memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

DMR-BWT3000 #2

DMR-BWT3000レビューの第2回目は使い勝手についてです。以下、BW800と比較しながらBWT3000についての感想を書いてみます。

◆メニュー/操作系
・BWT3000のメニュー/操作系に関する基本的な設計思想は良くも悪くもBW800と同じですが、メニューなどの画面デザインは一新されており、わかりやすく(見やすく)なりました。
・操作系のスピードは全般的に速くなっており、キビキビと動いて気持ちよいです。特に番組一覧画面の縦スクロールが早くなったのが嬉しい!
・録画一覧メニューにカテゴリーラベル(プリセットから選択可能/オリジナルのラベルも作成可能)が新設され、未試聴のものだけリストアップしたり、アニメあるいは映画だけをリストアップすることができるようになりました。録画本数が少ない場合あまりメリットはありませんが、複数ジャンルに渡って数十本の録画がなされているような場合には便利だと思います。
・BW800では録画一覧メニュー画面の左上に小さなプレビュー画面があり、今選択されている録画済み番組のプレビュー(音声入りの動画:つまりは番組内容そのもの)が自動的に流れます。選択されている番組が切り替わるごとに番組の頭からプレビューが流れるわけで、これが(特に音声が)結構鬱陶しかったのですが、BWT3000ではプレビューはスチール画像だけとなりすっきりしました。
・番組予約の方法に関しては変化ありませんが、第1回レビューでも触れたようにAVRECモードでの2番組同時録画が可能になったので、使い勝手は非常によくなりました。BW800の同録機能の場合は2番組のどちらかをDRモードで録画しなければならなかったので不便だったんですよね。なぜなら、DRモードで録画した1クール分の番組(アニメ)を1枚のディスクに収めようと思うとレート変換ダビングをしなければならず(HXモードだとCMカットすれば1クール分13本の30分番組が25GBのディスク1枚に楽勝で収まります)、しかもレート変換ダビングの場合は番組の実時間分のダビング時間(約23分×13本=約5時間)がかかってしまう〜いわゆる高速ダビングができない〜わけだからです。
ただしBWT3000のAVRECモードでの2番組同時録画に関しては、録画中にブロックノイズが出る等の不具合を指摘する声もあるようなので注意しておきたいと思います。
・これはまだ使用していませんが、まとめフォルダに入った番組(例えば連続ドラマとかアニメとか)を一発(一度の操作)でディスクにダビングできるようです。これまでは(一時停止キーを使って)複数選択した上で一括ダビングしなければなりませんでしたので、ちょっとだけ手間が省けるかも。
・BW800にはチャプター自動作成機能がついていませんでしたが、BW3000にはついています!しかも2番組同時録画の場合、両方の番組に自動でチャプターを作成してくれます。しかしながら意図した場所にチャプターが打たれていないケースがほとんどなので、結局は全てのチャプター位置を確認して修正作業を行っているのですが、ゼロ状態からチャプターを打っていくよりは多少楽な気がします。


◆無線リモコン

・赤外線リモコンのように受光部に向けて操作する必要がないのは(わかっていたこととは言え)やっぱり便利です!いずれ国産の比較的高価格なAV機器のリモコンはすべからく無線方式(Bluetoothを含む)になるのではないかと思います。
ただし操作感に関していうと、少し反応が遅い(ワンテンポ遅れる)ような...。このタイムラグはもっと短くできるような気がするのですが、どうなんでしょう?この辺の操作感がちょっとまどろっこしいのですが、でも便利であることには違いありません!
※ちなみに赤外線モードと無線モードの切替は可能です。
※リモコンにはTV操作用のキー(電源、音量、チャンネル、入出力切替)もついているわけですが、無線モード時でもこれらのTV関連キーだけは赤外線で送信されるので、TVは普通に操作できます。
・無線リモコンという方式自体はとても良いのですが、リモコンのボタン配置に関してはやっぱり気に入りません。特に気に入らないのは、再生/停止/一時停止/早送り/巻き戻しなどなどの操作系ボタンが円形カーソルボタンの上部に配置され、一方チャプターボタンはリモコンの最下部左にあるため、チャプター編集が非常にやりづらい点。リモコンを両手で持ち、右手で操作系とカーソル/決定ボタンを、左手でチャプターボタンを操作するという方法であればスムーズに編集できるのですが、普通両手でリモコン操作はしないでしょう?
BW800に関してはSONY学習リモコン上で録画ボタンにチャプターボタンを割り当てているので、操作系およびチャプターボタンを一カ所に集中配置することができ、カーソル/決定ボタンも含めて片手で編集が可能です。BWT3000を赤外線リモコンモードにして学習リモコンで操作するという手もありますが、そうすると折角の無線リモコン機能が無駄になることになり、使い勝手も悪化してしまいます。無線方式の学習リモコンがあれば解決するのですが、困ったものです...。ついでに書いておくと、リモコンが長くて重量バランスが悪い点も(片手での)操作感を悪くしている一因ですね。
・BDディスク再生時にHDDの電源を止めて再生品質を上げるというシアターモードが新設されました。これ自体の効果の程はいずれ検証してみようと思いますが、シアターモードの設定/解除をするためには、“スタートボタン>その他機能へ>初期設定>HDD/ディスク>再生設定>シアターモード”で設定をする必要があります。これが実に面倒。折角の機能なんだから、リモコンに専用ボタンをつけるとか、あるいはBDディスクモード時にサブメニューボタンからON/OFFできるようにするとかすれば便利だったのに。
なお「常にシアターモードにしておけばよいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、シアターモードのままだと予約録画が実行されないので、ちゃんと解除しておかないとダメらしいんですよね。


◆外観/入出力端子等

・大きさはBW800よりもさらに奥行きが短くなりました。相変わらずシャーシ部材は薄っぺらですが、底面積が小さくなった分ボディ剛性は上がるだろうし、ケーブル変更も楽なのでこれはこれでよいかなと思います。
※実は開封時BWT3000の天板には保護フィルムが貼られていました。傷よけになるのでフィルムを剥がしていない故ちゃんと確認できていないのですが、もしかすると天板はアクリル等の素材なのかもしれません。
・電源およびディスクトレイの開閉ボタンが静電式になりました。暗い状態だとボタンの位置が少しわかりづらいです。
・セラミックインシュレーターが装備されました。BW800は小さなゴム足なので、剥がしてしまってオーディオテクニカのインシュレーターに換装していますが、BWT3000は(とりあえず)このまま使うつもり。

・BW800ではアナログ放送用のアンテナ入出力端子が独立して存在していましたが(アナログ、地デジ、BS/CSの全3系統)、BWT3000では地デジとアナログが同じアンテナ端子となり、BS/CSと合わせて2系統の入出力になっています。
・デジタル音声出力はSPD/IFで、TOSと同軸の2系統。BW800もそうでしたが、同軸端子がついているのは有り難い限り。TOSの音ってやっぱり好きになれないので...。
・入出力端子に関する最大の目玉と言えるのが、HDMI出力が2系統になった点です。しかも設定次第で映像信号と音声信号を切り分けて(その場合はメイン端子が映像出力、サブ端子が音声出力となる)出力可能です。実はBWT3000と同時にPanasonicのシアターバー(SC-HTB50-K)を購入したのですが、このシアターバーの音声入力がTOSHDMIの2系統しかなかったため、BDレコーダーのHDMI出力はどうしても2系統欲しかったんですよね。
現在シアターバーには、BWT3000の音声(のみ)出力をHDMIで、テレビの音声出力をTOSで接続しています。ちなみにBWT3000から50A2500へはHDMI(WireWorld SSH5-2使用)にて映像信号のみを送っています。
※シアターバーに関しては番外編でレポートする予定ですが、使用するHDMIケーブルでやっぱり音は変わりました。

パナソニック シアターバー ブラック SC-HTB50-K

パナソニック シアターバー ブラック SC-HTB50-K

・BWT3000には有極性無酸素銅(OFC)電源ケーブルが付属しています。でもそいつは使わずにオヤイデのPA-22ZXを使用しています。(ものにもよりますが)基本的には付属ケーブルなんて使う気になりません。本当は普通(IEC/3Pタイプ)のインレットにして欲しいんですけどね。そしたら電源ケーブルを交換して遊べるのに。
小柳出電気商会 メガネ型電源ケーブル 1.8m PA-22ZX/1.8

小柳出電気商会 メガネ型電源ケーブル 1.8m PA-22ZX/1.8

・最後に動作ノイズについて。ネットではHDDやディスクの動作音等を気にされている方も多いようですが、確かに動作音が聞こえることはあるものの、普通の使用場面でノイズが気になるということは(個人的には)ほとんどありません。BW800でも動作ノイズはあまり気になりませんが、唯一気になるのは、HDDに録画してある番組をBD-Rディスクに落とす際にBD-Rディスクの回転に伴って発生する振動音。こいつは結構耳障りで、もしかするとその点が改善されていない可能性は有りますが、BWT3000ではまだディスクに落とす機会がないため未検証です。


次回は、画質/音質についてレビューしましょう。
(ただし真剣に比較視聴するつもりはないので、第一印象を中心としたざっくりした内容になると思いますが、悪しからず。)

つづく