QRD Skylineの天井取り付け

そもそもはテレビの反射対策として導入したスカイライン。最初は面白がって使っていたものの、音楽を聴く度にテレビに取り付けるのが段々面倒になり、また効果が微妙（つけない音の方が好みだったりして...）だったこともあって、テレビ背面の壁に取り付けたままの状態になっていました。
できれば天井に取り付けて試してみたかったのですが、我が家の天井はコンクリート直天なので釘で固定するわけにもいかず（物理的には可能だけれど共有財産への加工となり管理組合の許可が必要なため勝手に釘を打つことはできない）、また両面テープでは落ちてきそうなので（メーカーサイトでも推奨していない）諦めていました。

そんな状態が長く続いていましたが、今年の1月に55インチのプラズマTVを導入したことでテレビ画面の位置を従来よりも後方に下げることができ、そのお陰もあってか空間表現が改善。
一方テレビ画面が大きくなったことによって壁に取り付けてあるスカイラインはその意味をこれまで以上に失うことになり（テレビに隠れてしまう部分が増えた）、もはや無用の長物と化してしまったわけです。

そのまま壁につけておくという選択肢もあるけれど、折角買ったのだから一度は天井に取り付けて本来の効果を試してみたいという気持ちがムクムクと湧いてきました。
それから取り付け事例をネットで調べ、我が家での取り付け方法を検討してみた結果、やはり両面テープが望ましいという結論に到達。もし両面テープでダメだった場合は天井取り付けを諦めることにしました。

amazonで探してみた結果、これを使うことに決定し、翌日到着。粗面対応なので壁紙の凸凹も問題なさそう。

3Mスコッチ超強力両面テーププレミアゴールドスーパー多用途粗面KPR-19

とりあえずどの程度の強度があるか試そうということで、シーリングライトのリモコンホルダーを6mm×10mm角の2枚の両面テープで壁に取り付けてみました。ちなみにリモコンホルダーの背面は釘穴の2カ所以外はすべてへこんでいるので、釘穴の2カ所に先の両面テープを貼りつけました。
本来の粘着力が発揮されるには24時間ほどかかるということなので、1日置いてから確認してみたところ、相当強固に貼りついていてちょっとやそっとの力を加えたくらいでは剥がれません。このくらいの粘着力があれば大丈夫そうです。

スカイラインは60cm角なので、4辺に貼るには1個当たり2.4m必要。スカイラインは2個なので4.8mとなります。先に買った両面テープは1.5mなので、4mサイズを追加で注文。これだけあれば十分事足ります。

3M スコッチ 超強力両面テープ プレミアゴールド 多用途 19mm×4m SPG-19

翌日追加で注文したテープが到着。まずはスカイラインに両面テープを貼る作業に取りかかったのですが、よくよく考えてみれば別に4辺全部に貼る必要も無いような...。むしろ全部に貼ってしまったら、もし取り外さなければならなくなった時に大変かも...、と思うに至り、最終的には10cmに切ったテープ8枚を四隅に配置することにしました。もしこれで剥がれてきそうであればテープの量を増やして再チャレンジすることにします。

とりあえず両面テープ貼付方針は決まったものの、最大の問題は取り付け位置。原則的にはスピーカーとリスニングポイントの間の1次反射面なので、横から眺めて大体の位置を割り出します。次に天井へのポジションマーキングですが、幸いにして取り付け位置に近い場所に壁紙の切れ目があったので、スカイラインはその切れ目に合わせて取り付けることとし（これで前後位置が決定）、左右を決めるために切れ目に沿って4カ所にマーキングをしました。

これで準備完了。いよいよ取り付け作業です。
折りたたみ椅子を持ってきて、先の壁紙の切れ目とマーキングにスカイラインの手前側の一辺を合わせ、ずれないように奥を持ち上げて天井に貼りつけます。テープを貼った位置（8カ所）に順次下から力を加えてしっかりと貼りつくようにします。その作業を3分ほど行って終了。同様にもう1個のスカイラインを取り付け、作業完了です。

取り付けた感触ではかなりしっかり貼りついている感じです。
我が家の天井高は2.5mと低くはありませんが、スカイラインを取り付けると少し圧迫感を感じます。色がグレーだということも影響しているかもしれません。まあそのうち慣れるでしょう。

さて、いよいよ試聴です。スカイラインの効果は如何に?
飛ばし飛ばしで4枚ほど聴きました。CD（曲）によって多少のバラつきはあるものの、概ね以下のような感想となりました。

• 空間の存在感が濃くなった。特に前後のつながり感というか塊感みたいなもの（音が固まっているというわけではなく、空間が一体化している感じ）が強くなった。
• 上とも関係するが、前後の奥行きが広くなり（特に前方向に拡がった）、かつ定位がより明確になった。
• 左右方向の変化はあまり感じない。また上下方向の変化もあまり感じない。天井が高く感じられるようになるかと思っていたが、そうでもなかった。
• 音量を多少上げても音が飽和しない（ゴチャゴチャにならない）ようになった。
• 高音がシャープになった感じがする。（スカイラインの素材の影響があるかも？）
• 響きが綺麗。純度が上がったというか、澄み具合が増したというか、そんな感じ。
• 以前よりもヴァイオリンの倍音の印象が強くなったような...。

想像していた効果（空間が大きくなると思っていた）とは方向性が違いましたが、間違いなく効果はありました。
あとは落ちてこないことを祈るばかり...かな。

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