memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

Tern Eclipse P20 のアルテグラ化 #5 クランクセット、スプロケット、Rディレーラー交換(後編)

リアディレーラー(RD-R8000 11S GS)が届いたので作業を再開。


SSとGSの違いはガイドプレートの長さみたいです。

こちらが最初に入手したSS。


こちらがGS。


仮止めしてあったSSを外してGSを取り付けました。(※写真はチェーンをつけて調整した後の状態です)


それからディーラーマニュアルを見ながら調整を開始。
最初はロー側の調整ボルトをいくら回してもローギアに入らず途方に暮れましたが、トップギアに入れた時のインナーケーブルのテンションが緩いのを発見し、インナーケーブルを強く張り直したところローギアに入るようになりました。


その後、ハイ側の調整ボルトでトップギアとの位置調整、エンドアジャストボルトでガイドプーリーの位置を調整し、ケーブルアジャスターボルトで微調整して仮調整は完了。ちなみにフロントディレーラーは古いティアグラに戻して調整したのですが、その理由は後ほど。


ティアグラと比べるとアルテグラのガイドプレートはかなり長いですね。


さて、アルテグラ化に着手してから、


●右クランクアームがチェーンステイと干渉
 →ボトムブラケットにスペーサーを噛ませることで対応
カセットスプロケット(CS-R8000 11S:11-30T)がホイールに取り付けられない
 →10速ホイールで11速化が可能なCS-HG800 11S:11-34TとRD-R8000 11S GSのペアに変更


というトラブルがあったわけですが、実は今回もありました...(T.T)


リアディレーラー(GS)を取り付けた後、調整のためにフロントディレーラーにケーブルを張って使えるようにしようと思ったのですが、どうやってもインナーケーブルがうまく取り回しできないのです。


Eclipse P20にはフロントディレーラーへインナーケーブルを取り回すためにこのようなケーブルガイド(溝がついた回転する円形プレート)がついています。これはティアグラの写真ですが、上からきたインナーケーブルはこのガイドで向きを反転してディレーラーのボルトに固定されています。


ところが最新のアルテグラ(FD-R8000)ではインナーケーブルの取り回し方が全然違っていたのです。
下の図はディーラーマニュアルから拝借したものですが、フロントディレーラーを真上から見た状態です。インナーケーブルはディレーラー本体の下からBのケーブルガイド穴を通して上に引き出し、ボルトで固定するのですが、P20の円形ケーブルガイドとBのケーブルガイドの水平方向の位置が離れているため、Bを通そうとするとインナーケーブルが円形ケーブルガイドの溝から外れてしまうのです。


アウターケーシングの取り回しを完全に変更し、ボトムブラケットの下を通してフロントディレーラーの真下あたりから上に向けて取り回してフルアウターで固定すれば良さそうな気もするのですが、その場合はアウターケーシングをフレームにどう固定するかという問題、さらにはアウターケーシングの曲げ半径が小さくなるためインナーケーブルの動作に支障があるのではないかという問題など、総合的に見るとかなりリスクが大きそう。


仕方がないので一旦古いティアグラのフロントディレーラーに戻してリアディレーラーの調整をしたという次第。
FD-R8000が使えないとしたらティアグラを使うしかないかなとも考えたのですが、しかしながらティアグラにも問題がありました。どう調整してもインナーギアからアウターギアへのギアチェンジができないのです。


単に調整が下手だという蓋然性も高いですが、インナーケーブルの引きしろ(シフトチェンジした際のケーブルの移動量)が足りていないようにも感じます。アウターからインナーへのギアチェンジはちゃんと出来るのですけどね。
【1/4追記】フロントギアの歯数は以前と同じなので(キャパシティは変わっていないので)、ティアグラのフロントディレーラーでギアチェンジが出来ないわけないですね。やっぱり調整(多分インナーケーブルの張り方)が下手だったのでしょう。


となると別のフロントディレーラーを手配するしかありません。構造的にはティアグラの様にケーブル固定ボルトがディレーラー本体の外にあって、円形ガイドプレートとの水平の位置関係が近いものが望ましいです。
と言うことはアルテグラの古いモデルを探せば良いのではないかと思い、amazonで探してみたところ見つけました。FD6800というモデルで、2×11速対応、キャパシティ16Tなのでスペック的には問題ありません。


amazonへの商品登録が2013年6月なので5年前のモデルということになりますが、構造的にはこれが一番良さそうなので注文しました(これは月曜日の話)。
週末までには届きそうなので、届いたら直ぐに取り付けてみたいと思います。


■今回使用したパーツ(注:使えなかったものを含みます)



■今回使用した専用工具

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

バイクハンド YC-207 チェーンフィキサー YC-207

バイクハンド YC-207 チェーンフィキサー YC-207

パークツール(ParkTool) プロフェッショナルケーブルカッター CN-10

パークツール(ParkTool) プロフェッショナルケーブルカッター CN-10