memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

#37 セラミックコーティングのウォックパン

2009年の9月にT-falのIHセレクティブ・ウォックパンを購入して以降、我が家の調理場面における主役はウォックパンになりました。ご存知のようにT-fal製品はノンスティックコーティングが売りで、IHセレクティブはT-falの中でも(購入当時)最も耐久性の高いコーティングだったのですが、それでも使用するにつれてコーティング力は落ちていき、焦げつきが発生するようになります。これは宿命みたいなものですね。



現在我が家のウォックパンは2代目のIHセレクティブですが、今年に入ったあたりから少し焦げつきが発生するようになり、夏の終わり頃には焦げつきの状態が酷くなってしまいました。焦げつく場所はある一定の範囲だけなのですが、それでも調理には支障を来します。重曹を使った煮沸もやってみましたが、残念ながら解消はしませんでした。


日記を振り返ってみると、1代目は2009年9月購入で2代目は2012年3月購入ですから、1代目は約2年半もったことになります。そして2代目もやはり2年半が経過していることを考えると、ぼちぼち買い替え時ということですね。


そこでT-falのサイトを見てみたのですが、IHセレクティブというラインはディスコンになっていて、今はIHホームシェフが最高グレードのラインでした。
IHセレクティブのデザインは取っ手の部分がアルミで業務用っぽく、しかも取っ手は本体にリベット止めしてある(袴の部分が無いので、洗う際に袴内に水が入って後からぽたぽた落ちてくることがない)のでとても気に入っていたのですが、IHホームシェフはデザインが変わってしまい、アルミの取っ手ではなくなってしまいました。


どうしようかなぁと買い替えを考えあぐねていた時、たまたまテレビの通販番組で見たのがセラミックコーティングのフライパン。なんか良さそうな感じ。ダイヤモンドコーティングのフライパンは知っていましたが、セラミックコーティングってやつは知りませんでした。でも聞いたことが無い会社の製品なので胡散臭さもあります。


きっと他のメーカーからもセラミックコーティングの製品が出ているに違いないと考え、直ぐに思いついたのが京セラ。セラミックと言えば京セラですよね。しかも我が家には京セラ製のセラミック包丁研ぎがあるので、きっと調理器具一般を販売しているに違いないと思ってメーカーサイトを見てみたところ、やっぱりありました。


http://www.kyocera.co.jp/prdct/fc_consumer/kitchen/frying_pan/frying_pan.html


京セラではセラミックコーティングのことをセラブリッドと称しており、本体の製法(プレス、ダイカスト、重力鋳造)、IH対応、セラミックコーティングのタイプ(発売時期に依存。新しいものの方が高性能?)、取っ手の取り付け方法(本体製法に依存。ダイカストのみ調理面のリベットがない)などの違いで5つのラインがあるようです。
でもよく見てみると、発売時期の古いものも混在しているので、実質的には「IH対応:プレス加工」のタイプと「IH非対応:ダイカスト製法」のタイプの2種類が現時点での主力ラインと思われます。



【IH対応・CF-28FB-WBU
プレス加工(取っ手はリベット止め)
サイズ:幅29.6×奥行29.6×高さ7.8cm
重量:1.16kg
本体底厚:3.7mm
色:外側-青、内側-白



【IH非対応・CFD-G28F-BK】
ダイカスト製法(調理面にリベット無し)
サイズ:幅28.7×奥行49×高さ11.8cm
重量:0.92kg
本体底厚:4.0mm
色:外側-ピンク、内側-黒


スペック的には、IHに対応しないという点を除けば明らかにCFD-G28F-BKの方が優れています。深さ(高さ)があり、底も少し厚いにもかかわらず重量は軽いですからね。しかもダイカスト製法なのでプレス加工よりは加工精度や素材内部の均質性が優れているような気がします。


今使用しているT-FalのIHセレクティブは製品名からもわかるとおりIH対応です。IH対応の方がいざというときに便利かなと思って購入しましたが、2009年9月に1代目を購入してから約5年が経つけど、IHで使用したことは実は一度もありません。鍋類だとIH対応は必須要件ですが、ウォックパンは中華鍋/フライパン代わりですからね。その前提でもって考えると、どちらを購入すべきかは自ずと決まりました。


唯一の難点はカラーリング(内側が黒なのは良いとして、外側がピンクというのはいただけない)ですが、それには目を瞑ることにして、amazonに注文。それが10月の頭のことで、それから約1ヶ月くらい使いましたが、結論から言うと大正解でした。



  • T-falのノンスティックコーティングは指で触るとヌメッとした感じだが、セラブリッドはツルツルしている。それ故か、炒める際の食材の滑りがとても良い。
  • 本体が軽いので、煽りが凄く楽になった。男性の私でさえそう思うのだから、女性には特に使いやすいと思う。
  • 使用時には少量の油をひき、それをティッシュで内側前面に伸ばしておくだけで焦げつくことはない。
  • 使用時の注意点として、強火で使わないようにというのがある。これだと野菜炒めがうまくできないのではないかと思ったけど、実際には熱伝導率が高いので中火で十分。それ故、IHセレクティブ使用時よりも常に火力は小さめで使うようになった。
  • 使用後のお手入れも簡単。本体が冷めてから少量の洗剤で洗えば汚れは簡単に落ちる。


といった具合で、とても使いやすくて気に入りました。
懸念していた色についても、パステルピンクではなく、少し紫寄りのメタリックっぽいピンクだったので一安心。とは言え、台所で浮いた存在になっているのは否めませんが、使い勝手の良さを考えると仕方が無いかなと思っています。


どの程度の耐久性があるのかについては2〜3年使ってみないとわかりませんが、それ以外の機能性に関しては文句ありません。IH対応の必要が無い方にはお薦めのウォックパン(炒め鍋)です♪