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元伊勢 籠神社、奥宮 真名井神社にご参拝

一昨日、丹後一宮 元伊勢 籠神社と奥宮の真名井神社にご参拝してきました。

当初の予定では定年退職直後の2020年5月に丹波國一宮で元出雲と呼ばれる出雲大神宮、元伊勢の籠神社と奥宮の真名井神社、そして出雲大社を周ろうと計画していたのですが、コロナ禍のせいで旅行することができず断念。

富山に帰ってからも母の世話があるため2泊以上の旅行は難しく、計画は無期延期状態になっていました。

しかしながらこのままだといつまで経っても行けないので、まずは日帰りで行ける籠神社と真名井神社にご参拝し、出雲大神宮出雲大社は別の機会にお参りすることにした次第。


折角なので往きは若狭三方ICで高速を一旦降り、三方五湖を望める三方五湖レインボーラインに寄り道しました。

レインボーラインというくらいだから運転しながら絶景が望めるのかなと思っていましたが、そう言う感じの道ではなく、短い直線とコーナーが連続した小ぢんまりとしたドライブウェイだったのが残念。

運転中はほとんど景色を見られなかったので、第三駐車場で一休みがてら景色を眺めました。

ケーブルカーで山頂(三方五湖テラス)まで上がればもっと良い景色が見られたようですが、時間が勿体無いので今回はパス。


三方五湖レインボーラインの終点まで走り、三方五湖スマートICから再び高速に乗って籠神社を目指します。

与謝天橋立ICで降りて10分ちょっと走ると籠神社に到着。

主祭神は彦火明命(ヒコホアカリノミコト)で、饒速日命ニギハヤヒノミコト)と同一神とされており、私が最も好きな神様です。
※元々、天照大神男神(=饒速日命)であったが、女性天皇である持統天皇が政治的思惑により女神 天照大神に入れ替えたという説を支持しており、それが饒速日命を好きな理由の一つです。
持統天皇以降、明治天皇までの歴代天皇が伊勢に参宮していないと言う事実は何を物語っているのでしょうか...。

籠神社が元伊勢と呼ばれる理由ですが、天照大神は元々は宮中に祀られていたけれど皇祖神と同床共殿であることを畏多く思った崇神天皇豊鋤入姫命に命じて天照大神倭国笠縫邑に遷し(磯堅城の神籬を立てた)、その後、倭姫命がさらに相応しい場所を求めて各地を巡り、最終的に現在の伊勢神宮に落ち着いたと言われているから。

つまり伊勢神宮に至るまでの間に祀られていた場所(少なくとも二十数ヶ所)が元伊勢と呼ばれているわけで、吉佐宮(奥宮 真名井神社)は倭国笠縫邑の次に鎮座された場所と伝えられているそうです。

ちなみに吉佐宮(奥宮 真名井神社)では豊受大神(御饌の神:食事を司る)と一緒にお祀りされていて、天照大神伊勢神宮に鎮座された後、雄略天皇が夢の中で天照大神より「自分一人では食事が安らかにできないので、等由気太神(豊受大神)を呼び寄せるように」と言われたため、豊受大神を外宮にお迎えしたそうです。

従って、内宮の天照大神、外宮の豊受大神の二神とも元は真名井神社にいらっしゃったわけで、二つの意味で元伊勢となります。

籠神社の由緒によると「両大神が伊勢にお遷りの後、養老三年に本宮を奥宮眞名井神社(吉佐宮)の地から、現今の籠神社の地へとお遷して、社名を吉佐宮から籠宮(このみや)と改め、天孫彦火明命を主祭神としてお祀りしました。」とのことです。


※右奥に写っているのが拝殿で、左奥の方に少しだけ写っているのが本殿
※拝殿を正面から撮った写真が無いのは、境内が撮影禁止だからです


籠神社から歩いて10分くらいの場所に奥宮 真名井神社があります。


真名井神社の一ノ鳥居


※匏宮=吉佐宮


※神紋は現在は三つ巴(表神紋)に変わっていますが、以前は裏神紋の六芒星(籠目)が彫られていたそうです。ネットでググると写真が見られます。


※右手にある「これより先 撮影禁止」の立札。籠神社ともども昔は撮影禁止ではなかったそうなんですけどね...。


ちなみに籠神社(主祭神:彦火明命)の本殿の鰹木は10本(偶数)で千木は内削ぎ、真名井神社主祭神豊受大神)の方は鰹木が5本(奇数)で千木は外削ぎです。

一説では男神をお祀りしている場合は鰹木が奇数&千木は外削ぎ、女神をお祭りしている場合は鰹木が偶数&千木が内削ぎと言われていますが、逆になってますね。
伊勢の外宮も豊受大神をお祀りしているのに鰹木が9本(奇数)で千木は外削ぎです。

神社本庁によると「必ずしもそう(言うルール)ではない」との見解らしいですが、個人的には昔は何らかの明確なルールがあったと思うんですよね。

それがズレているとしたらやはりそれ相応の理由(例えば、本当の主祭神は違うとか...)があるのではないかと思うわけで...。

籠神社に限った話ではありませんが、神社や神々には謎が多いので惹かれてしまいます。



真名井神社からの帰り道で見えた天橋立と枝振りが特徴的だった桜の木


朝の9時過ぎに出発し自宅に戻ったのが19時半なので10時間強の日帰りドライブ(走行距離 647km)でしたが、そのうち8時間以上は運転していたので流石に疲れました。

東京に行く時は燃費を気にしてあまり回さないで走るけど、今回は片道300km強とガソリンの心配はないのでかなり回して走りました。

往路で回したお陰もあってか、帰路の高速でのスイスポのエンジン音はすこぶる軽快で吹け上がりも良い感じ♪

ドライバーは疲れたけど、スイスポは喜んでくれたみたいです。