memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

QR-8の効果に関する追記

昨日の日記をアップした後、TL3NとUX-1、そして夜にはヘッドフォンシステムでの試聴と、ほとんど一日中試聴し続けました。その結果わかったことを書き留めておきます。


◆メインシステム

  • TL3N、UX-1ともにフォーカス感、繊細さ、解像度、立体感が良くなりましたが、主要因はOCXのインシュレーターをQR(クォーツレゾネーター)に変えたことでほぼ間違いなさそう(もちろんOCXの電源ボタンとインレットへの貼り付けも効果はあったと思うけど...)。無責任な推奨はしたくないのでサジェッションに止めますが、Antelope OCXユーザーの方はQR-8インシュレーターにトライしてみる価値があるように思います。
  • OCX対策の効果は一言で言うなら「OCXの効きが良くなったこと」と言えますが、それは様々な形で現れてきていて、先のフォーカス感、繊細さ云々といった音自体の改善効果はもとより、OCXの出力周波数の変更(176.4KHzを1倍、1/2倍、1/4倍で出力可能)による音の変化が明確になり、さらにはUX-1の表現力が増すという効果もありました。
  • UX-1の表現力が増したという点について補足すると、例えばこれまでUX-1では聴いたことがないくらいの“しなやかな音”が出るようになりました。これは実のところTL3Nに期待していた音なのですが、今や明らかにUX-1の方がしなやかさの表現力が高くなり、聴いていてうっとりするくらい繊細でしなやかでかつ芯のある弦の音が出ています。例としてしなやかさを挙げましたが、クロックの効果が上がったことで、しなやかさに限らずいろいろな方向での表現力が増しており、その効果はTL3Nよりも明らかにUX-1の方が大きかったということです。


◆ヘッドフォンシステム

  • m903のトランスの軸、天板の裏、ボリュームノブの3箇所の中では、どうやらトランスの軸に貼り付けた効果が一番あるようです。
  • ボリュームにつけたQRは後で有り無しの比較をしてみましたが、効果がよくわからなかったので外しました。
  • 上にモノを置くことが多いので天板の裏側につけたわけですが、それ故有り無しの比較はしておらず、効果については不明です。考えてみれば天板の上にモノを置くことが多いのだから意味がなかったように思います。いずれ外して別のところに使う予定。
  • これら以外では、m903のACインレットの右側(ヒューズボックスの蓋の上)、デジタル入力端子の近くも試してみましたが、効果はわかりませんでした。iD100のDCプラグ、iPodのセンターボタンも試してみましたが効果は確認できず。ちなみにM1 DACと電源ボックス(MTB-4)のインレットに取り付けたQRは効果があったので、やっぱり電源系の効果が大きいのかもしれません。
  • 効果感としては情報量が上がって響きの量が増し、さらに響きの“様”(例えば音が壁に反射している感じとか、空間を漂う残響音が消えていく際の時間的な変化とか)がよくわかるようになりました。S/N比が上がってノイズフロアが下がった結果、細かな情報が埋もれずに聞こえるようになったのかもしれません。

【3/10追記:m903天板裏のQRを外す際、トランス軸(かなり細い)につけたQRの不安定さが気になったので同時に外し、代わりに底板裏に貼り付けました。残った1個はTL3Nのトランス軸に貼り付け。】

※これはQRだけの効果というわけではありませんが、ACケーブルやデジタルケーブルの入れ替えも含めていろいろとトライしてきた結果、導入当初はクラシックが聴くに堪えなかった(弦の音にヒステリックな部分があって耳障りで仕方がなかった)Edition8が、今現在は気持ちよくクラシックが聴けるようになっています。


最後にQR-8の総括を。先日の繰り返しになってしまいますが、使いどころによっては相当な(激変レベルの)効果が期待できると思います。個人的なおすすめは、分電盤を含む電源系と、あとはAntelope OCX(特にインシュレーターとして使用)です。

価格もさほど高くはないので、いろいろと遊んでみるには良いのではないでしょうか?