memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

SRS-X88のセッティング

まだ6時間ほどしか使っていないので音についての感想はエージング完了後に改めて書きたいと思いますが、音の抜けは少しずつ良くなってきており、期待感が膨らんできました。


エージングはボチボチ進めるとして、その前にX88のセッティングを詰めることに。本日はそのお話しです。


セッティングといっても詰められるところは設置方法くらいしかありません。X88の脚は小さなゴム脚(四隅)なので、手持ちのインシュレータでボディを直接支えてやることが一つ。もう一つは設置場所が安物のCDラックの上になるので、ラックの上にしっかりとした土台を置いやることにします。


まずは土台から。幸いにして以前コンセントボックスの設置に使っていた大理石ベースが余っているのでそれを流用することにしました。ただしラックの天板に僅かな段差があり、かつ完全に平らな状態ではないので、大理石ベースはゴムシートを介して設置。
ゴムシートが大理石をダンプしてくれるので、大理石特有の高音のキンツキを抑える効果も期待できます。



大理石ベースを敷くだけで、もやっとした低音が少しスッキリしてきました。ラックを手で触ると直置きの状態よりは振動がかなり弱まっているので、ラックが発する付帯音が減少しているものと思われます。


さて次はインシュレーターの選定です。使っていないインシュレーターの中から、山本音響工芸のアフリカ黒檀スパイク&スパイクベースと、D-Prop miniを選択。個人的にはD-Prop miniがピッタリに違いないと思っていますが、オーディオってやってみないとわからないことも多いので、対抗馬として黒檀スパイク&スパイクベースを選びました。


X88は本体がかなり振動するため、その振動をうまく逃がしてやることで筐体が発する余計な音(付帯音)を減少させ、音の分離感や見通しを改善するという目論見。そのためには例えば黒檀ブロックの様なインシュレーターよりはスパイクタイプの方が良いのではないかと考えた次第。
ちなみにD-Prop miniは見た目は金属の円柱に見えますが、内部はスパイク構造になっています。


さらにインシュレーターを介することで筐体底面を大理石ベースから離せるので、低音のこもりを軽減することもできるはずです。
まあ目論見通りに行くかどうかはわかりませんけどね...(^_^;


インシュレーターを使わない状態の音を確認した上で、まずは黒檀スパイク&スパイクベースを試します。


  • 低音の量感は若干減るものの音の輪郭はハッキリしてくる。
  • バスドラの響きが少し明瞭になる。
  • 高音の金属的な響きがやや抑えられる感じ。


低音の変化は概ね想定通りでしたが、例えばシンバルのような金属系の音の鋭さが弱まってしまうのは予想外でした。これだと使わない方が好みかもしれません。やっぱりウッド系は合わないのかな。


さて次は本命のD-Prop miniを試すことにします。


  • 低音の量感は若干減るものの輪郭がハッキリしてくるのは黒檀スパイクと同じだが、低音の見通しはこちらの方が良い。
  • バスドラといった低音楽器の響きに限らず、中高音の響きも明瞭かつキレイに。
  • 一つ一つの音の分離感が良くなる。
  • 金属系の音は僅かに強調される感じ。


もともと本命だと思っていた分プラセボも入っているとは思いますが、それでもインシュレーター非使用、黒檀スパイク&スパイクベース使用と比較すると、一番良い音であることは間違いないでしょう。
低音の変化や全体的な音の分離感の向上は想定内のものでしたが、音の響きがキレイに聞き分けられるようになったのは嬉しい結果でした。


なお音(サウンドステージ)の拡がりに関しては、3つとも似たり寄ったりです。強いて言うなら音の分離感が良くなって響きが明瞭になったた分、D-Prop miniを使った場合が一番良いと思いますが、大した違いはありません。


ちなみに試聴してみてわかりましたが、X88はBGMで流しておく音量くらいだとスピーカーのあたりに音が固まっていますが、そこから音量を上げていくとだんだん音離れが良くなって拡がりが出てきます。尤もその時の音量は私が普段聞く音量よりは少し大きめなので、悩ましいところですね。


さて、インシュレーターは決まったので、最後に筐体の振動抑制アクセサリーであるRS-SQUAREを試してみることに。



若干響きがキレイになるかなという感じがするものの、これこそプラセボですかね。でも悪影響は感じないので、しばらく使ってみることにしましょう。


前回も触れたとおり、X88のフロントグリルは外すことが可能。見た目は微妙だけど音的には外した方が明らかに良くなるので、X88を使う際には外すことにします。


と言うわけで、最終的な状態はこうなりました。



見た目はちょっとメカメカしい感じになってしまいましたが、CDラックにただ置いただけの音よりはかなり良くなったので良しとしましょう。