精神的余裕があまりなく、更新が滞っております。GWはカレンダー通り休めるので、あと一週間頑張ろう!
さて、4/12に届いたargentum acoustics mythos(RCA)ですが、エージング時間も100時間を超えたので昨日比較試聴を行いました。使用箇所はヘッドフォンオーディオシステム(以下HASと略)のM1 DACとm903の間です。比較対象はCardas Golden Reference(以下CGRと略)で、試聴用ヘッドフォンにはEdition8を使用。
HASでは過去に電源ケーブル、電源プラグ&コネクタ、デジタルケーブル、DAC、アンプ、iPod用トランスポート、クオーツレゾネーターの試聴を行ったことがありますが、それなりに音の差は感じられました。故に、インターコネクトの比較試聴は初めてだけど特に問題なかろうと高をくくっていました。
試聴は1曲毎にCGRとmythosを入れ替えて実施。どちらのケーブルもRCAプラグの食いつきが良いので入れ替えるのがちょっと面倒(なかなか外れてくれない)なのですが、3曲ほど聴けば違いはわかるだろうと、これまた高をくくっていました。
ところが、これがとんでもない勘違いでした。結論から言うと、クラシック、ポップス、ジャズ、アニメサウンドトラックの4カテゴリーから8曲聴いた限りにおいて、CGRとmythosの差はほとんど感じられなかったのでした。
正確に言うと微妙な差は感じますが、それがプラセボでないとは言い切れません。そのくらいの差です。敢えて記すならば、
- mythosの方が僅かながら高域のエネルギー感が強く、女性ボーカルのサ行がほんの少しだけ強く(明瞭に)聞こえる。ピアノの高音において僅かに耳につく感じがある。チェロの室内エコー音が僅かながら明瞭。
- mythosの方が僅かながらドラムスの量感が強いが、反面CGRよりも少しだけ緩く感じる。
- mythosの方が僅かながらピアノの一音一音の音像が小さい。
- CGRのヴァイオリンの音の方がほんの少しだけ上質な感じがする。
- 情報量や解像力、温度感の差はほとんど感じられない。
ということですが、“僅かながら”とか“少しだけ”のオンパレードとなっていることからもわかるように、本当に微差なのです。ケーブル交換は自分でやっていますので、この結果がプラセボでないとは言い切れませんし、もしブラインドテストをやったとしても判別する自信はありません。
この結果をどうみるかですが、もちろんCGRとmythosにはほとんど差が無いという見方をすることは可能です。そもそも評判が良かったから買ったわけですしね。
それでもやっぱり納得がいきません。あまりに差が小さすぎるのです。この結果を鵜呑みにするのは大きな間違いだとゴーストが囁くのです。
そこで以前AVシステムに使用していたモンスターケーブルの1万円くらいのやつを引っ張り出してきて比較してみたところ、CGRとmythosの差よりは大きな差を感じるものの、やはり思っていたよりも差を感じないという結果でした。
なるほどなるほど。どうやらHASのどこかにボトルネックもしくは支配的要因があって、インターコネクトの差が出にくくなっている可能性がありますね。
ちなみにDACとアンプにはサードパーティ製のインシュレーターは使用しておらず、ベッドサイドのテーブルに傷防止用の布を敷いて無造作に重ねて置いてあります。電源BOXも床の上に直置きだし、セッティングはかなりいい加減です。
直感的にはm903のセッティングに大きな問題がありそうな感じがしますが、もしかしたらiD100に使用しているC-PROP mini(死蔵しておくのももったいないので1ヶ月くらい前から使い始めた)のせいかもしれないし、何カ所かに使用しているクオーツレゾネーターの影響が強すぎるのかもしれません。あるいは試聴にEdition8を使ったのが良くなかったかも...。考えてみればT1の方が癖がない分、試聴には向いていたかもしれません。
兎にも角にも、まずは(といってもGWに入ってからになりますが)HASのセッティング自体を見直してみようと思います。その上で、次回の試聴にはT1を使いましょう。
そんなわけでmythosの比較試聴は仕切り直しとさせていただきます。