memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

PL-Lへの給電ルート変更

ジョデリカETP-600CUの件は週末に検討するので一旦お預け。でも火がついてしまった“何か変えたい熱”はおさまらないので、PL-Lへの給電を 変えてみました。Transparent Powerbank8(P8)からの直接給電から、P8につなげているAIT-160TW(アイソレーショントランス)を介しての給電に変更です。


AIT-160TWはアイソレートされた2系統の出力(トランスが2つ入っている)を持っており、それぞれの出力にルビジウム周波数基準ユニットとAntelope OCXを接続しています。つまりクロック系は他の機器とアイソレートしてノイズを他にまき散らさないようにしているわけです。


この2つのクロック機器をAIT-160TWの一系統にまとめてしまい、空いたもう一系統にPL-Lを接続しました。
変更した理由は、「真空管アンプは電源の影響を受けやすい」という話を思い出したこと、さらには、PL-Lはスイッチング電源なのでAIT-160TWでアイソレートすれば他の機器に対するスイッチングノイズの影響を減らせるかも、ということです。


この変更によりルビとOCXは相互にノイズの影響を及ぼしてしまう可能性(デメリット)が出てきたわけですが、実際問題どの程度影響があるのかはわかりません。むしろPL-Lをアイソレートするメリットの方が大きいんじゃないか、と思ったりもします。


そして試聴した第一印象はというと「何となく高域が大人しくなったような気がする」というものでした。


あ、そうそう。最初に書いておかなければならなかったのですが、
先週末にPL-Lの12AX7をTESLAからSylvania5751に変更しています。スピーカーセッティングによってフォーカスが向上し音がさらに立ってきたものの、反面、高域のバランスが少し強くなったので、真空管で調整しようという魂胆。あわよくばTL3Nの柔らかさも強化したいという目論見もあります。
でもって、こちらの方は概ね思惑通りに行きました。Sylvania +A2900のペアに対して以前の試聴で感じた「中域の厚ぼったさ、重さ」はあまり感じません。TESLAに比べると解像度と立体感は少し落ちるのですが、音の肌触りはこちらのペアの方が良い感じです。
というわけで、PL-Lの給電変更に関する音の感想は、真空管セットの変更後の音に対する印象となります。


話が脇道に逸れましたが、スピーカーセッティング後に感じていた高域の強調感は真空管セットの変更で解消されており、その音よりもさらに高域が大人しくなったような気がするというのが第一印象だったわけです。
それ以外には「無音時の黒さがさらに増したかも...」という印象を受けましたが、これについてはあまり自信がありません。


そんな第一印象を持ちつつCDを取っ替え引っ替え何枚か聞いているうちにわかったのは、確かに高域が大人しくなった感はあるけど、ヴァイオリンの音なんかはとても綺麗に伸びており、けっして高域がロールオフしているわけではないということ。
また最初は気がつかなかったのですが、細かな響きが以前よりも良く出ているように思えます。ノイズフロアが下がった際に「薄いベールが一枚剥がれたような感じ」と表現することがありますが、そういう感じでは全くないものの、隠れていた細かな音が少し浮き出てきたような感じはあります。
でもやっぱりちょっと大人しいんだよなぁ...。


以前に比べてどちらが良いといわれると判断に困ってしまうのですが、「これはこれで悪くない」とは思います。少なくともTL3Nの方向性としては 有りかなと。


先週末からUX-1の電源は落としてしまっているのでUX-1の音はまだ確認していませんが、もしかするとUX-1では大人しくは感じないかもしれません。
それともう一つ、Powerbank8のwideband filterを外してみるという手もあります。


ジョデリカのインレットをどうするかと合わせ、今週末は課題が盛りだくさんで嬉しいなぁ!