メインシステムに使用しているインシュレーターは下記の通りで、PL-Lの電源ユニットを除くと全てKryna D-Prop系で統一しています。
Oracle CD2000mk3-本体 | D-Prop EXT | 4点 |
Oracle CD2000mk3-電源 | D-Prop EXT mini | 3点 |
Meitner MA1 DAC | D-Prop EXT | 4点 |
Nagra PL-L-本体 | D-Prop | 3点 |
Nagra PL-L-電源 | T-Prop | 4点 |
Vitus SS-010 | D-Prop EXT | 4点 |
D-Propの音はサウンドステージが広く、かつ楽器の定位が正確な点、低音がしっかり出る点、そして音が有機的である点が気に入っていますが、使いこなす上で2つ問題があります。
1つ目は、軽量機器に使用した場合に載せた機器が滑りやすいこと。
2つ目は、4点支持の際のガタ取りが面倒なこと。
実は滑り止めの意味でD-Propと機器を両面テープで固定していたこともあったのですが、間に余計なもの(両面テープ)が入ってしまうのがどうにも気に入らず、やめてしまいました。
Oracleの電源とPL-Lの本体だけが3点支持になっているのは、4点支持にするとD-Propへの荷重が小さくなりすぎることと、ガタ取りがうまくいできなかったという2つの理由からです。
程度の差はありますが問題があるのは3台。
まずOracleの電源については上部に鉛の板を置いて荷重を増やし、何とかなっています。
またPL-Lは本体重量は3.3Kgと軽いのですが、本体の仕上げの関係なのか他の2台よりは滑りにくく、現状のままでもいいなかと。
一番問題があるのがMA1 DACで、本体素材とD-PROPの相性が悪いのかとても滑りやすく、ケーブル交換等で少し触っただけでも直ぐにズレてしまいます。これは3点支持にしてもほとんど解消されませんでした。
これを何とかしたいなと以前から思っていたのですが、先日オーディオアクセサリー誌を見ていてこんなインシュレーターを発見。
★クリプトン IS-HR50
本体はステンレスで、トップは「〈ネオフェード〉カーボンマトリックス3層材」。そして何よりも気に入ったのは、滑り止めとして「特殊シリコンゴム素材Oリング」がトップとボトムについていること。ゴム系のインシュレーターは端から使うつもりは無いものの、滑り止め程度の機能で音に対する悪影響が(ほとんど)無いのであれば、試してみる価値はありそう。
もし使えなかった(音がイマイチだった)場合は、ヘッドフォンオーディオシステムのCDPに使うつもりでヨドバシカメラのオンラインショップで注文し、3月末に届きました。
早速MA1 DACに設置してみました。
滑り止めリングのお陰で、ちょっと触っただけで本体がズレてしまうようなことは全く起こりません。ここまでは実に素晴らしい♪
でも問題は音です。滑らないのは有り難いけれど音が鈍ってしまうようではNG。
荷重を受けたシリコンゴム素材が安定する期間が必要だと思い、導入1週間後(これが先週末)に試聴を行いました。
- ゴム素材の影響による音の鈍り(解像力や情報量の低下)は感じられない
- D-PROPよりはニュートラルな感じ(良くも悪くもD-PROPは個性が強い)
- 高音の質感がほんの少し軽くなった
- D-Propの有機的な感じは若干後退
- サウンドステージの広さや楽器の定位感は変化無し
- 中・低音の密度感も変化無し
といった感じで、音は若干変化したものの悪影響はほとんど感じられませんでした。
何故だか理由は分かりませんが、(我が家では)MA1 DACは設置方法(インシュレーターの有無や使用する種類)による影響がもともと小さいように思うので、D-PROPとの差が出にくかったのかもしれませんが、結果としての音は十分に許容範囲内なので、設置安定性が高まった分だけ導入メリットがあったと思います。
ちなみにMA1 DACに使用していたD-PROP EXTは、3個をPL-Lに移設し、1個はPL-Lに使っていたD-PROP3個と合わせてヘッドフォンアンプ(P-700u)に移設(4点支持)。
P-700uに使用していたFirestone Audio FR-C001(spike)とAudio Replas OPT-30HG-PL HRは、CDPであるTeac PD-501HRに移設しました。
万事、目出度し目出度しです♪
クリプトン KRIPTON () HRハイブリッドインシュレーター IS-HR50 (4個1組)
- 出版社/メーカー: クリプトン
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