昨年の4月に導入したゼンハイザーのHD800は、T1やEdition8を押しのけて今やメインヘッドフォンの地位を確立。情報量や解像力が優秀な点も勿論ですが、最大の要因は広くてスピーカーに近い自然なサウンドステージにつきます。実に素晴らしい♪
ケーブルはHD800導入当初からSAEC SHC-B300FH80(1.5m)を使用しています。純正ケーブルに比べると陰影感というか情緒的表現力において劣っている点はあるものの、フラットかつニュートラルで脚色の少ない音故にソースをあまり選ばず、音に関して大きな不満を感じることなく使ってきました。そう、音に関してはいいんですけどね...。
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我が家のヘッドフォンシステムはベッドサイドに設置されていて、ベッドで横になりながら聴くのが標準的なリスニングスタイルです。その状況を前提にすると、実はSAEC SHC-B300FH8って必ずしも使いやすいケーブルではありません。何故かというと、ケーブル自体が固いというか反発力(弾力性が強い?)があるため取り回しがしづらいんですよね。
そんな不満を持ちつつも使ってきたわけですが、先日ヨドバシのサイトを見ていた時にふとHD800用のリケーブルが目に入ってしまい、ついポチってしまいました。それがALPHA DESIGN LABS IHP-35HX-XLR/1.3Mです。
音だけ考えるならALOのケーブルが欲しいですけどあまりに高すぎるし、それに以前HD650の時に使っていた経験からいうと取り回しは必ずしも良くありません。IHP-35HXは価格もALOやアコリバのに比べれば随分と手頃だし、デザインもいいし、何より取り回しがしやすそうな点がポイント高いです。
土曜の午後にヨドバシのサイトで注文し、日曜の夕方に届きました。
フルテック ADLのホームページより引用
【特徴】
- 伝送ロスを最小限に抑えるためにOCC素材を採用。
- プラグは、非磁性ロジウムメッキ処理。
- ハウシングは非磁性ステンレス材質の上にカーボンファイバーを採用。
- RoHS指令適合のシースは外来ノイズを低減。
- メイン導体はFurutech α(Alpha)プロセス処理(-196℃での超低温処理&特殊電磁界処理)を施しています。
【仕様】
- メイン導体: 19本 x 0.1mm α-OCC
- 絶縁: RoHS指令適合スペシャルグレードテフロン
- シールド:45本×0.1mm銀メッキ α-OFC
- シース: RoHS指令適合柔軟性PVC
- 中心導体: 綿1本/銅箔撚り線3本の特殊構造
- 制振スリーブ: 特殊ナイロン糸の撚り線
- 長さ:1.3m/3m
例によってiPodに入れてあるシステムエンハンサーにてバーンインを6時間ほど行って初試聴。
- 音のヌケが悪い
- 薄いベールがかかったような音
- 当たりの柔らかさを感じる部分もある反面、音がきつく感じるところもある
- 高音に癖?があって、サ行がやたらと耳につく
この時点での音は本調子にはほど遠い感じだったので、早々に試聴を中止しさらにバーンインを続けます。
そして火曜の夜。途中iPodの設定を間違えて(リピートにするのを忘れた!)バーンインになってなかった時間がかなりあったため、当初想定していたバーンイン時間(50時間)には届いていないものの、それでも概ね30時間が経過していたので、2度目の試聴を行いました。
- 音のヌケは随分と改善され、伸び伸びと音が鳴るようになっている
- 見通しもかなりクリアになった
- 細かな音が聞こえるようになった
- サ行のキツさは軽減されたものの、まだ多少感じる
- 中〜低音には柔らかさを感じるのに、高音にはそれがないため、微妙な違和感がある
- 明瞭な音
- ボーカル(口元の動き)がリアル
- 高音の響きがやや派手(ロジウムメッキの影響か)
- 音数が増えた時、ややゴチャッとなって音に粗さが出る
今の時点での音の特徴を一言で表すなら「明瞭な音」なんだけど、でもその明瞭さはエッジ部分だけで、芯は意外と柔らかいような感じもします。部分部分の特徴がうまくつながっていないようなちぐはぐな感じがありますね。
本調子になるにはもう少し時間がかかりそうだけど、初日の音に比べれば十分聴くに堪えるレベルではあるので、連続バーンインはお終いにし、後は毎日使いながらバーンインを進めることにしました。
ちなみに最大の期待点であったケーブル取り回しは、とてもよいです♪
ADL (エーディーエル) iHP-35Hx-XLR ハイエンドグレード ヘッドホンリケーブル (SENNHEISER HD800 バランス用, 1.3m
- 出版社/メーカー: FURUTECH (フルテック)
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