他にも試してみたい場所があったのでQR-8をもう1セット(8個)購入しました。
今回のターゲットはAntelope OCXとm903です。
OCXの方はオーテクの安いハイブリッドインシュレーターをやめてクォーツレゾネータを3点支持で使うことと、インレットへの取り付けが目的です。以前からインシュレーターを何とかしたいと思っていたのですが、適当なものが見つからずそのままにしていたのをようやく梃子入れです。クロックなので水晶系のインシュレーターは相性が良さそうな気がするし、OCXは筐体もプアなので制振系アクセサリーは効果が大きいと思うんですよね。
インレットの方は外から見た感じでは無理かなと思っていたのですが、とりあえず内部を見てみることに。すると実際には思っていたよりもスペースがあったので楽勝で取り付けることができました。
インシュレーターとしての取り付けはこんな感じです。OCXは本体の厚みよりもフロントパネルの高さ方向の幅の方が若干広いので、厚さ3mmしかないクォーツレゾネータだとフロントパネル下部が接地面(ラック棚板)に触れてしまうのではないかと心配していたのですが、本当にギリギリでしたが何とかインシュレーターとして使えました。
もう一つのターゲットであるm903の方ですが、内部を見てみるとインレット上部と筐体フレームとの間のスペースがギリギリだったので無理はしないことにし、トランスの固定ネジ上部と天板の裏側、そしてフロントパネルのボリュームノブに取り付けました。
残りの1個は分電盤の漏電ブレーカーのレバーに取り付けてあったレゾナンスチップ・スノウを外して代わりに取り付け、さらに先日Wadia521のACケーブル(インレット側プラグ)に取り付けたクォーツレゾネータを外し、TL3Nのインレットに取り付けて本日の作業は全て完了。
早速メインシステムの試聴を開始。
おおーっ、フォーカスがギュッと小さくなり、高域の繊細さ、一音一音の分離感が向上。この高音はオーディオ的には過去最高かもしれません。クロックの効果がかなり増したという印象です。
ところがしばらく聴いてみると、何かおかしいのです。低音の量感がかなり減って完全にハイ上がりの周波数バランスになっています。どうやらクォーツレゾネータの悪影響がモロに出ているようです。
とりあえずどれが悪さをしているのか切り分けるため、トランスポートをTL3NからUX-1に変えて再試聴。
TL3Nよりは多少ましですが、やっぱり低音が出ていません。ということはTL3Nに取り付けたクォーツレゾネーターが原因ではなさそう。
次にOCXにこれまで使っていたオーテクのハイブリッドインシュレーターをかませてみて再度試聴。これで低音が出るようならインシュレーターとして取り付けた3個のクォーツレゾネータが原因となります。
ところが、ハイ上がりの感じは多少抑えられるものの低音は相変わらず出ません。実はインシュレーター代わりにつけたクォーツレゾネータが原因なのではないかと推測していたので、これは予想外の結果です。
OCXのインレットにつけたヤツが原因だとは思いにくいので(MTB-4、M1-DACではむしろ低音の力強さが若干増す方向だったので)、そうなると消去法で分電盤の漏電ブレーカーに取り付けたヤツが犯人ということになります。
レゾナンスチップ・スノウの時には低音の問題は起きていないので半信半疑でしたが、レバーに取り付けたクォーツレゾネーターを外してみるとものの見事に低音が戻ってきました!
う〜ん、クォーツレゾネーター恐るべし!
レゾナンスチップ・スノウは外した際に粘着テープが剥がれてしまったので再度取り付けることはできません。そこでクォーツレゾネーターを漏電ブレーカーのレバーではなく本体に取り付けてみたところ、こちらの方は低音が痩せる現象は出ませんでした。
外したままにしておいても良かったのですが、怪我の功名で漏電ブレーカーが音に相当影響することがわかったが故に何も対策をしないというのも気に入りません。そこで本体の方に取り付けておくことにしました。
紆余曲折はありましたがあらためて試聴してみると、周波数バランスは完全に元に戻り、その上で先に触れた高域の改善効果が上乗せされており、実に素晴らしい!特に音の消え際が美しいこと、そして音の雑味が取れて純度が高まったような高音が印象的です!
先週行った1セット目の取り付けは“それなりの効果感”という印象でしたが、今回は“かなりの効果感”を感じました。評判の通り、クォーツレゾネーターというやつはツボにはまると激変レベルの効果がありますね。
Powerbank8にもオーテクのハイブリッドインシュレーターを使っているので、そのうちこれも変えてみようかな...(^_^)