memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

充実した週末 #2 コンセントプレートの強化

昨日の続き。


翌日曜日。9時頃からシステムの暖機を始めて10時過ぎに音を確認しましたが、昨日からの変化は無く依然として不自然な低音です。どうもエージングは関係なかったようなので、予定通りQR-8の取り外し作業を敢行。それからシステムの電源を入れ直し、散髪に出かけました。


昼頃に帰宅し、まずは昼食。その際テレビをつけていたのですが、テレビの音(シアターシステムのYSP-2200はP10から電源を取っており、P10は当該壁コンにつながっている)が朝とは違っている感じがします。これは良い前兆かも。


昼食を食べ終わった後、期待を胸に、いよいよ試聴です。


「おぉ! 全然違う!」


80Hzくらいから下がスコーンと抜けていた不自然きわまりない低音が、厚みのある自然な低音に戻りました! しかも以前よりも少し量感が増している感じです。量感は増しているのだけれど決して緩くはなく、適度な弾力感があって個人的に好きな低音です。


やっぱりQR-8が犯人でした。あの小さなチップがこれだけの影響を及ぼすとは俄には信じがたいですが、事実だから仕方ありません。QR-8、恐るべし。


念のために付け加えておきますが、今回の結果はあくまで我が家のシステム環境での話であり、システム環境が変われば結果も変わると思います。さらに言えば、QR-8を貼りつける位置によっても結果が変わる可能性は大です。ネットを見る限りCB-1DBへのQR-8の貼付に関してはポジティブな感想の方が多いように見受けられますので、ご興味のある方は我が家での結果に臆すること無くトライしてみてください。


さて、低音問題に関しては無事解決したので、次は高音です。対策はMA1 DACNBS OMEGA0)とOPPO 105JP(AC LANDA改)のACケーブルの入れ替えなので、作業は直ぐに完了。早速試聴を開始します。


「う〜む。高音の存在感は良くなったし抜け感も出てきたけど、まだ極薄いベールがある感じかなぁ。」


高音だけについて言えば、元の80%くらいまでには改善しましたが今一歩ですかねぇ。
でも全体的な音質はAC LANDA改の方がOMEGA0よりも描写が丁寧で、響きも綺麗に感じます。以前聞き比べをした時は大差ないかなという結論だったのですが、今回はMA1 DACにAC LANDA改を使った方が明らかに良いです。(前回よりも耳の調子が良かったのかもしれません...(^_^;)
OPPOの方の音は確認してませんが、ピュアオーディオ優先なのでAC LANDA改はMA1 DACで決まりです。


問題が100%解決したわけではないけれど、総合的にはCB-1DB導入前の音を上回ったと思います。あとはもう一つのブツが届くのを待つばかり。


そして午後6時過ぎ。お待ちかねのブツが届きました。オーディオリプラスのCPP-2SZ/SEです。





下の写真はこれまで使っていたCPP-2SZ。構造や形状はほぼ同じ(裏面の窪み部分の加工処理が違う)だと思いますが、SEバージョンは素材が特殊合金になったとのことで、2つを比較すると確かに色味が違いますね。




そもそもコンセントプレートで、しかも素材が変わっただけでどれほどの違いがあるのか? という疑問はあります。客観的に見れば、違うメーカーのものに交換するならまだしも、同一メーカーの素材違いのものに交換するなんてバカバカしいという気もします。でも素材の違いが音/響きに影響するのは良くある話だし、CPP-2SZは結構気に入っているので別のメーカーのものには変えたくなかったんですよね。


というわけで既に薄暗くなったベランダに出て(本日3回目!)コンセントプレートを交換。すぐに試聴を開始します。


「ほぉ〜! こんなに違うんだ♪」


先のACケーブル交換以上に音が変わりました。第一印象は以下の通り。

  • 音がクリアで一つ一つの音の粒立ち/分離感が良い。
  • 高音の抜けがさらに良くなり、極薄いベールの存在が無くなった。
  • 音色の描き分けが多彩になった。
  • 響きの純度が上がった感じ。この音を聴くと、以前の音には僅かに雑味・混濁感があったのかもしれない。


ハイレゾ音源をMA1 DACで初めて聞いた時に「(ハイレゾ音源と比較すると)CDってある一定の幅の中に詰め込まれたような圧迫感がある」と感じたのですが、今回それと似たような印象を受けました。別にこれまでの音に対して「抑圧感」を感じていたわけではありません。でも旧バージョンと比較すると、SEバージョンは音が枷から解放されて伸び伸びと鳴っているように(ハイレゾ音源を聞いた時に感じたのと似たような印象を)感じました。


きっとある程度の変化はあるだろうと思っていましたが、まさかこんなに変わるとは! もしかしたら新しいコンセントベースとの相乗作用が起きたのかもしれません。いや、きっとそうなのでしょう。


今回実施した壁コン周りの強化(および付随して行ったDAC電源ケーブル交換)は、紆余曲折はあったものの、結果的には期待以上の成果がありました♪ これだけでも「充実した週末だった」と言えるのですが、実はこれだけでは終わらなかったんですよね。


〜つづく