午前9時過ぎ、お待ちかねのWadia521が予定通りに到着。早速梱包を解いてラックにセットし、DAC64と全く同じワイヤリングにします。
UX-1からの音声デジタルケーブルはAET SIN DG 75 EVO(PADのRCA-BNC変換プラグ使用)とaudioquest Optlink-5の2本を、コンセントラ2へのインターコネクトにはNBS KingserpentIII(RCA)とWireWorldのSuper Eclipse5(XLR)の2本を、電源ケーブルにはAET SIN ACを使用。
試聴機なので機器自体のエージングは済んでいると思いますが、輸送ストレスもあると思うので今日は慣らし運転。ちゃんとした試聴は明日行うつもりですが、通電8時間後あたりから3時間ほど試聴したので簡単な感想を記しておきます。
まず第1印象ですが、かなりの異質感(DAC64とは異なる音の方向性)を感じるかと思いきや、それがビックリするほどしっくり来る音でした。全く違和感を感じません。誤解を恐れずに書くならばDAC64の音を洗練してスケールアップした感じ。暖色系でエネルギー感があって聴いていて楽しくなる音です。
音の方向性が似ているという点についてはDAC64と同じワイヤリング環境という影響もあると思いますが、DAC64とは別の世界を期待していたところもあったので、その意味ではちょっと拍子抜けしました。
ただしDAC64とは流石に音の格が違います。そう、“格が違う”という言葉がぴったりです。サウンドステージの広さとその自然さ、音の情報量の多さとそのニュアンスの豊かさ、そして何よりも揺るぎない音の骨格。まさに音像がビシッと決まります。
試聴初日の感想としてはこんな感じです。最初はちょっとだけ失望感もあったのですが、音のクオリティは素晴らしい。新しいディスクに交換する度にWadia521の潜在能力が明らかになっていく感じがたまりません。明日も楽しみです。