導入からほぼ3週間が経過しました。音の方はほとんど落ち着いてきていると思うので、これまでの変化とともに現時点での感想をまとめておきます。
◆導入1時間後の感想
- 倍音の量はP/C-037とあまり変わらないように思うが質感が高い
- サウンドステージに広がる響の量が多い
- エッジが立っていて音像が明瞭
- しなやか、上質な革のようなしっとり感
- 音に深みがある、コクのある音
- 抑揚感が素晴らしい、ピアニシモの表現が素晴らしい
- 陰影感の表現が巧み
- 色彩感に富む音
- P/C-037がUX-1で、ETP-960RH/ETP-930RHはORACLEの音みたい
- 素晴らしい! ほとんどケチのつけようがない!
◆24時間経過時点での感想
- 昨日の片鱗すらない。高音も低音も伸びてないし、豊かな倍音もどこへやら
◆48時間経過時点での感想
- 高音と低音の出方が多少マシになってきたが、この音ではP/C-037には及ばない
◆70時間経過時点での感想
- 高音のヌケ、低音の量感や伸び具合は随分良くなった。
- 倍音や響きの量は初日の8割くらいに思うが、質感は037よりも良い。
- しなやかさ、艶やかさが復活。ヴァイオリンの有機的な感じが出てきた。
- 音は立ってきたが、高音の輪郭が少しきつい感じがする。
- 色彩感、抑揚感、陰影感のあたりは今一歩。
◆3週間経過時点での感想
- 倍音の量は以前(P/C-037)と大差ないように思うが、そもそもの音自体に深みがあるというか有機的である分だけ、倍音の質感も良いように感じる
- 響きの量は以前よりも明らかに増した
- 音にしなやかさがある
- 音に深みと密度感がある
- 70時間時点で感じた「高音の輪郭が少しきつい感じ」はなくなった
- 輪郭がきつい感じはなくなったのだが、ピアノの高音(響きも含む)が僅かに耳につくことがある
- 抑揚感や陰影感は初日に近い感じに戻った
- 初日に感じた色彩感は依然として戻らない
初日の印象と音のベクトル自体は変わっていませんが、初日を100とするなら85〜90くらいのレベルという感じ。やっぱり初日の音が特異〜一時の夢〜だったのでしょう。
でも今の音も十分に素晴らしいと思うし、P/C-037から大枚はたいて交換したことは後悔していません。C/Pは低いけど、パフォーマンス自体は高いです。
とは言え、諸手を挙げて喜べる状態ではないのも事実。ETP-960RH/930RHによる変化がシステム全体のバランスを少し乱しているので、調整が必要。
一番気になるのは中音域が少し重たい感じがすること。厚みや密度感はウェルカムですが、重たいのはいやだなぁと。あとピアノの高音ですね。
とりあえずインターコネクトケーブル2カ所を入れ替えてみようかと思います。それでもだめならACケーブルのポジションチェンジをやってみるつもりですが、もしかすると近々届く予定のアクセサリーが奏功するかもしれないので、ACケーブルに着手するのはその効果を確認してからにしましょう。