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スイフトスポーツのドレスアップ&カスタマイズ #24 〜ウェザーストリップの密着力強化による静音化

YouTubeで見つけたクルマの静音化施作。

www.youtube.com

ドアのウェザーストリップ内部にシリコンチューブを通すことで、ドア&ボディとウェザーストリップとの密着力を強化し、ドアとボディの隙間からのノイズ遮断性能を高めようというものです。

面白いアイデアだし、施工もさほど難しくなさそうだったので試してみました。

amazonでシリコンチューブを物色。
安いものから高いものまであるのですが、安いものは今回の使用目的には柔らかすぎるようなので(そのようなレビューがあった)、ちょっと高いけれども硬そうなものを選びました。
※柔らかいと密着力が弱くなるのと、ウェザーストリップの中を通しにくい(直ぐに曲がってつっかえてしまう)からです。

届いたシリコンチューブ。内径4mm、外径6mm、長さ15mです。


ウェザーストリップには空気抜きのための小さな穴がいくつも空いています。

この穴からシリコンチューブを挿し込んでいきます。
基本的には上辺の穴(同じ穴)からスタートし、片側は左回り、反対側は右回りにチューブを挿し入れていき、ドア下辺で合流する感じでやると良いと思います。
ただ、チューブをそのまま挿し込んでも滑ってくれないので、穴の周囲(縁と内部)およびチューブの先端付近にシリコンスプレーを吹いておきます。

ちなみにシリコンチューブは予めウェザーストリップの長さよりも少し長めにカットしておき、両端はチューブが入っていきやすいように斜めにカットします。



こちらは右リアドアですが、左上のチューブがループしている所の穴から左方向にチューブを挿入していき、チューブはドア下辺の真ん中あたりまで入っています。
次にチューブの反対側を同じ穴から右方向に挿入していき、ドア右辺上部の穴から一度引き出している状態。

何故ここで引き出しているかというと、引き出した穴の下側にあるカーブのところでつっかえてしまったため。
カーブがキツイところほど入っていきにくいので、カーブの手前で一度チューブを引き出し、同じ穴から再度挿し込んでいく方がやりやすいです。
途中でチューブを引き出す場合は、挿入側のチューブを押しつつ、同時に引き出し側のチューブを引っ張ります。単に引っ張るだけではチューブが伸びてしまう危険性があります。
上の写真で言うと、左上のループの方のチューブを左手で押し入れていくと同時に、右側のチューブを右手で引っ張っる感じです。
挿入側のループ部分の処理ですが、チューブが折れるくらい小さくなったら強引に穴に押し込み、右手でチューブを引っ張りつつ、押し込んだ穴の辺りを指で押さえてチューブの折れを解せばOK。
なおチューブを引っ張る際に非常に重要なことが一つあります。引っ張る方のチューブは必ずウェザーストリップに沿って(ウェザーストリップと平行に)引っ張りましょう。
ウェザーストリップに対して角度をつけて引っ張ると、比較的簡単に穴が裂けるので注意してください(私は知らずにやって1カ所穴が裂けました)。


こちらは左リアドアの終端処理の際の写真ですが、チューブを引き出している穴のすぐ右横まで反対側から挿し込んできたチューブが来ています。ウェザーストリップを指で潰すとどこまでチューブが来ているかは簡単に分かります。
左方向から挿し込んできたチューブを引き出した穴のところでカットし、先端を穴に押し込めば完了。


ちなみにスイスポの場合、ウェザーストリップはこのような白い縦長のクリップで止められていました。

縦長の部分をウェザーストリップの裏側の穴から内部に入れて押える構造。
もしかしたら先にウェザーストリップを取り外してしまい、チューブを全周入れ込んでからウェザーストリップを付け直す方が簡単な気もしたのですが、クリップの数が結構多かったので止めました。


最後に、今回やってみて思ったいくつかのポイントをまとめておきます。

  • シリコンチューブをスムーズに挿入していくためにはシリコンスプレーが必須です。
  • シリコンスプレーは最初にチューブを挿し込む時は勿論のこと、チューブが進みにくくなった時に挿入穴とチューブの間に吹いてやると進みやすくなります(チューブの入口を滑りやすくするのが効果的)。
  • またチューブが進みやすいよう、ウェザーストリップの穴(主にカーブ周辺の穴)から内部に予めシリコンスプレーを吹いておくと良い感じでした。
  • シリコンスプレーを吹いてもチューブが進まなくなった場合、大抵はカーブの所でつっかえているので、カーブの手前の穴で一旦チューブを引き出すと良いです。
  • なお途中の穴からチューブを引き出す際、私は"耳かき"を使いました♪ マイナスドライバーだとウェザーストリップを傷つけそうな気がしたので先端が丸い(角がない)耳かきを使ったのですが、窪みの部分にチューブを引っ掛けて引っ張り出せるので非常に使い勝手が良かったです!


今回は15mのチューブを購入して施工しましたが、ドア4枚分でほぼ使い切りました。
リアハッチは施工できなかったので追加でシリコンチューブを注文して後日施工するつもりですが、スイスポの場合は20mあれば大丈夫だと思います。
※私が購入したシリコンチューブは一番長いのが15m(3580円)でした。施工後に追加で5m注文したのですが、価格は2680円ととても割高なのでご注意ください。先にショップに連絡して20m欲しいと言えば、もしかしたら割安に入手できるかもしれません。


さて、肝心の効果についてですが、ドア4枚分施工後に運転席に乗り込んでドアを閉めた際、何となく静けさが増している気がしました。
それから近所を試走してみましたが、やはり少し静かになったような気がします。まあプラセボかもしれませんが...。

ただ、興味を持たれて自分もやってみようと思われた方に留意していただきたいのは、私のスイスポはフロアに静音マットを敷き、ドア&トランクルームもデッドニングした状態だという点。
つまり、それなりの静音化を施してあるが故に感じられた(僅かな)効果かもしれないということです。

従って、ノーマル状態のスイスポの場合、果たして効果を感じられるのかどうかは正直わからないので、トライされる方はその点をぜひ頭に入れておいてください。

飽くまで個人的見解ですが、ウェザーストリップの施工をするよりはフロア&トランクルームに静音マットを敷く方が効果が高いので、まずはそちらからトライされた方が良いと思います。
ウェザーストリップに手をつけるのは、他にやることがなくなってからでも良いかと...。

ちなみに施工によってウェザーストリップの反発力が増すので、ドアを閉める時に必要な力は大きくなります。
だからと言って「力一杯閉めないとドアが閉まらない」というようなことは決してなく、「いつもよりもちょっと力を入れないと閉まらない」という程度ですので、その点は安心して良いと思います。