラックにしました。埃がつくと目立ちそうだけど仕方ありません。



右側のピラミッドカバーと対象となる位置を測定して設置。レーザー距離計が活躍してくれました。



本体は壁から浮いた状態になります。これがピラミッドウォールの一つの特徴。壁面への取り付けは付属のピン(4本)で行います。説明書に従い、壁面に対して45度の角度でピンを打ち込みますが、角度をつけるのはピンの脱落防止のためですね。


エイスナーブを取り付けた状態に比べると、左サイドへの拡がりがやや抑えられて左右のバランスが良くなりました。右Ch寄りにしていたPL-Lのバランス調整も、(曲によって若干異なるものの)中央〜僅かに右Ch寄りで大丈夫のようです。この程度であれば、バランスは中央にしておきリスニングポジションをずらすことで調整できます。


取り付けた後、シアターシステムYSP-2200の自動調整をやり直したのですが、パラメーターを見ると概ね右Chが左Chより2dB前後高くなっており(以前はもっと差が大きかった)、また左右Chの各種パラメーターの数値が全体として下がっていました。このことから、反射音の左右差が小さくなったこと、また全体的に反射音の量が多くなったことがわかります。


今回の一連のルームアコースティック対策(スカイラインの天井取り付け、左右壁面へのピラミッドウォール(カバー)の取り付け、左壁のバティックの撤去)による改善効果は以下の通り。「壁コンベース&プレートの強化」、「AC LANDAのプラグ/コネクタのRH化」も並行して行っているため厳密な切り分けはできませんが、ルームアコースティック対策による効果が強いと思われるものだけを挙げてみました。

  • 響きの量が増えたことによってサウンドステージが拡がり、音に包み込まれるような感じがうまく出るようになった。
  • サウンドステージが奥行き方向へ拡がり、定位が改善された。リスニングポジションからスピーカーを見た時のスピーカー後方にも楽器が定位するようになった。
  • 音量を多少上げてもゴチャゴチャしないようになった。
  • 全体的に音(響き)が柔らかくなった(ような気がする)。


よく聴く「ARIAピアノコレクション〜スタジオーネ〜季節」なんて、ピアノの響きの拡がりかたはまるで別物のよう。以前オルフィさんが来られた際「響きの量が少ない」と仰ってましたが、その意味がよく分かりました。


個人的に意外だったのは奥行きが拡がったことです。以前はスピーカーよりも前に音が出てくることもあったのですが、今はほぼスピーカーラインから後ろに展開。サウンドステージ全体が後ろに下がると同時に、奥行き自体も拡がったので、以前に比べると随分深くなったように感じます。今回は天井と左右壁面の対策だったので、上下左右方向での改善が主かと思っていたのですが、面白いですね。


AC LANDAのRH化(音はほぼ落ち着いてきた)に関しては、週末に駆け込みで導入したもう一つのアクセサリーと合わせて近いうちにアップしたいと思います。