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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

スイフトスポーツのドレスアップ&カスタマイズ #21-⑪ 〜スピーカー交換とデッドニング:SPユニットの雨水対策と内装パネルの密閉度強化

10日前に低音の質感改善のためバスレフポートを塞ぐ作業をしました。
実は夜中に雨が降っていたのですが、右フロントドアの内装パネルを外してみると内装パネルのSPグリル下辺りに水が溜まっていて、SPのフレーム外周に貼ってある吸音材も濡れていました。

どうやらインナーパネルのSPユニット上部の何処かから雨水が侵入してきているようです。

またインナーバッフル交換のためリアSPを外したところ、インナーパネル内部への雨水の侵入はなかったものの、SPユニットの裏側は雨水で濡れており、純正ハーネスとアッテネーターを繋ぐコネクタ(スポンジを巻いてある)も雨水で湿っていました。

※この写真は日曜に撮影したもので、左リアのSPを外した時の状態です。明け方まで雨が降っていたため、SP背面の吸音材、コネクタを覆ってあるスポンジ、SPケーブル、インナーバッフルの内側下辺雨水がついている(溜まっている)のがわかると思います。

インナーパネルとアウターパネルの間を雨水が流れることはわかっていましたが、私が想像していた以上に入り込む雨水の量は多いようなので、SPユニット裏側の雨水対策をすることにしました。

最初はプラ板を買ってきてSP裏側に半円状の庇をつけようと考えたのですが、プラ板をインナーパネル裏側に固定するアイデアが浮かびません。

そこで、誰か似たような事をやってないかググってみたところ、何とオーディオテクニカからまさにドンピシャな商品「サウンドプロテクトキット」が発売されていました!

無論、すぐに購入(2セット)!

オーディオテクニカってカーオーディオアクセサリーも出していたんですね。知りませんでした。

他にどんな商品があるのかとオーディオテクニカのサイトを見てみると、インナーパネルと内装パネルの接触面に貼る「サウンドプ ルーフィングウェーブ インナーパネル用防音材」という商品があったので、これも使ってみることにし、とりあえずフロントドア2枚分(2個)を購入。

サウンドプトテクトキットを取り付けるためにはSPユニットとインナーバッフルを外す必要があるため、SPフレーム外周に貼ってある吸音材は取り除かなければなりません。

テープの粘着力が落ちるので再利用はできないから、新たにエプトシーラーテープ(20mm幅×20mm厚)を2m購入することにしました。

購入したエプトシーラーテープのメーカー(be on sound)もまたデッドニング関連の製品をいくつか出しており、その中にトリムダンパー(内装パネルをインナーパネルに固定するトリムクリップ部のガスケットみたいなもの)という商品があったので、これも試してみることにしました。


届いた商品がこちら。




また先日注文した空転式トルクドライバーもEMSで届きました。
中華製かと思っていたら台湾製でした。台湾製の方が信用できるので嬉しいです♪



そしてようやく晴れ間が出てきた今日(日曜)の13時から作業を開始。
SP交換〜デッドニング作業は、今度こそ最後にするつもりで取り掛かりました。


まずはサウンドプロテクトキットの取り付けから行います。

午前中に説明書を読んだのですが、書き方が曖昧でよくわからない部分がありました。
そこで実車を使って取り付け手順をシミュレートし、ようやく理解できました。

結果的には説明書の取り付け手順とは異なるやり方になりましたが、多分この方がやりやすと思います(インナーパネルのSP取り付け穴とインナーバッフルの穴のサイズが同じ場合はこのやり方で大丈夫だと思います)。
※もし説明書通り先にスピーカー保護シートをインナーバッフルに貼り付けておく場合は、配線通し溝の位置を考慮した上でインナーバッフルの12時の位置を現車合わせでまず確認し、その上で中央の固定サポートチップが12時の位置になるようにスピーカー保護シートを貼り付けると良いです。

1.固定サポートチップを、説明書の通り、両面テープの剥離紙側が内側に向くように点線部分(説明書の図に示されている)を90°に折り曲げます。折り曲げる時には定規を当ててやると良いです。
折り曲げたら、点線部分の両面テープにカッターで切れ目を入れ、細長四角の部分の剥離紙を剥がします。

2.スピーカー保護シート(庇になる部分)の切れ目に、折り曲げた固定サポートチップを差し込みますが、固定サポートチップはインナーバッフルの表側(車内側)に貼り付けるので、差し込む向きに注意してください。

3.固定サポートチップの剥離紙を剥がし、スピーカー保護シートをインナーバッフルに取り付けます。
中央の固定サポートチップが12時の位置になるように取り付けますが、もし3つの固定サポートチップがインナーバッフル取り付け用のネジ穴を塞いでいる場合はネジ穴を塞がないように最小限だけ位置をズラします。

スピーカー保護シートとインナーバッフルの穴の縁に隙間ができないよう気をつけて貼り付けます。
なおスピーカー保護シートの両面テープ剥離紙はまだ剥がしません。

4.固定サポートチップとスピーカー保護シートをインナーパネルに貼り付けたら、次にインナーバッフルを取り付けますが、もしインナーバッフルの裏側にスポンジが無い場合は、スピーカープロテクトキット付属のバッフル保護シートをインナーバッフル裏面に貼り付けます。カロッツェリアのインナーバッフル(メタル製、MDF製)にはスポンジが貼ってあるので付属のバッフル保護シートは使いません。
なお、この時点でもスピーカー保護シートの両面テープ剥離紙はまだ剥がしません。

カロッツェリアのインナーバッフルを取り付ける際には裏側のナットの回り止めをする必要があります。しかしながらインナーパネルの裏側には既にスピーカー保護シートの庇ができているため、庇の裏側となるナット(スイスポの場合は右上と左上の2箇所)の回り止めが非常に難しいです(スパナやペンチでは無理)。

そこでお薦めするのは、8mmのソケット(私はセミディープを使用しました)の中に予めナットを入れ、インナーパネルの穴に手を突っ込み(スピーカー保護シートはまだインナーバッフルに接着していないので、多少動かしたり曲げても大丈夫)、ソケットの穴をインナーバッフル固定用ネジ穴のちょうど裏側に持ってきて(インナーパネル表側から覗いてネジ穴の位置とソケットの穴の位置を合わせる)、片手でソケットを固定しつつネジを差し込んで電動ドライバーで締めるというやり方。

ネジがナットにうまく嵌らない場合は、ソケットの位置を僅かに動かしながら電動ドライバーでネジを回し続けます。何回かトライするうちにうまく嵌ると思います。

ネジの締め付けが終わったら、スピーカー保護シートの両面テープ剥離紙を剥がしてインナーバッフルの内側に接着します。

スピーカー保護シートを取り付けた状態はこんな感じになりました。これなら雨水除けとして十分に機能しそうです。


※スピーカー保護シートの素材はEVA(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)でした。調べてみると水に強く、低温でも硬化しにくい素材のようです。弾いてみても比較的鈍い音なので共振ノイズの心配もなさそう。当初はプラ板で自作しようと思っていたけど、こちらの方が素材的にも作業性的にも断然優れているので買ってよかったです♪

スピーカーにひさしをつけたので多分大丈夫だとは思うものの、万が一のことを考えて純正ハーネスとネットワークを繋ぐコネクタに防水(ビニールテープでグルグル巻き)&防音処理(スポンジで覆って両端をビニールテープで止める)を実施。

あと、写真は撮っていませんが、SPケーブル端子の保護カバー周りもビニールテープで巻いて防水処理をしてあります。

それからスピーカーを取り付けてトルクドライバーを使って1N・mでネジをトルク締めしました。

当初は0.8N・mで締めるつもりだったけど、右フロントドアのSPを取り外す際にネジ2本が(振動で)かなり緩んでいたのを発見したため、安全のために1N・mに変更しました。

※SP上部の大きなサービスホールの下辺付近の制振材の貼り込みが甘かったために雨水が侵入したようなので、制振材を圧着しておくとともに、新たな制振材でもって怪しい付近を覆っておきました。多分これで大丈夫だと思います。

最後にエプトシーラーテープをSPフレーム外周に貼り、SP周りの作業は完了。

※写真は月曜日に作業した右リアSP。エプトシーラーテープが足りなくなったので取り外した吸音材を継ぎ足しました。

インナーパネルのクリップ穴に貼ったトリムダンパーはこんな感じです。

サウンドプルーフィングウェーブですが、説明書ではインナーパネルに貼るように書いてあったけれど、貼る位置(内装パネルとインナーパネルが接触する位置)を正確に把握するのが難しいため(説明書に書いてあるように単純ではない)、内装パネル(外縁部の内側)に貼ることにしました。

機能的(内装パネルとインナーパネルの隙間からの音漏れ、スレ、ガタつきの防止)には内装パネル側に貼っても問題ないと思います。

なお説明書によるとサウンドプルーフィングウェーブの素材はNBR(ニトリルブタジエンラバー)とのことですが、触った感じはエプトシーラーと似ています。

なので、後部ドアの内装パネルにはサウンドプルーフィングウェーブではなく、厚5mm×幅10mmのエプトシーラーテープを(後日)貼ろうと思います。

サウンドプルーフィングウェーブは1ドア分で1500円強ですが、エプトシーラーテープなら300円強(3m)ですからね。

【8/30追記】
今日の朝作業をしたのですが、内装パネルの外周内側にエプトシーラーを貼る場合はもしかすると5mmだと薄いかもしれません。
測定しようと思ったけど面倒くさくなったのでそのまま貼りました。なんか疲れてしまって...。
もし再び内装パネルを外すことがあれば、その時にちゃんと検証しようと思います。
仮に5mmでは内装パネルとインナーパネルの接触面を密着する効果がなかったとしても、吸音材としての効果は多少なりともあると思うので無駄ではないかなと...。


13時から17時まで作業をし、施工が終わったのがフロントドア2枚と左リアドアの計3枚。
今日は時間切れのため右リアドアの施工は月曜の午前中にやることにし、スーパーに買物に出かけました。

その際に試聴してみたところ、意外や意外、低音の質感が少し改善されていました♪
具体的には低音が少し伸びやかになった感じ。

何が奏功したのかわかりませんが(トリムダンパーとサウンドプルーフィングウェーブを貼ったことで内装パネルとインナーパネルの密着度が強化され、内装パネルの振動がダンプされたことが要因として一番大きいような気がします)、今回の作業による音質改善はほとんど期待していなかったので、嬉しい結果となりました。

実はサブウーファーをつけようかどうしようか迷ってたんだけど、今の音ならギリギリ満足できそうな気がするので、サブウーファー導入は見送ろうと思います。


右リアドアの作業一式と、左右リアドア内装パネルへのエプトシーラーテープ貼り付け作業が残っていますが、特に説明する必要もないと思うので、今回をもって「スピーカー交換とデッドニング」シリーズは完結と言うことにしたいと思います。
今度こそ本当です...(^^;;

やれることはやり尽くしたので、充実感はありますね...(^^)

とにかく、やる事なす事初めてだったので正直大変だったけど、いざやり始めると色々奥が深くて面白かったし、楽しかったです。

一連の作業の途中でデッドニング(車内の静音化)に関して色々と調べてみたのですが、車内のフロアパネル、タイヤハウス/フェンダー内部、天井裏など、やれる所はまだまだあるみたい。

中でもタイヤハウス/フェンダー内部のデッドニング(インナーカバーを取り外して、車体側とインナーカバーの裏側を制振&遮音処理する)だったら自分でできそうな気がするので、気が向いたらやってみるかもしれません。
その時は別のシリーズとしてアップしたいと思います。