- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/09/05
- メディア: 新書
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Gシリーズ最新作登場! αという名の目薬から劇薬が検出された! 「Φ」から始まったギリシャ文字の絡む事件は続いているのか? 探偵の赤柳が捜査を開始するが……
【評価】★★★★☆
森さんの最近のシリーズ系作品って、かつての鋭利な切れ味が鈍ってきていてあまり面白くありません。でもいつかは昔の切れ味が...という儚い希望を持ちつつ惰性で読み続けているのですが、今回も正直なところ期待はしていませんでした。
しかしながら意外にも、今回はかなり面白かったです。(^_^)
その主因は明確で、あの真賀田四季の思考が徐々にではありますが表出しつつあることにつきるでしょう。全体像についてはまだまだ明らかではありませんが、どうも通常の概念を超えるスケールのもののようなので非常に楽しみです。
また海月及介が東京の大学(西之園萌絵の大学?それとも真賀田四季サイド?)に移るという点も極めて興味深いですね。犀川&萌絵の絡みに代わって萌絵&海月の絡み(ただし立ち位置が同じかどうかはわかりませんが...)が楽しめるとしたら、それはそれで面白いかと。
何にせよ、久々に次回作が待ち遠しくなりました。