WM1Z（DAP）でBluetoothコーデックにAptX HDを選択した場合、FoKus PROと接続するとAptX HDで接続されるのか、あるいはAptXになるのかという問題。
エミライさんからの回答はAptX HDでしたが、実際に我が家のWM1Zと接続するとペアリング完了時にAptXと表示されます。
果たしてこれは文字通りAptXなのか、それとも表示上はAptXだけど実はAptX HDで接続されているのかを確かめるため、ヒアリングテストを実施することにしました。
その前に、そもそもAptXとAptX HDとの違いを聞き分けられるのかを確認するため、WH-1000XM2（ヘッドフォン）を使って2つのコーデックの比較試聴をしました。
実は最新のWH-1000XM4ではAptX HDが削除されてしまったのですが、WH-1000XM2とWH-1000XM3はAptXとAptX HDに対応しているんですよね。
試聴曲はKeith Jarrett/Standards Liveの1曲目"Stella by Starlight"です。
この曲は私が機器を試聴する際のレファレンス曲の一つであり、これまで数えきれないくらい聴いてきているので音の違いを判別する自信があります。
早速冒頭の15秒（ピアノソロ部分）で比較してみましたが、AptX HDでは響きが増えてピアノの音がAptXほどノッペリせずに聞こえます。明らかに違いますね。
これで本番のテストを行う準備ができました。
実際のテスト方法は次の通り。
WM1Z側でコーデックをAptXに指定した場合とAptX HDに指定した場合で音の違いがあるかどうか？
そしてもし違いがある場合、その音はWH-1000XM2で聞いた音に近いかどうか？
基本的にはコーデックを切り替えた時に音が変わるかどうかで判断します。
使用するDAPは同じだけど、WH-1000XM2とFoKus PROではそもそもの音が違うので、音の印象はおまけですね。
と言うことで実際にテストしてみました。
その結果は...
変わらん...(^^;;
6回切り替えて比較し、念のために別の曲でも比較してみましたが、やっぱり私の耳では同じに聞こえました。
今回のテスト結果から判断する限り、残念ながらWM1Zとの接続ではAptXになってしまうようですが、別のDAPでは異なる結果（AptX HDで接続できる）になる可能性もありますので、飽くまでWM1Zでの結果ということでご理解ください。
まあ、WM1Zとペアリングした際にAptXと表示されているわけだから（注：WH-1000XM2とAptX HDで接続した際にはちゃんとAptX HDと表示された）、やっぱりAptXなんだろうと思ってましたけどね。
接続コーデック問題に関しては残念な結果に終わりましたが、実はさほど落胆はしていません。
と言うのも、現在エージング時間が50時間を超えた辺りですが、初期に感じた音の固さは完全に解れ、段々と音が良くなってきているからです。
「この音であれば別にAptX HDでなくてもいいや」と思えるくらいには。
もちろんAptX HDで接続できた方がもっと良い音になるとは思うけど、今聞くことができる音が良いのだからそれで良しとします。
しかもエージング時間はまだ予定の半分ですから、まだ音が良くなりそうですしね。
次は「Noble FoKusアプリで設定したEQは、他のDAPと接続した場合にも生きているかどうか？」について確認してみる予定です。
