memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

久しぶりのメインシステム

3.11以降、節電協力および“オーディオを楽しむ気になれない”という理由でメインシステムの電源を落とし、もっぱら深夜にヘッドフォンオーディオシステムで“音楽を楽しむ”という生活を送ってきましたが、節電意識の浸透及び暖房需要の減少もあってか計画停電の実施も中止されることが多くなってきています。また平日に比べると週末は電力供給に余裕があるということ、さらには新年度がスタートして気持ちも前向きになってきたということもあり、週末限定でメインシステムを解禁することにしました。


そんなわけで、金曜日の深夜にクロックシステムとDACの電源を入れ、土曜日の夜にトランスポートの電源を入れ、日曜日の夕方にアンプの電源を入れて、3時間(調整時間込み)ほどメインシステムの音を聴きました。


震災による機器セッティングのズレについては、直後に視覚情報レベルでの再調整は行っているものの、聴覚レベルでの再調整は行っていません。それでも、まあそこそこの音は出るだろうなぁと思っていたのですが、豈図らんや、久々に聴いた音は、音像がぼけたような、しかも何となく締まりのない、予想外に酷い音でした。(;.;)


どう考えてもスピーカーの位置調整に問題がありそうなので、30分ほどかけて調整をし、フォーカスや定位感に関しては8割方納得がいくところまでつめられたものの、音の締まりが緩い感じがする点、また音の見通しが少し悪い(曇った感じがする)という点に関してはどうにも改善しません。


スピーカーや各機器のインシュレーターに緩みがないか調べてみたら、UX-1に使用しているCERABASE(4点支持)のバランスが微妙に狂っていたので再調整。ケーブルの接続についても確認し、再試聴しましたが、多少マシにはなったものの本質的な改善には至っていない感じ。そもそも、新機器(アクセサリーを含む)導入後のバーンイン/エージングの間を除けば、音の締まりが緩いなんていうことはあまり経験したことがありません。


オーディオの一般論としていえば、音が緩いということはどこかが緩んでいる可能性が大きいように思います。
でも各機器のインシュレーターはちゃんと調整したし、ケーブルの接続も確認したし、機器のネジまでは確認していないけど地震で落下したわけでもないのできっと問題はないはず。
あり得る原因を一つずつ消去法で潰していった結果として導き出された結論は、クアドラスパイアのラックでした。


上から順番にポールの緩みをチェックしていったところ、一番下と下から2段目のポールがやはり緩んでいました。(^_^;
クアドラスパイアのラックってどちらかといえば柔構造なので、余震も含めた何度もの地震によってラック自体が揺れ、結果ポールが緩んでいたのでしょう。そこで今度は下から上に向かって順番に16本のポールを全部締め上げ、再度試聴です。


「おおっ、まともな音に戻ってる!」


3.11以前の音に比べるとまだ詰めが甘いところはありますが、機器自体のバーンインも十分とは言えないでしょうし、スピーカーのセッティングもまだ追い込む余地があることを考えると、まあこんなもんでしょう。


それからCDをダイジェストで3枚くらい聴いて、久々のメインシステムでの音楽鑑賞は終了。
当然ではありますけど、ヘッドフォンで聴くのとはまた別の楽しさがありますね。


とある理由によって当分の間はメインシステム関連の投資を控えざるを得ないので(もしかすると今年中のプリアンプ導入も見送らざるを得ないかもしれない)、オーディオを楽しむのはしばらくお休みにするつもり。
でも週末だけはメインシステムの電源を入れて、“オーディオ”ではなくって“音楽”を楽しみたいと思います。