memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

誤算


Oracle純正の脚を外してFinite Elementに交換するための準備に取りかかりました。
手持ちのCERABASEおよびCERAPUCにはM8(ピッチ1.25mm)の雌ネジが切ってあるので、それを利用してOracleに取り付けようという試みです。


まずOracleのネジを計測してみたところ、1/4inch-20tpi(所謂カメラネジ小というタイプ。デジカメの三脚取り付け穴に使われている規格)でした。
なのでM8(1.25mm)→1/4-20の変換ネジがあれば取り付けられることになりますが、いくら探してみてもカメラ用の3/8→1/4もしくはマイク用の3/8→5/8くらいしか見つかりません。
インサートナットを当たってみても、外ネジがM8の場合は内ネジもM6、M5といったメートルネジになってしまい、インチネジに変換するタイプは見当たりません。


そもそも需要がないため製品化されていないのか、両方のサイズが近接しすぎていて物理的に製作できないのか分かりませんが、変換ネジを使った方法は諦めるしか無さそうです。


だったら純正の脚の位置でアクリルボードを支える方向(Finite Elementの雌ネジの方がOracleの雄ネジよりも径が大きいので、そのまま差し込むことが可能)に変更することにし、Oracleの純正脚を外そうとしてみたのですが、相当力を入れて回しても外れません。


試聴機のCD2000mk2はアルミの脚を直ぐに外せたのですが何故でしょう? これだと高さ調整ができないではないかと思いつつ脚を触っていると、あることに気がつきました。



接地する黒い部分ってゴム系の柔らかい素材なのかと思っていたらそうではなく、プラ系の固い素材だったのです。ということはここが回るのかと思い回してみたら、やっぱり回りました。しかも結構伸びます。



回し切ると黒いパーツは外れました。しかしながら外側のアルミ部分はやっぱり外れません。もしかしたらもの凄く力を入れて回せば外れるのかもしれませんが、買ったばっかりの機器なのでそこまではできませんね...(^_^;


というわけで、純正脚を外してFinite Elementで4点支持するという方法も実現不可となってしまいました。最新のmk3が納品されて喜んでいましたが、これだったらmk2の方が良かったなぁ...。Oracleの脚の交換は導入後のチューンナップ計画の一つだったので、楽しみが減ってしまいました。


残るは黒いパーツの代わり取り付けられるチタン製スパイクを特注するという方法ですが、かなり高くつきそうなので躊躇してしまいますね。それよりはクロックを換装する方が先でしょう。


しかたがないので純正脚は外さずに、CERABASEでアクリルボードを4点支持してみることに。



音場は少し広がる感じ。深い低音も出ています。でもちょっと音のタッチが固くて、ピアノの高音が耳につきますね。
だったら3点支持はどうかと、前1点・後2点に変更してみましたが、高音が耳につく点は変わらず、音場は少し狭くなったようです。


比較すると4点支持の方が良さそうですが、この高音は気に入らないなぁ。
ということでD-Prop Extendの3点支持に戻してみたところ、音場はCERABASEの4点支持の方が少し広いようですが、音のタッチはD-Prop Extendの方が自然な感じがするし、高音が耳につくということもありません。やっぱりD-Prop Extendの方が良さそうです。



CERABASEとアクリルボードの間に別の薄い素材を挟んでみる手もあるけど、Oracleの音の柔らかさやしなやかさを活かすという意味ではD-Prop Extendの方が合っているようです。
ただ3点支持ではなく4点支持にするというのは良さそうに思えるので、次に試してみることにしましょう。