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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

Tern Eclipse P20 のアルテグラ化 #6 フロントディレーラー交換

amazonマーケットプレイスで新たに注文したフロントディレーラー(FD-6800)はメーカー在庫があったとのことで、水曜日にお店から発送され木曜日に届きました。
5年前に発売開始されたようなので2〜3モデル位古いのかと思って調べてみたら、(使えなかった)最新アルテグラFD-R8000の前モデルでした。


帰宅して食事をとった後、徐に作業開始。アルテグラの前モデルは、果たしてうまくギアチェンジできるでしょうか?


売店用マニュアルを見ながら作業したのですが、シマノのマニュアルってどうもわかりにくいですね。販売店向け故に基本的な知識がある前提で作っているためか、素人には少しハードルが高いです。


FD-6800に関して言えば、付属のツール(TL-FD68)の使い方とコンバーターの切替がよくわかりませんでしたが、コンバーターはONかOFFの2つのモードしかないので、両方試してみれば何とかなるはず。とりあえずONから試しましたが、結果的にはこれで良かったみたい。


インナーケーブルの取り回しは目論見通りうまくいき、懸念していたインナーからアウターへのギアチェンジも全く問題ありませんでした。




ただし小さな問題はあります。
チェーンガイド内側のプラスチックプレートにチェーンが僅かに接触しているため、チェーンガイドを外側方向にあと1mm程出したいのですが、調整ボルトを限界まで回しても現在の位置より外側には動かないのです。


ボトムブラケットにスペーサー(2.5mm)を挟んだことでフロントギアが外側にオフセットしており、それが原因で調整限界を超えているのだと思います。
ディレーラーの取り付け位置自体を外側にオフセットできれば良いのですが、直付けタイプなので上下には動かせても左右(車体の内方向/外方向)には動かせません。


まあ、接触しているのはごく微かにだし、気になるのはリアスプロケットトップギアから3枚目くらいまでなので、これは諦めようかなと。望ましくはないけど、そのうちプラスチックプレートが削れて音も出なくなるでしょう。


【12/31追記】
1. 外側のチェーンガイドプレートの内側にはプラスチックプレートはついていませんでした。私の勘違いでした...(_ _)
2. フロントシフトレバーのケーブルアジャスターを調整することで、チェーンガイドとチェーンの接触をなくすことができました...(^O^)


と言うことで、気になる点はあるけれどフロント&リアのディレーラー仮調整は完了。あとは試走しながら微調整する予定。
土曜日の午前中に車体の掃除をして、できれば午後に試走してみたいと思います。



■今回使用したパーツ




■今回使用した専用工具

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

パークツール(ParkTool) プロフェッショナルケーブルカッター CN-10

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Tern Eclipse P20 のアルテグラ化 #5 クランクセット、スプロケット、Rディレーラー交換(後編)

リアディレーラー(RD-R8000 11S GS)が届いたので作業を再開。


SSとGSの違いはガイドプレートの長さみたいです。

こちらが最初に入手したSS。


こちらがGS。


仮止めしてあったSSを外してGSを取り付けました。(※写真はチェーンをつけて調整した後の状態です)


それからディーラーマニュアルを見ながら調整を開始。
最初はロー側の調整ボルトをいくら回してもローギアに入らず途方に暮れましたが、トップギアに入れた時のインナーケーブルのテンションが緩いのを発見し、インナーケーブルを強く張り直したところローギアに入るようになりました。


その後、ハイ側の調整ボルトでトップギアとの位置調整、エンドアジャストボルトでガイドプーリーの位置を調整し、ケーブルアジャスターボルトで微調整して仮調整は完了。ちなみにフロントディレーラーは古いティアグラに戻して調整したのですが、その理由は後ほど。


ティアグラと比べるとアルテグラのガイドプレートはかなり長いですね。


さて、アルテグラ化に着手してから、


●右クランクアームがチェーンステイと干渉
 →ボトムブラケットにスペーサーを噛ませることで対応
カセットスプロケット(CS-R8000 11S:11-30T)がホイールに取り付けられない
 →10速ホイールで11速化が可能なCS-HG800 11S:11-34TとRD-R8000 11S GSのペアに変更


というトラブルがあったわけですが、実は今回もありました...(T.T)


リアディレーラー(GS)を取り付けた後、調整のためにフロントディレーラーにケーブルを張って使えるようにしようと思ったのですが、どうやってもインナーケーブルがうまく取り回しできないのです。


Eclipse P20にはフロントディレーラーへインナーケーブルを取り回すためにこのようなケーブルガイド(溝がついた回転する円形プレート)がついています。これはティアグラの写真ですが、上からきたインナーケーブルはこのガイドで向きを反転してディレーラーのボルトに固定されています。


ところが最新のアルテグラ(FD-R8000)ではインナーケーブルの取り回し方が全然違っていたのです。
下の図はディーラーマニュアルから拝借したものですが、フロントディレーラーを真上から見た状態です。インナーケーブルはディレーラー本体の下からBのケーブルガイド穴を通して上に引き出し、ボルトで固定するのですが、P20の円形ケーブルガイドとBのケーブルガイドの水平方向の位置が離れているため、Bを通そうとするとインナーケーブルが円形ケーブルガイドの溝から外れてしまうのです。


アウターケーシングの取り回しを完全に変更し、ボトムブラケットの下を通してフロントディレーラーの真下あたりから上に向けて取り回してフルアウターで固定すれば良さそうな気もするのですが、その場合はアウターケーシングをフレームにどう固定するかという問題、さらにはアウターケーシングの曲げ半径が小さくなるためインナーケーブルの動作に支障があるのではないかという問題など、総合的に見るとかなりリスクが大きそう。


仕方がないので一旦古いティアグラのフロントディレーラーに戻してリアディレーラーの調整をしたという次第。
FD-R8000が使えないとしたらティアグラを使うしかないかなとも考えたのですが、しかしながらティアグラにも問題がありました。どう調整してもインナーギアからアウターギアへのギアチェンジができないのです。


単に調整が下手だという蓋然性も高いですが、インナーケーブルの引きしろ(シフトチェンジした際のケーブルの移動量)が足りていないようにも感じます。アウターからインナーへのギアチェンジはちゃんと出来るのですけどね。
【1/4追記】フロントギアの歯数は以前と同じなので(キャパシティは変わっていないので)、ティアグラのフロントディレーラーでギアチェンジが出来ないわけないですね。やっぱり調整(多分インナーケーブルの張り方)が下手だったのでしょう。


となると別のフロントディレーラーを手配するしかありません。構造的にはティアグラの様にケーブル固定ボルトがディレーラー本体の外にあって、円形ガイドプレートとの水平の位置関係が近いものが望ましいです。
と言うことはアルテグラの古いモデルを探せば良いのではないかと思い、amazonで探してみたところ見つけました。FD6800というモデルで、2×11速対応、キャパシティ16Tなのでスペック的には問題ありません。


amazonへの商品登録が2013年6月なので5年前のモデルということになりますが、構造的にはこれが一番良さそうなので注文しました(これは月曜日の話)。
週末までには届きそうなので、届いたら直ぐに取り付けてみたいと思います。


■今回使用したパーツ(注:使えなかったものを含みます)



■今回使用した専用工具

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

バイクハンド YC-207 チェーンフィキサー YC-207

バイクハンド YC-207 チェーンフィキサー YC-207

パークツール(ParkTool) プロフェッショナルケーブルカッター CN-10

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Tern Eclipse P20 のアルテグラ化 #4 クランクセット、スプロケット、Rディレーラー交換(中編)

午前中にカセットスプロケット(CS-HG800 11S:11-34T)が届いたので、先に取り付けることにしました。Rディレーラーは明日届くみたい。


パッケージはこんな感じ。


右が取り付けられなかったCS-R8000 11S:11-30Tで、左が10速ホイールで11速化が可能なHG800 11S:11-34T。ローのサイズが大きいです...(^_^;


これが11速化のカギとなる1.85mmスペーサー。10速対応ホイールの場合、このスペーサーを外して取付ければ11速化が可能になります。


HG800にはついているスペーサーが、


R8000にはついていません。


R8000のステイは直線ですが、


HG800のステイは僅かに折れ曲がっているためローギアの位置が1.85mmだけ車体(ホイール)側にオフセットされることになり、10速ハブの幅で11速を実現しています。


R8000のときはうまくはまらなかったトップギアがきちんとはまりました。


ロックリングをトルクレンチで指定トルクまで締め付けて、


取り付け完了。


明日はリアディレーラーを取り付け、F&Rディレーラーの調整を行う予定。
フロント&リアのギアとディレーラーの組み合わせに問題ないことは確認していますが、右クランクをスペーサーでオフセットしている点がちょっと気がかり。果たしてうまく調整できるでしょうか?


〜つづく


■今回使用したパーツ


■今回使用した専用工具

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

Tern Eclipse P20 のアルテグラ化 #3 クランクセット、スプロケット、Rディレーラー交換(前編)

ボトムブラケット用のスペーサーが届いたので作業を再開。


本日の目標は、クランクセットの取り付け、カセットスプロケットの交換、リアディレーラーの交換です。


まずは一旦取り付けたボトムブラケットを外してスペーサーを組み込みます。前回、クランクアームがチェーンステイに当たらないために必要なスペース(オフセット長)を確認したので、それに近そうな2.5mmスペーサーを使用。これでダメなら3mmを試すつもり。


右のボトムブラケットを外してスペーサーを入れ、再度締め込みます。


次に右側のクランクアームユニットを差し込み、センター部分を当て木をあてて木槌で軽く叩き、一番奥まで入れます。この状態でクランクアームがチェーンステイに干渉しないかどうかを確認。ちょっと狭い感じもするけどクリアランスが確保できました。とりあえずこの状態で使ってみて、何か問題が起きるようなら3mmへの変更を考えましょう。


右クランクアームの問題が一応解決したので左のアームを差し込み、2本のボルトを表裏から交互に少しずつ締め、指定トルクまで締め付けます。トルク管理はデジタルトルクレンチを使用しました。


最後にプラスチックのネジをクランク取付工具(TL-FC16)で締め付けて完了。


取り付け終わったアルテグラクランクユニットです。手で回してみましたが問題は無さそう。


車体をひっくり返して、後輪を取り外します。それから古いリアディレーラーを取り外し、アルテグラのリアディレーラー(RD-R8000 11S SS)を取り付け。


今日の最後の課題はカセットスプロケットの交換。スプロケット戻し工具(TL-SR23)とロックリング締付け工具(TL-LR15)、24mmの6角ソケット(差込角:9.5)とソケットレンチを使い、体重をかけて古いスプロケットを取り外します。


右が古いスプロケット(CS-HG500 10S:11-32T)、左がアルテグラ(CS-R8000 11S:11-30T)。


アルテグラスプロケットをロー側から順番に入れていきます。


最後にトップギアをはめようとしたところで問題が発覚。本来はキッチリはまって固定されるはずなのに、ギアが固定されずグルグル回ります。ロックリングも締められません。ということはこのホイール(ハブ)って10速対応ということ?


Eclipse P20の上位グレードであるX22がリア11速だったので(どちらもKinetix Pro X Wheel)当然11速対応だと思っていたのですが、もう一度調べてみるとP20とX22ではハブが違ってました。あちゃー(>_<)


でも今回のアルテグラ化にあたりいろいろと事前に調べた際、確か10速ホイールで11速化ができるという記事があったはず。ということで再度調べてみたところ、HG800 11S 11-34T(型番は違うけどアルテグラグレード)とRD-R8000 11S GS(34T対応)のセットを使えば11速化が可能なようです。
※11速ホイール用についている1.85mmスペーサーを使わなければ10速ホイールに取り付け可能。


スプロケットとRディレーラーを買い直すことになりますが、ここまで来たら意地でもアルテグラ化したいのでamazonで注文。とは言え34Tなんてギアは使わないので11速化する意味はほとんど無くなってしまいますが、この1種類しか歯数構成がないのだから仕方ありません...(ーー;)


ちなみに古いHG500 10Sの歯数構成は、11-12-14-16-18-20-22-25-28-32Tの10速。一方HG800 11Sの歯数構成は、11-13-15-17-19-21-23-25-27-30-34Tの11速。
仮に34Tを使わない(つまり実質10速)としても、11-32Tの10速から、11-30Tの10速になるわけなので、多少使いやすくなるかもしれません。


スプロケット、Rディレーラーは月曜までに届く予定なので、月曜日に作業を再開しましょう。


〜つづく


■今回使用したパーツ(注:使えなかったものを含みます)


■今回使用した専用工具

シマノ クランク取付工具 TL-FC16 Y13009220

シマノ クランク取付工具 TL-FC16 Y13009220

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

Tern Eclipse P20 のアルテグラ化 #2 F&Rシフターとシフトケーブル交換

午前中にMTB用シフトケーブルセット(Y60198090 MTBオプティスリックシフトケーブルセット)が届いたので、作業を再開。


本日の目標は、フロント&リア用のシフトケーブルとシフターの交換です。もし可能なら、フロントディレーラーの仮付けとクランクセットの交換まで行きたいところ。


以下、作業手順のざっくりした記録です。

  1. フロント&リア用シフターをハンドルバーから取り外し、ディレーラーからインナーケーブルを外し、エンドキャップの手前で切断してシフター側から引き抜く。
  2. 次に古いアウターケーシングをケーブルガイド&固定用タイラップから引き抜いて、新しく購入したシフトケーブルセットについてるアウターケーシングを古いアウターケーシングと同じ長さに切断。それから古いアウターケーシングと同じルートで新しいアウターケーシングをルーティング。
  3. 新しいシフターについているインナーケーブルを取り外し、新しく購入したシフトケーブルセットについているインナーケーブル(オプティスリック)に交換。
  4. シフターをハンドルに借り止めし、インナーケーブルをルーティング済みのアウターケーシングに挿入して反対側から出てくるまで送り出す。シフター側のアウターケーシングをシフターの調整ボルトに嵌める。



ここまでは順調に進捗したので、さらに作業を進めます。


古いフロントディレーラーを外して新しいフロントディレーラーを仮止め。


次に右クランクアームユニットをBBに挿入し(左右をつなぐパイプには薄くグリスを塗布済み)、左側クランクアームを嵌めて固定用キャップをTL-FC16を使って手で締め付け、クランクセットの仮付けが完了。


この状態でクランクを回してみたところ、思いもしなかった問題が発覚! なんと右側のクランクアームがチェーンステイに干渉してしまって回りません...(>_<)



右側のクランクアームがチェーンステイにぶつかってしまいます。



左側はギリギリセーフ。


まあ、最後まで何のトラブルもなくすむなんて思ってはいなかったので、「ここで来たかぁ....」という感じです。


さて対応策ですが、直ぐに思いつくのは右側のクランクアームユニットとボトムブラケットの間にスペーサーを噛ませること。試しにクランクアームユニットとボトムブラケットとの間に次の写真くらいのスペースを空けると、チェーンステイとの干渉は避けられました。



この状態でフロントディレーラーの調整がうまくいくのかどうかという疑問はあるものの、とりあえずスペーサーを入手して試してみることにします。


〜つづく


■今回使用したパーツ


■今回使用した専用工具

シマノ クランク取付工具 TL-FC16 Y13009220

シマノ クランク取付工具 TL-FC16 Y13009220

Tern Eclipse P20 のアルテグラ化 #1 BB交換

以前から検討していたTern Eclipse P20のアルテグラ化に着手しました!


最初はリアのアルテグラ化(11速)をまず実施し、いずれはクランクセットとフロントディレーラー&シフトをアルテグラグレードにしようと思っていました。
ところが色々調べているうちに、現在のクランクセット(FSA Vero, 50/34T)は10速にしか対応していないことが判明。仕方がないのでリア&フロントコンポーネントを一気に変えることにし、必要なパーツや工具を揃え始めました。
コンポーネント交換は初めてなので、ネットでやり方を調べながら、足りないパーツや工具があればその都度入手し、時間をかけて交換していくつもり(クリスマスまでにはできるかな)。


■とりあえず入手したパーツ類。


まず最初に着手するのはBB(ボトムブラケット)の交換です。

実は現状ついているBBがカセットタイプと言うことはわかったものの、それ以上の情報が見つかりません。フレームのBBの幅を測定したところ68mmだったので、とりあずアルテグラのクランクセットの推奨BBであるSM-BBR60の68mmを入手しましたが、これをうまく取り付けられるのか不安があります。


もしBBがうまく交換できない場合、アルテグラ・クランクセットへの交換が出来ません(BBのタイプが違うので現状のBBに取り付けられないことはわかっている)。となるとフロントの11速対応ができないことになり、必然的にリアの11速化も出来なくなります。つまりBBの交換が今回のアルテグラ化の肝なわけで、まずはそこから取り組むことにした次第。



まずは右クランクの中央にあるボルトを外します。



シマノ TL-FC10 コッタレスクランクリムーバーの中央のボルトを緩めて(引き出して)から、本体をねじ込みます。



手でねじ込めるだけねじ込んだ後、モンキーレンチで止まるところまで締め込みます(止まったらそれ以上締め込まなくて大丈夫)。
次に中央のボルトをモンキーレンチで締め込んでいきます。最初は固いけどある程度回すとフッと軽くなって後は手で回せました。



右側のクランクが外れました!



次は左側です。中央のボルトを外し、コッタレスクランクリムーバーを取り付けて、右側と同じように作業。



左側も外れました!



次はBBの取り外し。左側のBBにカートリッジBB抜き工具(シマノ TL-UN74-S アダプター戻し工具)を嵌めて、モンキーレンチで少し緩めます。



次に右側のBBに工具を取り付け、モンキーレンチで(右側は逆ネジなので)時計回りに回してBBを外します。



外したBBパーツ(右側)。RPM BB-7420(BC1.37x24T) 68mmというパーツでした。



次に左側のパーツを外します。



外したBBパーツ(左側)。



BBの内部をパーツクリーナーとウエスで清掃。ネジ溝は毛を半分の長さに切った歯ブラシとパーツクリーナーを使ってキレイにしました。
乾かしてから、グリス(シマノDURA-ACEグリス)を塗っておきます。



シマノボトムブラケット SM-BBR60。これを取り付けます。



BBR60に付属しているパーツ(TL-FC25)を、シマノ TL-FC36 ホローテックII BBユニット取付工具に取り付けます。



まずは右側から。最初に手でねじ込んだ後、先ほどの工具で締めていきます(反時計回り)。



右側を取り付けた状態。



同様に左側を取り付け(こちらは時計回り)、無事BBを交換できました。


最初は不安だらけでしたが、意外にすんなり交換できました。案ずるより産むが易しですね。


ここまでくればクランクセットの取り付けは直ぐに出来るのですが、クランクを取り付ける前にフロントのディレーラーを交換してしまった方が作業が楽そう。
そこでシフトケーブルセット(シマノ Y60198010 オプティスリックシフトケーブルセット)を開封し、アウターケーシング(1700mm)を今ついているケーブルに沿わせながら長さを確認してみたところ、問題が発覚。


P20のシフトケーブルは、通常のロードとは違ってシフターからディレーラーまで全てアウターケーシングに入っています。そのため1700mmだとフロントは大丈夫だけど、リアは長さが足りないのです。あと20cmくらいは必要な感じ。


そこでamazonでアウターケーシング(OT-SP41)の長いやつを探したのですが、販売店向けの50mのものはあるんだけど、2mくらいのものはありません。これは最悪50m買わざるを得ないかと考えつつも、シマノのシフトケーブルセットを順番にみていったところ、MTB用のもの(Y60198090 MTBオプティスリックシフトケーブルセット)だとアウターケーシングが3300mmあることを発見!


なるほど、ロードは中間部がワイヤー剥き出しなのでアウターケーシングは短めだけど、MTBはフルカバーなので長いわけですね。
ということでamazonで注文。


フロントシフトの方は購入済みのシフトケーブルセットで事足りるので作業は出来るのですが、リア用のシフトケーブルセットを実際に確認してから作業に着手したいと思います。


〜つづく


■今回使用したパーツ


■今回使用した専用工具

シマノ TL-FC10 コッタレスクランク専用工具 Y13009010

シマノ TL-FC10 コッタレスクランク専用工具 Y13009010

シマノ アダプター戻し工具 TL-UN74-S

シマノ アダプター戻し工具 TL-UN74-S

キングクリムゾン来日公演

11/29の東京公演3日目に行ってきました。
2015来日メンバーにジェレミー・ステイシー(ds, key)が加わった8名編成。ダブルクインテットという呼び方もあるらしいけど、ドラムが3名(1名はキーボードも演奏)でベースが1名なので、ちょっと違いますよね。


音は前回よりも更に厚みが増していてパワフルでした。ビル・リーフリンのキーボード(前回はドラムスとキーボードだったが、今回はキーボードに専念)の音量バランスが(個人的には)少し大きいように感じたものの、初期(70年代)の楽曲にはキーボードが必須なので、悪くない編成だと思いました。


例のトリプルドラムは(もう慣れたので)初めて聞いた前回ほどのインパクトは感じなかったけど、トリプルドラム無くしては現在のクリムゾンの音が成り立たないのは間違いありませんね。


29日(3日目)のセットリストは次の通り。2015年はアンコールを含めて18曲でしたが、今回は2部構成でアンコールを含め21曲でした。


第1部
01. The Hell Hounds of Krim
02. Pictures of A City
03. Cadence And Cascade
04. Fallen Angel
05. Red
06. One More Red Nightmare
07. Lizard
 Bolero
 Dawn Song
 Last Skirmish
 Prince Rupert's Lament
08. Peace - An End
09. Fracture
10. Islands
11. Radical Action II
12. Larks' Tongues In Aspic Part Ⅴ (Level Five)


第2部
13. Devil Dogs
14. Suitable Grounds for the Blues
15. Larks' Tongues in Aspic Part IV
16. Easy Money
17. Moonchild
18. Cadenzas
19. The Court of The Crimson King
20. Indiscpline


アンコール
21. Starless


個人的には前回聴けなかった「Red」「Fallen Angel」「Fracture」を生で聴くことができたので、それだけで十分満足。正直、第1部とアンコールの「Starless」だけでも満足できたと思います。


先ほど、東京公演(追加含む)4日分、札幌と仙台公演各1日分のセットリストを比較してみましたが(今回は毎公演のセットリストをかなり変えている)、個人的には29日のセットリストが最も好きなので、29日を選んで本当にラッキーでした。


2015年の公演に行った際、「クリムゾンの演奏を生で聴くのはこれが最後」だと思いましたが、思いがけずもう一度聴くことができて幸せ一杯です!