MA1 DACとOracleの外部電源の位置を入れ替え、Oracleのデジタル出力を2本のValhalla〜1本はヤフオクで個人取引した正規輸入のSPDIF(BNC)1.5m、もう1本はeBayでスペインのショップから購入したAES/EBU(XLR) 0.5mだけどシリアルがついてないので本物かどうか疑わしい〜でMA1に入れ、音の違いを検証。
2本のケーブルの音に差がなければ、躊躇なくメインDACとなるMA1に0.5mのValhallaを使うという決断ができるのですが、結果は実に悩ましいものでした。
●AES/EBU(XLR)0.5mの印象(SPDIF:BNC 1.5mとの比較)
- パッと聴いた感じでは、音の傾向は同じでレンジの広さや周波数バランス的な差も感じない
- しかしながらよく聴いてみると微妙な違いがある
- 音(特に高音)のエッジの立ち具合が僅かに良く、音のキレが良い
- 一方、高音のテクスチャーに僅かなザラツキ感を感じる
- 残響音がほんの僅か少ないような気がする
SPDIFとAES/EBUというフォーマットの違いがどの程度音に影響するのかはわかりませんが、少なくともケーブルの長さが3倍違うこと、プラグが違うことを考えると、この程度の違いがあっても然るべき〜故にAES/EBUはやっぱり本物かなと思います。それはそれで大変うれしいことなんですが、どっちの音が好きかといわれると、微差ではあるけど音のテクスチャーが滑らかで響きが多いSPDIF(1.5m)の音の方が好きなんですよね。
2台のDAC(1つはOPPOのDAC部)を切り替えるとは言えメインはMA1なので、例え差が僅かだとしても心情的には良い方(好きな方)のケーブルをMA1に使いたい...でも結果は逆になってしまったわけで...。
普通の音量で聞いている限りはほとんど気にならないレベルなんですが、違いがあると認識してしまった以上、心情的に許せなかったりするわけです。
う〜ん。どうしようかなぁ...。
しばらく頭を悩ませ、今回のトライの最終形として3つの選択肢を想定した上で、とりあえずDAC切り替えを試してみることにしました。もしかしたら、やってはみたけどOPPOのDACの音が気に入らないのでDAC切り替え環境は止めにするという結論もあり得るわけで、そうなれば今悩んでいることは全くの無意味になります。なのでまずは先に進んでみて、その結果を受けてから悩むことにしました。
Oracleから2台のDACへの接続はどちらもValhallaですが、それぞれのDACからPL-Lへの接続ケーブルは異なります。MA1〜PL-LはValhalla(RCA)、OPPO〜PL-LはNBS KingSerpent3(RCA)とWireWorld SuperEclipse(XLR)の2系統で、それぞれ性格の違うケーブルなので当然音への影響はありますが、このケーブル環境を前提とした上でのDAC切り替えである点は最初から織り込み済み。ここからは結果としての音だけを聴いて判断します。
まずOPPOからの2つの出力を比較してみました。この比較は純粋にインターコネクトケーブルの音の差になりますが、好きなのは明らかにNBSの方でした。
実は3系統の中でWWだけが明確に音が違っていて、音が少し柔らかい(好みよりもさらに柔らかい)点、一つ一つの音の明快さが少し弱い点、音の芯が若干曖昧な点が気に入りませんでした。音の拡がり感は良いのですが、ネガティブポイントの方が多いです。
というわけで、OPPO〜NBSとMA1〜Valhallaとの比較に移りました。この2つの違う音を残したいと感じればDAC切り替え環境を継続しますが、残す意味がないと感じたらDAC切り替え環境構築は止めにします。
而してこの結果が、またしても悩ましいものだったのでした。
〜さらにつづく。