Zeppelinの電池を自力交換した後、時計が不定期に狂うようになってしまいました。
最初は交換した電池の不具合(電圧不足)を疑ったものの、「普段は正常な動きなのに、突然遅れて(1度だけ進んでいたことがあるが気のせいだと思っていた)、また正常な動きに戻る」という症状が電池の不具合によるとは考えにくいです。
これは修理に出すしかないかと思いつつも、自力で電池交換しているので修理に出しづらいところがあり、結局はそのまま放置して早半年以上が経過。
ところが先日ネットを見ていたところ、ホント偶然に「腕時計の磁気抜き」というセンテンスが目に留まりました。磁気抜きの意味はわかりますが、帯磁しているとどんな影響があるのかがわからなかったので調べてみました。
すると「どの程度帯磁しているかにもよるけれど、軽い場合は時計が遅れたり進んだりする」という不具合がある模様。これってうちのZeppelinの症状そのままではないですか!
帯磁しているかどうかは方位磁石を近づけてみればわかるようなので、久しぶりに保管ケースから取り出してきて見てみると、日付が5日遅れていて時刻も完全に狂っています。電池が無くなったのかと思いきや、よく見ると秒針が僅かに行ったり来たりしています。
とりあえずiPhone6のコンパスを使ってどの程度帯磁しているか(コンパスの針がどの程度動くか)を調べてみました。机の上に置いたiPhone6に机の上に置いたZeppelinを近づけてもほとんど針は動きません。どうやら磁気センサーに近づけなければだめなようなので色々試してみたら、iPhone6の前面左上部のあたりで反応します。でも動き方は小さいです。
どの程度動けば帯磁しているのかわからないので、普段使用している4本の腕時計を全部試してみたところ、何と4本の中では一番針の動きが小さいのがZeppelinでした。
ちなみにシチズンのソーラ電波時計(2本)は非常に大きく針が動き、TISSOTはそこまでではないもののZeppelinに比べると3倍くらい針が動きます。ソーラー電波時計で大きく動くのは帯磁とは別の原因がありそうな気がしますが、ZeppelinよりはTISSOTの方が帯磁しているのは間違いないみたい。ただしTISSOTは時刻が不規則に狂うといった不具合は起きていません。
Zeppelinの不具合は帯磁ではないかもしれないという考えが頭を過ぎりましたが、現状動いていないのだからダメもとで磁気抜きをして見ることにしました。幸いにしてCDを消磁するための消磁器(ホーザン HC33)を持っているので、それを使うことにします。
消磁器のスイッチを入れてZeppelinを上からゆっくりと近づけ、1秒おいた後、ゆっくりと上に遠ざけます。消磁器に近づくとZeppelinが振動しているのがわかります。念のためにもう一度同じことを繰り返した後Zeppelinを見てみたところ、何と秒針が動き出していました! やっぱり帯磁が原因だったのかもしれません。
ただし磁気抜きの影響でクロノグラフの3針のゼロ位置が大幅に狂っていたため、ネットで調整方法を調べて正しい位置に戻しました。ちなみにZeppelinの場合は、リューズを最大(2段)に引き出した状態でクロノグラフ用の2つのボタンを同時に長押しします。これで調整モードに入るので、上のボタンで位置調整、下のボタンで調整対象となる針の選択を行います。全て12時の位置に調整できたらリューズを元に戻します。これで正しいゼロ位置が記憶されます。
磁気抜きをしてから丸一日経ちましたが、今のところ時刻が狂うこと無く動いてくれています。ただしこれまでの経験では少なくとも1ヶ月位は様子を見ないと本当に不具合が直ったかどうかはわかりません。気の長い話ですが、使いながら見守ることにしましょう。
【7/8追記】今朝見てみたらZeppelinが止まっていました。帰宅したら詳しい状態を確認してみますが、自己流の磁気抜きは危険かもしれないので、まねする人が出ないように取り急ぎ警告しておきます。
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