memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

#32 学習リモコン RM-PLZ530D

現在使用しているSony学習リモコンRM-PLZ510Dの機器ボタンの反応が悪くなってきました。本来はボタンを押すとそのボタンが赤く光るのですが、何回か押さないとボタンが光りません。電池を新しくしても症状は改善されず。

我が家のオーディオビジュアル機器はこの510DとBDレコーダーの無線リモコンの2台で操作しており、510Dだけで10台の機器のリモコン(赤外線リモコンの全て)を学習させてあります。故に壊れるとえらい騒ぎ!

勿論、機器付属のリモコンは全てとってあるので再度学習させることは可能ですが、オーディオ系のリモコンは全て元箱の中に仕舞ってあるため、押し入れの中に積み上げられている元箱を出すこと自体が一苦労なのです。


そんなわけで、510Dがまだ使えるうちに新しいリモコンを導入することにしました。510D自体はとても気に入っているし、他のメーカーに変えて学習操作等の機能を一から覚えるのも面倒なので、今回もSonyのリモコンにすることに。
調べてみたら510Dの後継機として530Dという機種が販売されていたので迷わず選択です。

[rakuten:asobht-r:10007135:detail]


510Dは赤を選択したので、今回はシルバーにしてみました。
実際に届いた530Dを510Dと比較してみたところ、細かいところが進化しているもののサイズも含めて510Dとほとんど変わっていません。ぱっと見、見分けがつかないくらい。裏蓋も相互に交換可能です。


★左側が530D


地道に学習内容を移植し、5日ほど使って気がついた点は次の通り。機能上はもっと進化している点があるかもしれませんが、マニュアルを読み比べて比較したわけではないので悪しからず。


●機器台数/機器ボタン
操作可能な機器台数は8台で、これは従来通り。ただし機器ボタンのラベルが変更されています。汎用性を考えると、PC、カメラ、照明というラベルをわざわざ設定するのはどうかと思います。まあ意味性を無視して単なる識別記号だと考えればよいのですが、ちょっと違和感ありますね。個人的には以前のラベルの方が良かったです。

510D 530D
テレビ TV
チューナー チューナー
DVD DVD
HDD BD
ビデオ PC
F1 カメラ
F2 照明
F3 AMP


●操作ボタンの数が増加
最大の進化は操作ボタンが増えた点。機器操作ボタンが9つ、システムコントロールボタンが4つ新設されました。
最下部の4つのシステムコントロールボタンは、伏せて置く際の“足”になる部分の面積を削って新設されていますが、9つの機器操作ボタンは従来と同じ面積の中で増設されています。
上下左右のカーソルキーの外側に円形配置で6つのボタンが新設。それにともなって内側のカーソルキーはやや小さくなりましたが、実際に使ってみた感じではさほど違和感はありません。この辺りの配置はBDレコーダー等のリモコンに倣ったということですね。
残りの3つの増設ボタンはテンキー上部のスペースにボタン列を1行増加させることで対応しています。通常だとその煽りでボタンのサイズ(上下幅)が小さくなりかねませんが、機器切替ボタンなどは逆に上下幅が大きくなって使いやすくなっているのが凄いところ。テンキーの位置を若干下げてボタン間の上下スペースを微妙に詰めることにより、1行分のスペースを稼ぎ出しています。実際に並べて比較するとわかるのですが、ボタンの識別性はボタン数が多い530Dの方が良いというのが驚き!デザイナーの方は相当に試行錯誤したのではないでしょうか。個人的にはこの部分に最も感心しました!

オーディオ機器が多い私としては、緑色の電源ボタンが“電源”と“TV電源”の2つになった点、“開/閉”ボタンができた(ラベルがついた)点がとても嬉しいです。電源ボタンが2種類になったことで、“AMP”ボタンに対して、プリアンプ、パワーアンプDAC(そもそも電源ボタンがない)の3台を割り当てることができました。これまでは電源ボタンの識別性を確保するためにプリアンプとパワーアンプは別々の機器ボタンに割り当てていましたが(間違って電源のON/OFFをしてしまうのが怖かった)、今回は統合することができました。そもそもピュアオーディオ系のアンプやDACは操作できる機能が少ない(必要な操作ボタン数が少ない)ので、それぞれに1つの機器ボタンを割り当てるのは非効率なんですよね。
また“開/閉”ボタン(ラベル)はそもそも510Dには無かったので、どのボタンに“開/閉”機能を割り付けるか悩んでいたのですが(結果、UX-1は電源ボタン、BDレコーダーはテンキーの12に割り付けるという変則割り付けをすることに)、530Dではその悩みも無くなりました。


●ボタンの操作性の改善
510Dでは上部に配置されている機器ボタンと操作ボタン(例えば“音声切替”など)の形状/大きさが同じでしたが、530Dでは形状と大きさを微妙に変えています。またデジタル放送で使用するカラーボタンはボタンの色自体がカラー化しました(510Dではボタンの下側にカラーラインが印刷がされているだけ)。さらには“再生”や“早送り”等の操作系ボタンのサイズが510Dでは2種類だったのが、530Dでは4種類になって触覚での識別性と操作性が向上しています。操作系の“録画”ボタンには左右にガードがつき、不用意に押してしまうことが無いよう配慮されています。このあたりも着実に改善されていますね。


●上書き学習機能
510Dでは一度学習させたボタンを書き換える際に、「まずそのボタンに学習してある内容を消去し、その上で新たに学習させる」という手順が必要でしたが、530Dでは“消去”の手順が必要なくなり、単純に上書きできるようになりました!購入して最初に行う学習段階では間違えることも多々ありますし、私のように一つの機器ボタンに複数の機器を設定している場合、機器の買い替え等によって学習内容を大幅に変更しなければならない際に“機器ボタンの学習内容一括消去機能”が使えないので(その機器ボタンに割り当ててある他の機器の学習内容も消去されてしまうので)とても便利なわけです。地味ではありますが、個人的には530Dでの改善点ベスト3に入ります!


●システムコントロール機能
510Dでも(たしか)複数機器操作のマクロ設定ができたと思うのですが使用したことはありません。510Dの前に使用していたSONY RM-AV3000Uにはシステムコントロールボタンがついていたので使用していたことから考えてみると、この手の機能には専用ボタンが不可欠だと思うわけです。とりあえずTVとysp-2200の電源を一括操作する機能、TVとysp-2200の入力をBDレコーダーに切り替える機能、入力をTVに戻す機能を学習させました。まあ不可欠だとは思いませんが、あると便利な機能ではあります。


これまでソニー学習リモコンしか使ったことが無いので他メーカーの機器との相対比較はできませんが、絶対評価としてはとても使いやすいと思います。赤外線自体も広範囲に届きますし学習操作も比較的簡単なので、学習リモコンの導入を考えている方(特にリモコンの数が多い方)にはお薦めできます!
また操作ボタンが増えて細かな使い勝手も良くなっているので、510Dからの買い替えもお薦めですよ。