memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

McIntosh ピュアオーディオカフェ

http://www.mcintoshlabs.jp/topics/event_070629.html


6/29〜7/1に丸ビル8Fにて実施されている「マッキントッシュ ピュアオーディオカフェ」に行ってきました。

このピュアオーディオカフェは生演奏とオーディオの比較試聴ができるということで応募したのですが、見事当選!Jazzのプログラムと弦楽四重奏のプログラムの2つがあるのですが、当然弦楽四重奏の方に応募しました。演奏者は佐分利恭子さん(vn)、山田百子さん(vn)、金子なおさん(va)、三森三来子さん(vc)です。


最初にマッキントッシュの紹介DVDの上映があり、その後おまちかねの佐分利恭子・弦楽四重奏団による生演奏です。
プログラムは以下の通り。


モーツアルト ディベルティメント ヘ長調 第3楽章
モーツアルト 弦楽四重奏曲 ト長調 第4楽章
クライスラー 美しきロスマリン、愛の哀しみ、愛の喜び


実は弦楽四重奏をCDで良く聴くにもかかわらず、生で聴くのは初めてだったのでとても楽しみにしていたのですが、やっぱり生演奏は素晴らしいです。ヴァイオリンの音の立ち加減、弦を擦るときのざらつき感、弓が弦に吸い付くようなねっとりとした音を出したかと思えば、煌めくような明るい音を出したり、今後我が家のシステムチューニングを行う際の重要な基準になりそうです。まだまだ我が家のシステムでは表現できていないヴァイオリンの音がありますねぇ...。先は長いなぁ。
基本的には佐分利さんのヴァイオリンの音に注目して聴いていたのですが、それ以外の感想は以下の通り。


・第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンの音色の違いが凄く大きかったのでビックリした。
・生で聴くとヴィオラとチェロの存在感が思った以上に大きかった。低音再生に関する我が家のシステムの弱点を改めて感じた次第。
・チェロの胴鳴りの音があんなに迫力があるとは思わなかった。
・弦楽器4本なのに想像以上に大きな音だった。家で聴いている音量レベルって本当に小さいんだ...。


5分間の休憩を挟み、今度はオーディオシステムによる演奏です。システムは以下の通り。


・MC2KW(POWER AMP)
・C1000C(CONTROLLER)
・C1000P(PRE AMP)
・MCD1000(CD TRANSPORT)
・MAD1000(D/A CONVERTER)



・SNELL A7(SPEAKER)


プログラムは主催者セレクトによる以下の3曲の後、参加者持ち込みCD(10曲くらい?)の演奏を行いました。


エルガー 愛の挨拶(五嶋みどり/ロバート・マクドナルド?)
ドビュッシー (?)
ドヴォルザーク交響曲第9番新世界より」(レナード・バーンスタインイスラエルフィルハーモニー管弦楽団


全体を通して感じた印象は以下の通り。
透明感のある繊細な空気感が特徴的。でも全体的に乾いた感じで、しなやかさはあるけれどもウェット感が表現できてないなぁという印象。弦楽器なんかは「音がちょっと固いんじゃない? SNELL A7のエージング不足?」とか思ったり...。
一方、打楽器、管楽器は凄く良い感じ。個人的印象としてはクラシックよりはジャズの方が得意なシステムかなぁと感じました。
でもマッキントッシュの音って、もっと濃くって程よく熱い音という印象があったのですが、今日聴いた印象では濃さ・熱さよりは、クールで都会的な印象を受けました。これはSNELL A7の音がかなり影響しているかも知れません。
SNELL A7って初めて見た(聴いた)のですが、ユニット全てがマグネシウム合金の振動板を使用しているとのこと。その影響なのか、繊細さ・スピード感はあるのだけれど、なんかドライで温もりのない音だなぁと感じました。マッキントッシュのアンプにはちょっとだけ興味があるのですが、このSNELLのSPには興味が起きないなぁ...。


実は私のCD(ハイドン弦楽四重奏)も1曲だけかけてもらったのですが、正直な印象としてはイマイチでした。演奏後に感想を聞かれたのですが、どうしても嘘をつけなかったので結構厳しい感想を述べてしまいました(大人になりきれない、情けなさ...)。でも、そう感じたんだから仕方ないよなぁ。(生演奏との比較はもとより、我が家のシステムと比較しても弦の音はイマイチに思えました...。)
イベントが終わった後、すぐに家に帰ってアンプを温め、同じ曲を聴いてみたのですが、やっぱりこのCDに関しては我が家のシステムの音の方が好きです!まあ、自分の好きな音になるようにコツコツと積み重ねてきてるんだから当然と言えば当然ですよね。
※誤解無きよう付け加えておきますが、ジャズ、ロックなどはマッキントッシュ+スネルのシステムの方が良い音だったと思います。我が家のシステムではとてもじゃないけどあんな音は出せません。


オーディオシステムの演奏についてはちょっとだけ期待はずれではありましたが(これなら5555の7Fの音の方が全然良い)、生演奏を聴けたのは凄く良い経験でした。その意味で、この「マッキントッシュ ピュアオーディオカフェ」というイベントは素晴らしいイベントだと思いますし、参加できて良かったと思います。マッキントッシュ・ジャパン様、どうもありがとうございました。