memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

GUSTARD R26 ⑦:外部クロック LHY Audio OCK-2 による音の変化

一昨日の昼頃から通電を開始したOCK-2。
通電12時間時点、そして36時間時点で試聴を行いましたが、音の変化の方向性は概ねわかったので感想を書き留めておきます。

Rb基準クロックを入れた音は精度低下の影響なのか

音が立って立体感が出るもののヴァイオリンの音などは何か不自然な気がするし、音のエッジの立ち方が緻密ではなく雑な感じがする。また全体的に音が少し固く、男性ボーカルの高音に僅かに割れているようなノイズ感がある。

という結果でしたが、OCXO(Oven Controlled Xtal Oscillator)を搭載したOCK-2のクロックをR26に入れた時の音はかなり異なっていました。

  • エッジがシャープになるのではなく、音全体のフォーカスがシャープになる
  • 結果として音像(ギターの弦の太さ、ボーカルの口の大きさなど)はスリムになるが、密度感があるので痩せた感じはしない
  • 解像感が上がって音のリアルさが増す
  • 空間の大きさが少し大きくなる
  • ホールの残響音が以前よりわかりやすくなった
  • 男性ボーカルの高音の僅かに割れたようなノイズっぽさは、音が分離することでかなり弱まった

校正されて精度が出ているからなのか、RbとXtalの違いなのか、あるいはその両方なのかはわかりませんが、音が固くなることは全くなく、柔らかい音はちゃんと柔らかく表現できており、ヴァイオリンの音も不自然さは皆無です♪

過去にEsoteric G-25U、G-0(中古)、Rb基準クロック(製作依頼)、Antelope OCXと4台のクロック機器を使ってきたけど、OCK-2の音の変化が最も自然〜音にキャラクターをつけたり何かを強調することなく、元の音の精度をそのまま高めた〜に感じます。
※効果感はRb基準クロックをG-0に入れた時が一番高かったけど、Rbは解像感全振りのようなシャープな音だったので今だったら好きになれなかった気がします。
※G-25Uは音に明るいキャラがついたし、G-0単体の音は少しソフトだったし、Antelope OCXは音がやや固めだったかな。これらに比べるとOCK-2は色付けをほとんど感じない素直な方向での音の変化です。
※$749でこの効果であれば(しかもビルドクオリティも高い)お買い得なのではないでしょうか。

以上はOCK-2(サイン波)をR26に入れた場合ですが、クロックをどこに入れるのが良いのか試してみました。
※U18とR26はI2S接続。

結果はこんな感じ。

R26のみ ≒ R26とU18 > U18のみ

Rb基準クロックで試した際と同様、R26にクロックを入れるのが最も音が良いという結果でした。
※思い込みが影響している可能性もあるので、あくまで参考結果ということで。


OCK-2のエージングが済んだらクロックケーブルの交換およびサイン波/方形波の違いについて試してみるつもりだけど、とりあえず一段落です。

懸案になっているGustard R26とHIFIMAN Arya Organicのレビューについては、近いうちに上げたいと思います。