2012年の10月に、主にブログ用写真撮影のためにSony RX100を導入しました。それからしばらくはRX100を使用していたのですが、どうにも使いづらい点があることが判明。
具体的に言うと、ズームのテレ端とワイド端で最短撮影距離が変動してしまう(テレ端:55cm、ワイド端:2cm)のが非常に使いづらい。つまり、被写体からの距離を固定した状態でフレーミングのためにズームで寄るとピントが外れてしまうという事態が多々起こります。
RX100はワイド端だと2cmまで寄れるので、それはそれで便利なのですが、そこまで寄ってアップで撮影する必要はあまりないので(真空管を撮影する時くらい)、それよりはむしろズーミングにかかわらず最短撮影距離が一定のNikon V1の方が使いやすいのです。
そんなこともあってブログ用写真撮影機は再びNikon1 V1に戻し、それからかれこれ1年半が経過。
昨年末に導入したEye-Fi Pro X2のお陰でmacへのワイヤレス保存も可能になり、我が家のブログ用写真撮影専用機としての地位を着々と固めつつあったのですが...。
実は今年の4月に新発売されたNikon1 V3がずっと気になっていました。
V1で不便に思っていたことがいくつか解消されていることと、デザインがカッコいいというのが主たる理由。ちなみにV2の時はデザインが嫌いなので全く触手は動きませんでした。
◆V1の不便な点
- 背面右上についている撮影モードダイヤルが何かの拍子に回ってしまい、写そうと思ったら動画モードになっていたりすることがとても多い。また撮影時にも右手親指と干渉してダイヤルが意図せず回ってしまうことがある。
- 上記撮影モードダイヤルでは「絞り優先オート」といった露出モードを直接選択できない。
- 背面液晶パネルが固定式のため、ローアングルからの撮影ができない。
- AFによるピントが微妙にずれている場合がある。
- 暗い場所でのAF(コントラストAF)が遅い。
- 電子水準計がついていない。
- 10-30mmレンズをつけた場合、レンズを手で繰り出すと電源ONになるのに、格納した場合は電源OFFにならない。そのためレンズを格納した上でさらに本体電源ボタンでOFFにしなければならず、面倒。操作の一貫性に欠けるのは問題。
- 10-30mmレンズのキャップを外したりつけたりするのが面倒。
- 10-30mmレンズの厚さも相俟って、(RX100に比べると)カメラの保管場所が大きく限定される。
それから「買い替えようかな、どうしようかな」と悩むこと早半年。実はV3(プレミアムキット)ってかなり人気があるらしく、つい最近まで品薄状態が続いていたのですが、逆に言えばそのお陰で購入を思いとどまっていました(即納されないのは嫌なので)。
それがようやくバックオーダーが解消されたのか、今は在庫有りのお店が増えてきています。無論amazonも即日発送だし、価格も以前よりは少しこなれてきていたりなんかして...。
そんな環境変化の中の先週土曜の夜遅く。酔いの勢いも手伝って、ついポチッと...!
日曜日に届いてしまいました。外付けEVFとグリップがセットになったプレミアムキットです。
この佇まいに一目惚れ。持ち運びには不便だけど、外付けEVFって好きなのです。
今時は普通だけど、液晶モニターがチルトできます。
本体の大きさはV1よりも一回り小さくなっており、レンズも含めると厚さは約2.5cmも薄いです! ま、レンズの薄型化が最大要因ですが。(どちらも10-30mm)
屋内でのブログ用写真撮影専用機なので、こんなものもつけてしまいました。明るさは強/弱の2段階調節ですが、強だと光が強すぎるので弱が便利そう。本体から外して使えばライティングの自由度はさらに高まります。
1日半ほど触ってみた印象は、
◆便利な点
- 電源ONから撮影可能になるまでの起動スピードがもの凄く速い。
- 起動/終了を電源ボタンだけで完結できるようになった(レンズの繰り出し/格納が必要なくなった)のがうれしい。
- 電動レンズバリアー内蔵なので、レンズキャップを置いた場所を気にしなくてよくなったのがうれしい。
- 上面に移った撮影モードダイヤルは適度なトルクがあるので誤って回ってしまうことがない。
- 上記の撮影モードダイヤルで露出モードが選べるのはやっぱり便利。
- V1のやや特殊な操作系から一般的な操作系に戻ったので使いやすい。普通が一番。
- HDRモードがついた!
- 電子水準器がついた!
- タッチパネルは思っていたよりも便利だった。特にメニュー画面で直接選択できるのが便利。
- グリップが持ちやすくて良い。流石、純正品。
◆不便な点/期待はずれだった点
- グリップを装着した状態だとバッテリー交換ができない! これでもしV1と同様、バッテリー格納場所とメディアの格納場所が同じだったとしたら泣いちゃうところだったけど、メディアの格納場所がボディ側面に移っていたのが救いと言えば救い。
- ワイヤレスによる画像転送はスマホ/タブレットが対象で、macbook pro(あるいはPC)に転送できない! なして?
- しかもメディアがmicroSDになってしまったためEye-Fi Pro X2(SDカード)は使用できず、写真の取り込みが前時代(カード/ケーブル経由)に逆戻りしてしまった。
- 3つのFnボタンにはカスタムで機能をアサインできるのに、ダイヤルには機能アサインができない。なして?
- 絞り値を変えるのはボディ前面のサブコマンドダイヤル(これがまた実に使いづらい)かグリップ上部前面のサブコマンドダイヤル、シャッタースピードはボディ背面のメインコマンドダイヤルに固定されてしまっているのだが、絞り優先オートで使うことが多い私にとってはボディ背面のメインコマンドダイヤルで絞り値を変えられる方が使い勝手が良くてありがたい。
といった感じで、全てがハッピーというわけにはいかなかったものの、V1に比べれば使いやすくなっているし、操作系に関しての絶対評価としては及第点かと。
なお、まだ画質のチェックはしていないのでノーコメントとしますが、ローパスフィルターレス故に解像度は上がっているので、(レンズ次第ではありますが)キレのある写真が撮れることを期待しています。
最後にNikonさんに対する要望。ファームウェアアップデートで何とかして下さい。切にお願いします。
◆ぜひとも追加して欲しい機能
- メインコマンドダイヤルとサブコマンドダイヤルの入れ替え機能
- オートブラケット撮影機能(露出補正だけでもいいので)
- ISO感度のオート設定に「オート160-1600」を追加(-800だと低く、-3200では高すぎる。-1600あたりが画質もさほど落ちないので使いやすいです)
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