memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

暇つぶしの実験

先週末は天気も悪かったし家事以外の予定もなかったので、ちょっと気になっていたことと、好奇心充足のための新たな取り組み(暇つぶし策とも言う)にトライしてみました。


ルビジウム周波数基準ユニットのインシュレーター
ここについてはかつてC-PROPとJS-32で比較試聴を行い、その結果JS-32を選択したという経緯があります。今回、SS-010のインシュレーターをD-PROP Extendに変更し、またAntelope OCXとPowerbank8のインシュレーターをクォーツレゾネーターにして音自体がかなり変わったため、再度比較試聴を実施。


土曜の夕方にJS-32からC-PROPに変更して試聴。確認のため、翌日曜日の夕方にも少し試聴しましたが、結果はJS-32の防衛です。
C-PROPの方が響きの量は増えるのですが、その響きが人工的な感じで耳についてしまい、気になって仕方がありません。JS-32は人工的なところがなくて自然な響きに感じます。また低域もJS-32の方が混濁感が少なく感じます。

C-PROPではなく響きに癖がないD-PROPの方だったら良さそうな気がするので、いずれは試してみたいと思いますが、それまではJS-32に頑張ってもらいましょう。


●PL-Lのインシュレーター配置
PL-Lのインシュレーターには当初からD-DROP Extendを使用していますが、配置は前2点/後1点の3点配置です。他の機器で3点支持にしているものは全て前1点/後2点になので、PL-Lも揃えてみたらどうかなと思っていました。
ちなみに前1点/後2点にしている機器についてはそれなりの理由があります。

  • TL3N:前から見て左側やや後ろにトランスがあり、CDの回転軸は中央やや前寄りなので、振動箇所の近くにインシュレーターを設置できる前1点/後2点を採用。
  • Antelope OCX:右後方にトランスおよびインレットがあること、また接続ケーブルの位置が右端と中央やや左寄りになるので安定性を考慮して前1点/後2点を採用。
  • Wadia521:トランスを含む電源部が右側後方にあるため、その直下を支持できる前1点/後2点を採用。
  • Powerbank8:インレット1カ所、アウトレット8カ所(レセプタクル4個)が横一線に配置されており、電源供給用ACケーブルおよび出力用ACケーブル(5本)は筐体左右に拡がった状態。それぞれのACケーブル(特にNBS3本)はかなり重いので、安定性を考えて前1点/後2点を採用。
  • SS-010:トランスはほぼ中央にあり、接続するケーブル(ACケーブル、SPケーブル、インターコネクト)も左右対称配置なので、どちらの配置でも良いと思いつつも、ケーブル接続時(交換作業時)の安定性を多少考慮して前1点/後2点を採用。前2点/後1点でも良いような気がするので、いずれ試してみたいと思うのですが、アンプが重くて位置変更が大変なので、なかなか...。


PL-Lのケーブル端子は一般的な機器のように背面にあるのではなく、信号入力が左サイド、信号出力およびDC入力が右サイドとなっており、筐体の左右に分かれています。また電源は外部ユニットなので、本体自体の重量の偏りはあまり大きくはありません。真空管は中央やや左後方に2本、中央やや右側に1本という位置関係なので、震動源や筐体の安定性に関しては、前2点/後1点でも前1点/後2点でも大した差がないように思います。


PL-L導入時には、さしたる理由もなく、見た目が良いという安易な理由で前2点/後1点にしたように思いますが、他の機器のインシュレーター配置と合わせたら何か良いことがあるかもしれません。そんなわけで前1点/後2点に変更してみました。
ちなみに一般論として、前2点/後1点の方が音の広がりに優れ(スピーカーの後方に音場が展開する)、前1点/後2点の方は音像感に優れ音が前に出てくる、といったような話を聞いたことがありますが、これはケースバイケースだと思っています。


ところが、インシュレーター配置変更の結果にビックリ!想像以上に差がありました。
前1点/後2点にすると、明らかに中域が盛り上がってきてボーカルの明瞭度が低下。また音場感もやや不明瞭になります。弦楽器のソロだと悪くないですが、ボーカルものおよび楽器が多いものは明らかに良くありません。これはダメですね。


そんなわけで1時間ほど試した後、早々に元に戻しました。でもって試聴してみると、やっぱり前2点/後1点の方がバランスと音場感が良い感じです。ずっとこの配置で聴いてきたという“慣れ”の影響もあると思いますが、こちらの方がしっくり来ますね。



差はあっても微差なのではないかと思っていただけに、この結果は中々にインパクトがありました。となると億劫がってないでSS-010も試してみないとだめかな...。


●Antelope OCXの電磁波対策
新アイテムであるクォーツレゾネーター遊びも一区切り着いたので、次は何を試そうかと思案。予算は1万円以内。ちなみに上記のインシュレーター2案件は手持ちの機器/アクセサリーの範囲内での試行錯誤なので、満足度が弱いのです。
とりあえず思いついたのが次の3つ。

  • YSP-2200の電源ケーブル交換:ケーブルはPA-02のバランスケーブル(3m×2本)があるのでそれを流用し、ACプラグと基板接続用コネクタのみ購入。予算的には問題ないものの、基板接続用コネクタの規格を確かめるためにYSP-2200をバラす必要があり、一旦元に戻してコネクタを発注し、コネクタが届いた後に本作業で再度バラすことになります。YSP-2200ってネジの数が尋常じゃないのでバラすのが大変なんですよね。いずれやるつもりではいますが、やっぱり今回はちょっと気が重いかな。ピュア系システムの音には関係ないですしね...。
  • Antelope OCXの電磁波対策:オヤイデで電磁波吸収シートを購入してOCXの天板裏に貼り付けるだけ。予算も7千円強“送料込)で収まります。
  • ヘッドフォンシステム用ACケーブルのプラグ交換:P-04/C-04を別のプラグ/コネクタに交換して音がどの程度変わるのかを確認してみるという試み。C-46/P-46が最有力候補なのですが、価格を調べてみたらどちらも6,300円なので予算オーバーでした。これは余裕ができたら試すことにします。


というわけで、今回はAntelope OCXの電磁波対策に決定。
金曜日の夜にオヤイデのオンラインショップで電磁波吸収材 MWA-030 L(6,300円)を1枚注文。日曜の午前中に到着し、昼食後に作業開始。以前DAC64の対策用に購入したときは黒色だったように思いますが、今回購入したものはシルバーグレーっぽい色です。別の製品なのか、あるいは仕様が変わったのかは不明。
定規で測りながらカッターで切断し、コの字型の天板/側板の裏面に貼り付けました。多少部材が余ったので、行きがけの駄賃で電源部のコンデンサの上部にも貼り付け。



天板を取り付けてシステムにインストールし、電源を入れて4時間ほど通電。その後試聴をしてみましたが、高域が僅かに大人しくなり(しなやかになったと言えなくもない)、楽器のフォーカスが若干良くなったような気もしますが、客観的に考えてプラセボの範囲を超えてはいませんね。
残念ながら音自体にはあまり影響(効果)がなかったように思いますが、精神的な達成感は得られたので良いことにしましょう。