フルテックのヒューズへの交換後、バーンイン10時間時点での音は先日の日記に書いたとおり長所と短所が混在するものでした。
翌日(日曜日)夕方の試聴(概ねバーンイン30時間)では、立ち上がりの甘さが前日に比べて多少マシになったかなとは感じましたが、依然として不満が残るレベル。
そして月曜日夜の試聴(バーンイン50時間超)では、ようやく聞ける音になったと感じました。ヒューズ交換前の音よりも僅かに立ち上がりが緩いけど、比較しなければさほど気にならないかもしれません。
ただしこのフルテックのヒューズは、本質的に音の当たりが微妙に柔らかい(エッジの立ち方が弱い、逆に言うとしなやかとも言える)ように思えるので、今後十分にエージングを重ねたとしても、不満は100%解消されないかと。
とりあえず週末までは休み休み通電して100時間超まで持っていき、再度試聴した後、ヒューズの方向を反対にしてみるつもりです。その結果でどちらの方向が好ましいかを判断します。
私の拙い経験だと、オーディオ用ヒューズは向きによって「音場が拡がる方向」と「音像が明確になる方向」があるように思います。現在の方向は多分「音場が拡がる方向」だと思うので、反対にした方が好みの音かもしれません。まあ試してみないとわかりませんけどね。
ヒューズの方向が決まった段階で、再度ケーブルを吟味しようと思います。今使っているAndromedaの電源ケーブルとOrganic Audioのインターコネクトケーブルはどちらもエッジがビシッと立つような音ではないので、そもそも合っていないのかもしれません。
インターコネクトはOrganic Audioのまま変えず、電源ケーブルをBlackLabel2にすることで解消できれば色々と丸く収まるのですが、果たしてどうなることでしょう?
話は変わりますが、昨日の夜試聴している際にZ1ESの再生に不具合が生じました。具体的な症状は以下の通り。
- 再生の途中で音が出なくなり、数秒後、曲の頭に戻って再び再生が始まる
- iPadのアプリのタイムバーの動きを見ると、音が出なくなる箇所でタイムバーの秒数が引っ掛かったようになり(例えば、5分12秒、5分13秒、5分12秒・・・というように行ったり来たりする。その間、音は出ない)、その後曲の頭にタイムバーが戻って再び再生が始まる
- SSDからのデータの読み出しがうまくいっていない感じ
- 不具合が生じた曲をスキップして次の曲を再生すると、やはり同様の症状が起きる
- ただし不具合が起きる箇所(再生経過秒数)は同じではない。ある曲では4分頃、別の曲では6分頃というように不具合箇所は異なる
- 不具合箇所は曲に依存しているわけではなく、同じ曲を続けて再生すると別の箇所で不具合が生じる
- 確認した限りでは、4分以降に不具合が起きている
この時点で不具合の仮説として考えたのは次の2つ。
もし1番目の仮説が正しいとすると冷却ファンを復活させる必要があります。それでも不具合が生じる場合は、HDDに戻すことも検討しなければならないかもしれません。流石にSSDの買い替えはできませんから。
一方、2番目の仮説が正しいとすると、システムの再起動で直るはず。個人的にはこちらの仮説が正しいことを願いつつ、Z1ESの電源を一度落とし、再起動させました。
そして再度不具合が起こった曲を再生したところ、幸いにして不具合は発生せず。それから1時間ほど色々な曲を聞きましたが、不具合は起こりませんでした。いや〜、ホッとしました。
とは言うものの、やっぱり連続バーンインは機器に対して負荷がかかるので、以降は休み休み行うことにしました。夜〜朝の間はバーンインして、朝〜夜は電源を切るというペースに変更します。それでも週末までにはバーンイン100時間を超えるので、その段階でヒューズの方向性を検証し、それ以降は通常運用(使う時だけ電源を入れる)にする予定。