memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

仮想アースの製作 #3

8/2(土)の午前中に完成させ、家事等々を片付けた後、夕方から試聴開始。ちなみに接続場所はPL-L(プリアンプ)のアース端子です。



まず試聴したのはお馴染みの「ARIA〜ピアノ・コレクション〜スタジオーネ-季節-」ですが、ハッキリ言って効果がよくわかりませんでした。何となく差が有るような気もするし、無いような気もする...という、プラセボ効果すら感じられない散々な結果に。

他のCDを聞こうかとも思いましたが、もしかして仮想アースが落ち着くまで時間がかかるのかもしれないので、その日の試聴は中止しました。残念な結果に追い打ちをかけられそうで、聞くのが恐かったというのもありますね。


翌日曜日の夕方。昨日の散々な結果が頭にあるので、極力期待を抱かないようにして昨日と同じCDの試聴を開始。


「あ〜、ちょっと違うかも。」


3回繰り返して仮想アース接続有・無の音を確認しましたが、音は少しだけ変化するようです。感じたのは次の2点。

  • 背景の透明感が少し増した
  • 音のエッジが僅かに柔らかくなる


自分でアース端子への接続/取り外しを行っているのでプラセボの可能性は否定できませんが、いずれにしても我が家の仮想アース(ver.1)は、現状大きな効果が無いと言えそうです。


2012年の9月にP10を導入し、その後壁コンセント周りを含めて電源系をブラッシュアップしてきたので、システム自体のノイズフロアはかなり低いのではないかと思っています(暗騒音は大きいですけど...)。それ故に仮想アースの効果がわかりづらいのかもしれません。


あるいは今回仮想アースを繋いだPL-Lでは効果が薄いのかもしれません。だとしたら他の機器で試したいところですが、どの機器にもアース端子はついていないのでアースケーブルを再加工する必要があります。何となくフロント機器よりもSS-010(パワーアンプ)の方が効果が有りそうな気がするので、XLR入力のアース端子に接続する方法を検討してみましょう。


以上は使いこなしに関する問題点でしたが、そもそも仮想アースの構造や加工自体に問題があることも考えられます。いくつか仮説を上げてみると、

  1. アース用のケーブルが長すぎる(3m)
  2. 備長炭粉末/粒の量が少なかった
  3. 備長炭粉末/粒の密着度が小さい
  4. 備長炭粉末/粒、トルマリン原石という材料の組み合わせが良くなかった
  5. プラスチックケースを使用したことが良くなかった
  6. 銅板が大きすぎた
  7. 銅板が厚すぎた(0.5mm)
  8. 銅板とケーブルの接続(ハンダ付け)部分の不良


くらいはすぐに思いつきますね。とは言え、今さら対応のしようがない仮説も沢山あります。

  1. ケーブルの長さは仮想アースの設置場所から考えるとあと50cm短くできるけど、その程度では変わらないような気が...。
  2. 設置場所から考えてケースの容量を決めたので...。
  3. これは対応可能。ケースのフタを開けてもう少ししっかりと圧力をかけてみましょう。
  4. 今さら材料変更はできません。やるとしたら作り直しです。
  5. これも今さらですね。本当はガラス容器を使いたかったけど、丁度良い大きさの平型ガラス容器が見つからなかったのです。でもケース自体を別の素材(例えばアルミ箔)でくるんでみるとかは可能なので、ちょっと検討してみましょう。
  6. 接触面積は大きい方が良いと思うのですが...。これも今さら変更不可です。
  7. 薄いよりは厚い方が良いと思うのですが...。これも変更不可。
  8. ちゃんと導通を確かめたので大丈夫だと思うけど、念のため確認してみましょう。


対応可能な3番、5番(ケースのシールディング)、8番については後日やってみることにします。


これ以外に考えられる対策としては、

  • PL-Lの下に敷いている制振ボードを外す。ちなみに現状、制振ボードはPL-Lのアース端子と接続してあります。外すよりも接続した方が音が好ましい気がしたので。このボード自体を取り外すことで仮想アースの効果がハッキリするかもしれません。
  • 炭に水を含ませて電気抵抗を下げる。銅版が腐食しそうで気持ち的には嫌だけどやってみる価値はあるかもしれません。


というわけで、仮想アース製作はもう少し続きます。