マンションの管理組合臨時総会が思いの外早く終わったので、懸案だった接点クリーニングを実施しました。といっても今回は電源ケーブルとスピーカーケーブル(スピーカー側のみ)とPL-Lのインターコネクト接点のみで、機器の裏側で作業しなければならない信号系ケーブルとクロック系ケーブルの接点クリーニングは次回です。
何でそんな中途半端な作業になったかというと、ケーブルや端子に関する作業は機器のすぐ後ろにあるドアを開けてベランダで(要するに室外で)行わなければならず、昨日はそのような作業を長時間行うに適した環境では無かった(最高気温5℃)ということです。故に汚れがひどそうな電源系を先に片付け、あとは温々した室内で行える作業を行ったという次第。
今回の作業は、無水エタノールで接点をクリーニングし、EX Contactを塗布するという内容にしました。冬で無ければケーブル端子の消磁作業も行いたかったのですが、それはもう少し暖かくなってからにしましょう。多少の楽しみは残しておいた方がよいですからね。
電源ケーブルの端子は思ったほど汚れていませんでした。それよりも驚いたのはGuarneri mementoの端子がものすごく汚れていたことです。そんなに汚れる場所では無いので「おかしいなぁ」と思いつつ作業をしたのですが、EX Contactを塗布する段になって理由がわかりました。そういえば今使用しているAnalysis Plusのスピーカーケーブルを導入したに行ったEX Contact処理以降、接点クリーニングを実施していなかったのでした。
EX Contactは接点の汚れを浮かせるので、塗布後しばらくしてからもう一度クリーニングをした方がよいのです。スピーカーケーブルの端子はクリーニングしたのですが、Guarneriの端子はし忘れていました。それでこんなに汚れていたんですね。
作業が完了してすべての機器の電源を入れ、いざ音出しです。
ところが何故か音が全く出ません!
すぐにケーブルの接続確認をしましたが問題なし。ということは機器がトラブったかも?
とりあえずPL-Lのポテンシオメーターのスイッチを入れボリュームを上げてみます。11時くらいまでボリュームを上げるとちゃんと針は動いていますので、どうやらCDTからPL-Lまでの間は正常のようです。ということは問題はSS-010ってこと?
SS-010はアッテネーター付きのパワーアンプで、電源ケーブルを接続した初期状態はアッテネーターを通る設定になっています。PL-L導入前まではSS-010をその状態(インテグレーティッドアンプの状態)で使用していましたが、導入後はアッテネーターをバイパスしてパワーアンプとして使用しています。そのパイパスモードの設定は本体フロントパネルについているボタンを操作してメニューモードに入り、パイパス設定をONにし、さらにコード(フロントパネルと4つのボタンを同時に10秒間押す)を入力するとようやく切り替わる構造となっています。クリーニングが終わってSS-010の電源を入れた後、当然バイパスモードの設定も行ったのですが、もしかするとうまく働いていないのかも。
ということで再度電源ケーブルを外して設定し直しましたが、やはり音は出ません。問題があるのはSS-010であることはわかっているものの、その原因が特定できないとなると修理に出すしかありませんが、とにかく重いのでラックから出すだけでも一苦労だし、それを箱に入れて送り出すのは大変!しかも修理の間は音が聞けないわけだし、最悪メーカー(デンマーク)送りになると最低でも1ヶ月、下手すると2〜3ヶ月はかかりそう。泣きたくなってきました...。
何か見落としがあるかもと、もう一度ベランダから機器の裏側をチェックします。じーっと眺めているとそこにはXLR端子が!今回は機器側の信号系端子はクリーニングしていないのですっかり存在を忘れていましたが、SS-010ってバランス入力があるのでした。しかも、たしか初期状態はXLRだったような...。
存在すら忘れていたので、学習リモコンを買い換えた際にも入力切り替えは移植しなかった気がします。そこで機器前面のボタンで入力を切り替えると、ディスプレイにRCAと表示されました。やはりXLRになっていたようです。これが原因だと確信しつつも、PL-Lのボリュームを上げて音が出たときには本当にホッとしました。いや〜、焦った焦った。
クリーニングキット類の後片付けをし、ソファーに座って音出しの仕切り直しです。
お〜っ、ピアノの響きが綺麗になってる!心なしか楽器の立体感も増しているような...。
やっぱりクリーニングは定期的に行わなければだめですね。次の週末には残りの接点クリーニングをやっつけることにしましょう。