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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

洗車便利グッズ〜ホースガードローラー

スイスポの洗車の際は高圧洗浄機(BOSCH UA125)と普通のホースを使い分けています。

雨で打たれた汚れが乾燥してこびりついている場合は、普通のホースで水をかけてムートングローブで車体を撫でて汚れを落とします。

ホコリや花粉などを被っただけの状態(汚れがこびりついていない)の時は高圧洗浄機で洗い流すだけにしています。

どちらの場合も長いホース(高圧ホース)を引っ張り回す必要があるわけですが、車体の反対側にホースを取り回す際にホースがタイヤに引っかかって引っ張れないことがよく起こります。

そんな時はちょっとイラッとしてしまいますよね...(^^;;


先日amazonで洗車用のバケツに取り付けるバケットナイザー(収納ボックス)を買おうと商品を比較していた際、

関連商品として表示されたのがホースガードローラーという商品。

何かなと思って説明を読んでみると、タイヤと地面の間に挟んでおくことにより縦方向についているローラーがホースが引っかかるのを防いでくれる商品でした。

これは良い!と思ってバケットナイザーと一緒に購入。

本日、高圧洗浄機を使った洗車をしたので早速使ってみました。

我が家の場合は車体の左斜め前からホースを引っ張ってくる形になるので、一番引っかかりやすい右フロントタイヤにガードローラーを挟みます。

するとこんな感じで、高圧ホースがガードローラーのローラー部分にあたるので引っかかることなくホースを引き回せました!

ホースが引っかかった時にいちいち外しに行かなくて済むので、とても快適に洗車することができました♪

2個で1600円とちょっと高いけど、お薦めです!


iPhone 14 Proの背面ガラスケースをMagsafe対応にするメタルプレート

iPhone 14 Proを購入した際、iPhoneの本体デザイン&カラーをできるだけ美しく見せられるケースにしたかったので、背面に強化ガラスを使用したTORRASのケースを選びました。


このTORRASのケースはiPhone 11 Proの時も使っていてとても気に入っていたのですが、Rec Mount+ を使ってロードバイクに取り付けるため仕方なくRec Mount+ 対応のケースに変更しました。

しかしながらこのケースは黒色で、iPhone 11 Proの本体デザイン&カラーがほとんど見えなくなると言う残念な仕様。
でもロードバイクiPhoneを確実に取り付けることができるので、不満を感じつつも使っていました。

iPhone 14 Proの購入にあたりiPhone 11 Proは売却せずロードバイク用として残すことにしたので、iPhone 14 Proのケースは自由に選ぶことができました。
なので以前使って気に入っていたTORRASのケースを選んだ次第。

クリアケースの背面素材には一般的にはTPU、PC、ガラスの3種類があり、全ての素材を使った経験がありますが、本体カラーが美しく見えると言う点では間違いなくガラスが一番だと思います。
※手に持った時に少し滑りやすいのがガラスの欠点だけど、それを補って余りあると個人的には思っています。素材硬度が9Hと硬いので傷もほとんどつきませんしね。


そんなTORRASのケースですが、少しだけ残念のはMagsafeに対応していないこと。
ワイヤレス充電には対応しているけどiPhone 14 Proに内蔵されているマグネットの磁力がケース越しだと弱くなるため、Magsafe用ワイヤレス充電パッドがケースにしっかりとくっつかないのです。
※充電位置を合わせるくらいの磁力はありますが、充電パッドをつけたままiPhoneを立てて持ち上げると滑って落ちてしまうくらいの磁力です。

対策としてケースの背面にMagsafe用メタルリングを貼ることも考えましたが、例えばESRのリングは厚さが1mmと厚いので美しくありません。

Ohh Deerのやつは厚さ0.4mmと薄くて良いけれど、説明欄にガラスケースはNGと書いてあるので躊躇してしまいます。

そんなわけでそのまま使っていたのですが、先日GIZMODEを見ていて気になる商品を発見!
それはエレコムの「MAGKEEP メタルリングステッカー」です。

www.gizmodo.jp

厚さが0.5mmなので良さそうですが、ガラスケースに対応しているのかどうなのかが気になるところ。
そこでエレコムのサイトで調べてみたところ、2mmより厚いケースや金属製ケースには非対応と書いてあるけどガラスケースがダメとは書いてありません。

と言うことで、amazonにて購入してみました。
カラーはブラックとホワイトがあり、私はホワイトを選択。

メタルプレートを貼る位置を決めるためのガイドツール&固定用シールが付属しているけど、ガイドツール(紙製)上端がケースのカメラ保護部分と干渉してしまうので説明書きのようには使えませんでした。

でもガイドツールを使わないで貼るのは相当難易度が高いので、絶対に使って貼った方が良いです。

ケースの上にメタルプレートを置くとiPhone本体のマグネットの磁力で円の位置が決まるので、その上にガイドツールを置いてメタルプレートの垂直角を調整。

メタルプレートの位置が決まったら、ガイドツールを付属のシールで固定。

ガイドツールの位置がずれないようにメタルプレートを取り外して剥離紙を剥がし、ガイドツールに合わせてメタルプレートを置けば上手く貼れると思います。

メタルプレートの厚みはこんな感じ。

勿論、手で触ると凸凹を感じますが、0.5mmなのでさほど違和感は感じませんね。

Belkinのワイヤレス充電パッドをつけてみましたが、パッドのケーブルを持って持ち上げてもiPhoneが落ちないくらいの磁力なので、(私は持っていませんが)スタンド式のワイヤレス充電器でも問題なく使えると思います。


ちなみに、もし背面がガラスであることに拘らないのであれば、ESRのこれとかお薦め。
実は私も少し迷いましたが、やっぱりガラスが良かったので...。

背面素材はPC(ポリカーボネート)なのでガラスほどではないにせよ透明感は高いし、Magsafe用リングがケースに内蔵されているようなので、おそらく背面の凸凹はないと思われます。

また内蔵リングはただのメタルではなくマグネットなので、吸着力がかなり強いみたい。
クルマのダッシュボードとかにスタンド型ワイヤレス充電器を取り付けて使う場合は、この製品だと落ちにくいと思います。

元伊勢 籠神社、奥宮 真名井神社にご参拝

一昨日、丹後一宮 元伊勢 籠神社と奥宮の真名井神社にご参拝してきました。

当初の予定では定年退職直後の2020年5月に丹波國一宮で元出雲と呼ばれる出雲大神宮、元伊勢の籠神社と奥宮の真名井神社、そして出雲大社を周ろうと計画していたのですが、コロナ禍のせいで旅行することができず断念。

富山に帰ってからも母の世話があるため2泊以上の旅行は難しく、計画は無期延期状態になっていました。

しかしながらこのままだといつまで経っても行けないので、まずは日帰りで行ける籠神社と真名井神社にご参拝し、出雲大神宮出雲大社は別の機会にお参りすることにした次第。


折角なので往きは若狭三方ICで高速を一旦降り、三方五湖を望める三方五湖レインボーラインに寄り道しました。

レインボーラインというくらいだから運転しながら絶景が望めるのかなと思っていましたが、そう言う感じの道ではなく、短い直線とコーナーが連続した小ぢんまりとしたドライブウェイだったのが残念。

運転中はほとんど景色を見られなかったので、第三駐車場で一休みがてら景色を眺めました。

ケーブルカーで山頂(三方五湖テラス)まで上がればもっと良い景色が見られたようですが、時間が勿体無いので今回はパス。


三方五湖レインボーラインの終点まで走り、三方五湖スマートICから再び高速に乗って籠神社を目指します。

与謝天橋立ICで降りて10分ちょっと走ると籠神社に到着。

主祭神は彦火明命(ヒコホアカリノミコト)で、饒速日命ニギハヤヒノミコト)と同一神とされており、私が最も好きな神様です。
※元々、天照大神男神(=饒速日命)であったが、女性天皇である持統天皇が政治的思惑により女神 天照大神に入れ替えたという説を支持しており、それが饒速日命を好きな理由の一つです。
持統天皇以降、明治天皇までの歴代天皇が伊勢に参宮していないと言う事実は何を物語っているのでしょうか...。

籠神社が元伊勢と呼ばれる理由ですが、天照大神は元々は宮中に祀られていたけれど皇祖神と同床共殿であることを畏多く思った崇神天皇豊鋤入姫命に命じて天照大神倭国笠縫邑に遷し(磯堅城の神籬を立てた)、その後、倭姫命がさらに相応しい場所を求めて各地を巡り、最終的に現在の伊勢神宮に落ち着いたと言われているから。

つまり伊勢神宮に至るまでの間に祀られていた場所(少なくとも二十数ヶ所)が元伊勢と呼ばれているわけで、吉佐宮(奥宮 真名井神社)は倭国笠縫邑の次に鎮座された場所と伝えられているそうです。

ちなみに吉佐宮(奥宮 真名井神社)では豊受大神(御饌の神:食事を司る)と一緒にお祀りされていて、天照大神伊勢神宮に鎮座された後、雄略天皇が夢の中で天照大神より「自分一人では食事が安らかにできないので、等由気太神(豊受大神)を呼び寄せるように」と言われたため、豊受大神を外宮にお迎えしたそうです。

従って、内宮の天照大神、外宮の豊受大神の二神とも元は真名井神社にいらっしゃったわけで、二つの意味で元伊勢となります。

籠神社の由緒によると「両大神が伊勢にお遷りの後、養老三年に本宮を奥宮眞名井神社(吉佐宮)の地から、現今の籠神社の地へとお遷して、社名を吉佐宮から籠宮(このみや)と改め、天孫彦火明命を主祭神としてお祀りしました。」とのことです。


※右奥に写っているのが拝殿で、左奥の方に少しだけ写っているのが本殿
※拝殿を正面から撮った写真が無いのは、境内が撮影禁止だからです


籠神社から歩いて10分くらいの場所に奥宮 真名井神社があります。


真名井神社の一ノ鳥居


※匏宮=吉佐宮


※神紋は現在は三つ巴(表神紋)に変わっていますが、以前は裏神紋の六芒星(籠目)が彫られていたそうです。ネットでググると写真が見られます。


※右手にある「これより先 撮影禁止」の立札。籠神社ともども昔は撮影禁止ではなかったそうなんですけどね...。


ちなみに籠神社(主祭神:彦火明命)の本殿の鰹木は10本(偶数)で千木は内削ぎ、真名井神社主祭神豊受大神)の方は鰹木が5本(奇数)で千木は外削ぎです。

一説では男神をお祀りしている場合は鰹木が奇数&千木は外削ぎ、女神をお祭りしている場合は鰹木が偶数&千木が内削ぎと言われていますが、逆になってますね。
伊勢の外宮も豊受大神をお祀りしているのに鰹木が9本(奇数)で千木は外削ぎです。

神社本庁によると「必ずしもそう(言うルール)ではない」との見解らしいですが、個人的には昔は何らかの明確なルールがあったと思うんですよね。

それがズレているとしたらやはりそれ相応の理由(例えば、本当の主祭神は違うとか...)があるのではないかと思うわけで...。

籠神社に限った話ではありませんが、神社や神々には謎が多いので惹かれてしまいます。



真名井神社からの帰り道で見えた天橋立と枝振りが特徴的だった桜の木


朝の9時過ぎに出発し自宅に戻ったのが19時半なので10時間強の日帰りドライブ(走行距離 647km)でしたが、そのうち8時間以上は運転していたので流石に疲れました。

東京に行く時は燃費を気にしてあまり回さないで走るけど、今回は片道300km強とガソリンの心配はないのでかなり回して走りました。

往路で回したお陰もあってか、帰路の高速でのスイスポのエンジン音はすこぶる軽快で吹け上がりも良い感じ♪

ドライバーは疲れたけど、スイスポは喜んでくれたみたいです。


スイフトスポーツのドレスアップ&カスタマイズ #35 〜バッテリー交換

バッテリーの容量アップとカーオーディオの音質アップのため、Panasonic CAOSバッテリーに交換しました。
※以前Alfa156に乗っていた時、カーオーディオの音質アップを目的にバッテリーを交換したのですが、その時は明らかに音が良くなったのでスイスポでも試してみようと思った次第。

ZC33Sのバッテリー規格は46B24Lの充電制御車用なので、Panasonicバッテリーの互換表を調べてN-80B24L/C8を購入しました。

またバッテリー交換作業時のメモリ保持のため、エーモンのメモリバックアップも合わせて購入。


※単三電池を8本入れることにより12Vの電圧を生成し、バッテリー接続ケーブルに繋ぐことでECU/電装品のメモリを保持する仕組み。
※クリップ部にロック機構がついているので接続が外れにくいのはGoodだけど、出力のON/OFFスイッチがついていればさらに使いやすいと思いました。


バッテリーターミナルを緩めてからメモリバックアップをケーブル側に接続。

それからターミナルをバッテリーから外し、バッテリー本体を取り外します。


※バッテリーカバーがかかっていますが、左側が純正バッテリー。古河バッテリーのHI DASHという製品でした。


バッテリーカバーをPanasonic CAOSに取り付けた後、エンジンルームに設置してターミナルを接続します。

メモリバックアップを取り外し、バッテリーターミナルのナットを締め、バッテリーを車体に固定すれば完了です。


ちなみにCAOSのC7シリーズではプラグ(補水口)の上に減液抑制シートが貼られていましたが、C8シリーズではその機能をプラグ内に埋め込んだので減液抑制シートは廃止したそうです。
※購入時点ではこのことを知らなかったので、届いたバッテリーに減液抑制シートが貼られていなかったから不良品かと焦ったのですが、調べてみたらC8シリーズから廃止されたとのことだったのでホッとしました。


取付後、テスターでターミナル間電圧を確認。

エンジン停止状態での電圧は約12.6V、エンジン始動後の電圧(オルタネーターからの充電がある状態)は14.5V前後と正常でした。


バッテリーを交換した後、カーオーディオの音質が良くなったかどうかを確認しました。

高音のクリアさが僅かに増した気がするけど、中低音はこれまでと同じような音に聞こえるし、音量が上がったということも無いので、残念ながら音質アップの目論見は失敗。

エンジン始動性もバッテリー交換前と変わらないので具体的なメリットはほぼ感じられなかったわけですが、バッテリーに対する安心感は増したので個人的には満足です♪


なお古いバッテリーはスーパーオートバックスで無料で引き取ってもらえました♪


スイフトスポーツのドレスアップ&カスタマイズ #34 〜フロントワイパーブレードの交換

一昨年の納車以降、色々とカスタマイズしてきたスイスポですが、吸排気系&サスペンションは純正のまま弄らないことにしたのでやりたいことが少なくなってきました。

それでもどこか弄りたいと思ってしまうのが私の性で、amazonでZC33Sのパーツを見ていてポチってしまったのがモンスタースポーツのフロントワイパー。

高速走行時の浮き上がりを抑制するウィンドウディフレクターがついているから機能性アップパーツと言えなくもないけど、純正ワイパーが浮き上がってガラスがキレイに払拭できなかったなんて経験は(スイスポでは)一度もないので、見た目がカッコいいという理由が購入動機のほぼ全てですね...(^^;;
※昔、HONDAビガー3DHBに乗っていた時は高速走行時にワイパーの払拭性能が落ちる(ブレードが浮いて拭き残しができる)ことがありました。なのでウィンドウディフレクターがついたワイパーブレードに交換していましたが、スイスポの純正ワイパーブレードはそもそもエアロデザインになっているので高速でも法定速度+αくらいであれば浮き上がるなんてことはないと思います。



こちらは取り外した純正ブレード。
ウィンドウディフレクターがついていない以外はモンスタースポーツのブレードとほぼ同形状です。


交換した日は雨が降っていたので(下道で)直ぐに使ってみましたが、純正よりも払拭性能が高いなんてことはありませんでした。

でも見た目が良いから満足です♪


続・DMR-ZR1の不具合⑤ 〜今度こそ直ったようです♪

briareos.hatenablog.jp


2月20日に再度サービス工場に旅立っていったZR1。

その後、2回経過報告がありましたが、今朝3回目の連絡があり、どうやらようやく直ったようです♪

工場に送ってから既に1ヶ月以上経過しているわけですが、ここまで時間がかかったのには理由があります。

それは、工場に入ってから症状がなかなか現れず、3月9日なってようやく症状が確認できたこと。
つまり症状を確認するまで2週間以上かかったというわけ。

ここからようやく実質的な修理作業が始まり、まずエラーログを設計部に送って解析を依頼し、エラー内容を確認。

しかしながらそのエラーの原因特定が難航し(モジュールは全て変えたがそれでもエラーが出る)、最終的に辿り着いた原因(と思われるもの)は、何とフレキシブルケーブルでした。
消去法でもうこれしか考えられない、という感じですかね。

それからフレキシブルケーブルを交換して症状が再発するかどうかの確認作業をずっと行なっていたようで、交換以降一度も症状が出ていないので「もう大丈夫だろう」という判断になったようです。

ただ、3月23日にZR1のファームウェアアップデートがリリースされることがわかっていたため、それを適用してしばらく様子を見てから発送するとのことなので、我が家に帰ってくるまでにはもうしばらくかかるそうです。
パナソニックのサイトからアップデートファイルをパソコンにダウンロードし、解凍したファイルをUSBメモリに入れてZR1に挿してアップデートするようです。
ダウンロードサイトとアップデート手順はこちら。
「ブルーレイディスクレコーダー」ファームウェア提供サービス | ダウンロード | ブルーレイディスクレコーダー/プレーヤー | お客様サポート | Panasonic


まさかケーブルが原因だったとは、サービスの方も(もちろん私も)ビックリしたでしょうね。

何はともあれ原因箇所が特定できたようなので、今度こそ大丈夫かな?


briareos.hatenablog.jp

ヘッドホン&イヤホン再生環境再構築⑧ 〜 電源環境のブラッシュアップ

2月16日にR7に繋ぐDAC&ヘッドホンアンプとして導入したFiiO K9 Pro ESS。

100時間エージング時点での感想はこんな感じでした。

  • 基本的にはR7単体で聴く場合と同系統のニュートラルな音色で、そのオーディオ的スペックを高めた感じの音
  • 左右のchセパレーションが良く、サウンドステージも左右に少し広がった
  • 情報量はさほど差がないような気がするけど、解像感は高い
  • R7もノイズフロアが低いと思ったけど、K9 Pro ESSは無音時の静けさがさらに増した感じ
  • 量感はさほどでもないが締まっていて力強い低音
  • 中音(特にボーカル帯域)は少し張り出していて、薄いベールがかかった感じで透明感にやや欠ける
  • 高音は綺麗に伸びていて繊細な音(響き)もうまく表現できているけど、私の好みからすると若干大人しい感じ
  • サウンドステージ自体は狭いわけではないが、中音が張り出しているせいかボーカルが近くに聴こえ、結果として間近で演奏を聴いているような感じが強い(HD800ではなくEdition8で聴いているような感じ)
  • これはR7側の問題だと思うが、ピアノの高音にやや耳につく(キンキンする)帯域がある

FiiO K9 Pro ESSにより音のクオリティが1段上がったので導入したことには満足しているものの、ボーカル帯域の透明感がやや不十分な点、高音域がやや物足りない点が気になります。

R7のPEQで調整することはできるけど、できればPEQに頼らずに改善したいので電源環境を少し弄ってみることにしました。


まず行ったのがR7用のDC電源とK9 Pro ESSに給電しているコンセントボックス Oyaide MTB-4の改造です。

MTB-4は過去に何回かの改造を行ってきています。

  • 内部アース線の取り外し
  • ボックス内部に電磁波吸収シートを貼付
  • コンセントをOyaide R1とSWO-XXX Ultimoに交換したが、その後この2つのコンセントをアイソレーショントランスに移設したため、現在はMTB-4標準仕様のDX ULTIMOに戻している
  • IECインレットをETP-600CUに交換

今回行うのは次の2つ。

  • コンセントの片方をAC Silver1 に交換
  • IECインレットをOyaide POWER INLET PP(プラチナメッキ + パラジウムメッキ)に交換


AC Silver1は基本は素直な音だけど高域の伸びと透明感が期待できます。

POWER INLET PPはピラミッドバランスで滑らかさ(艶感)が期待でき、以前アイソレーショントランスのインレットをPOWER INLET PPに変えた時の印象がすごく良かったので今回も採用しました。






R7用DC電源とK9 Pro ESSをDX ULTIMOとAC Silver1のどちらに挿すかで音が変わりますが、比較の結果、DC電源をAC Silver1に挿す方がボーカル帯域の透明感が少し改善されて高音のバランスもやや強くなるので良い感じ。

ただ、狙った方向での改善ができたのは良かったのだけれど、まだ物足りない感じです。


そこで次に打った施策がK9 Pro ESSのヒューズ交換。

K9 Pro ESSのヒューズ(ミゼット)は0.5Aのスローブローなので、まずはお気に入りのIso Clean Powerのヒューズを調べてみたのですが、1Aからのラインナップとなっているため断念。

そこでオーディオ用ヒューズの0.5Aのものをあたってみたのですが、0.5Aのヒューズはほとんど見当たりませんでした。
※普通のヒューズであればいくらでもあるけど、オーディオ用と銘打っているものはほとんどない状況

海外に目をやれば、Synergistic Research、Telos Audio Design、Audio Magicの物がThe Cable Companyで入手できるけど、配送料込みだと安い物でも1万円を超えるし届くのに時間がかかるので今回は諦めました。

で、次善の策として考えたのが0.5Aではなくもう少し大きな容量(0.6Aとか0.7Aとか)のヒューズを探すこと。

大電流が流れた時の故障リスクは高まるけど、そもそも経年劣化以外でヒューズが切れる事態は経験したことがないので、まあいいかと。

だからと言って規格値の倍の1Aを使う勇気は無いので0.6〜0.7A位で探してみたわけですが、一つ見つかりました!

GUSTARD(SHENZHENAUDIO)が自社のオーディオ用機器向けに販売している高音質ヒューズで、容量は630mAです。

SHENZHENAUDIOの直販サイトの説明は次の通り。

  • Fuse is one of the important accessories indispensable for HIFI equipment. Gustard fuses use a combination of thick and thin alloys. It optimizes low and medium and high frequencies separately, increasing the range of hearing and reducing distortion. This fuse can also be used with other brands of products.
  • Sound characteristics: Balanced, clean, and smooth. High-frequency elongation is good and glossy. Medium frequency is strong and thick. Low frequencies are deep and powerful. You can also capture very subtle sounds (vibrations).

狙いとはちょっと違う音のような感じだけど、amazonで3000円だったからとりあえず試してみることに。




※このヒューズには方向性があるので取付方向に注意が必要です


10時間ほどエージングしてから聞いてみた感想はこんな感じ。

  • 芯はあるけど少し柔らかめの音で、艶感がある
  • 音の密度感が少し高まった
  • 情報量も少し上がった
  • 高音はキレイに伸びていて、低音は思っていたよりも深くて豊か
  • ボーカル帯域の透明感には改善がみられなかった
  • 弦楽器や女性ボーカルとの相性(ニュアンス表現力)はかなり良い
  • 音のキレやエッジ感に少し物足りないところがあるためRock系の音との相性はベストではない

音の基本スペックは上がるけど、ジャンルによって若干得手不得手がある感じかな。

でもストックのヒューズよりは良さそうなので使うことにしましたが、ベストではないのでそのうちSynergistic Researchのヒューズ(もしくはリスクは高まるけどIso Clean Powerの1A)を試してみるかもしれません。


とりあえずここまでやってから1ヶ月ほど経つのですが、ヒューズやIECインレットのエージングが進んだこともあり、85点くらいの音にはなってきました。

ちなみにヘッドホンは基本的にHD800を使っているけど、先日久しぶりにEdition8を使ってみたところ、これがドンピシャ!
Edition8の高音の強さが不満点を補ってくれてとても良いバランスになります。

しかしながらHD800の音場の広さと装着圧迫感のなさに慣れているので、Edition8だと音が近すぎるし、耳への圧迫感も気になってしまいます。

やはりHD800使用時の音をもう少しだけ良くしたいと思い、もう一つやってみることにしました。


これはヘッドホン関連機器の電源を取っているアイソレーショントランスですが、左側にOyaide XXX ULTIMO、右側にOyaide R1がついていて、現在はXXX ULTIMOから電源を取っています。

本当はR1から取りたかったのですが、MTB-4に給電している電源ケーブルのプラグが東京での使用環境に合わせたL字型のため、左側のコンセントしか使えないのです。
※右側はコンセントの下にトランス給電用電源ケーブルがあるため、L字型だとケーブルがトランス給電用電源プラグと干渉してしまい挿さらない。

なのでこのプラグを通常タイプのプラグに交換してR1から給電できるようにするという施策。

また、そもそもこのL字型プラグはオーディオ用ではないので、これをオーディオ用に交換するだけで音質アップが見込めるはずです。

早速amazonでOyaideの電源プラグを物色した結果、我が家でも2個使っているP-004のアップグレード版であるAP-004を使ってみることにしました。

P-004のハウジング部を音質的に強化した製品のようです。
※P-037のアップグレード版であるAP-037と迷ったけど、コンセントのR1がプラチナメッキ + パラジウムメッキなので、同じメッキ構造のAP-004の方にしました。
※P-004は情報量や解像力が高く、音全体のバランスが良いので気に入っています。


昨日の夜に届いたので、直ぐに交換作業を行いました。




とりあえずは現在と同じXXX ULTIMOの方に挿してエージングを行い、プラグ交換による音の変化を確認してみるつもり。

ちなみにエージング4時間時点での音を聞いてみましたが、音が重なった時の個々の音のディティールがより明確になり、一つ一つの音の強さが増して粒だちがよくなりました。

しかしながらまだ音像が少し大きく、透明感の向上もみられないので、本調子になるにはまだ時間がかかりそうです。

エージングが完了したら、R1の方に挿して音を確認し、XXX ULTIMOとR1のどちらを使うか決めたいと思います。