memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

効き眼


定期的に見させていただいているモリヤン様の「劇空間 徒然模様」、11/30の日記「電子ビューファインダー FDA-EV」に、「左右どちらの眼で(カメラの)ファインダーを覗くか?」という話題が載っていました。


私は右利きですが効き眼は左眼です(効き眼なんて気にしたこともありませんでしたが、昨年999.9でメガネを作った際に調べたら左眼だったのでちょっと驚きました)。故に、当然の如く左眼でファインダーを覗いてきたわけですが、「カメラって右眼で覗くように設計されているらしい」と書いてあるではありませんか!


それで気になって調べてみたところ、「右目で覗いた方がシャッターを押す右手と干渉しない」とか、「鼻がボディに当たらない、液晶に当たって脂がつかない」とか、あるいは「左眼で撮影対象を確認できるので便利」などの意見が多数ありました。なんでもライカの説明書には「右眼で覗いて左眼は開けておくように」とすら書いてあるらしい。また実際「右眼で覗く」という人の方が多数派のようです。


「う〜ん、そうだったのか。」


実はD700が届いた直後、嬉しくて室内で撮影している際に液晶に鼻が当たって脂で汚れるので、やっぱり別売のアイカップ(DK-19)をつけることにしたのですが(D300にもDK-22とFAアイピースを介してアイカップDK-3をつけています)、右眼で覗けば当たらないわけですね...。


Nikon 接眼目当て DK-19

Nikon 接眼目当て DK-19


だったらということで右眼でファインダーを覗いてみたのですが、これが違和感バリバリ。全くもって落ち着きません。やっぱり私は左眼で覗く方が合ってるみたい。


しかしながらネットで調べている際、縦位置での撮影の場合は左眼の方が便利と書いてある記事がありました。「縦位置で構える際はカメラを右に傾けてレリーズを押す右手を下に持ってきた方が脇が締まって安定しやすいが、その場合は左眼で覗くと鼻がボディと干渉しないので便利」ということです。


「やっぱり左眼派にもメリットあるじゃん」と書きたいところですが、実は私は縦位置撮影の場合にカメラを左に傾けてホールドしているのでした...(^_^;)


考えてみたのですが、かなり昔からそうやって撮影しているような気がします。理屈上は右に傾けた方が良いのはわかるし、確かにD700を左に傾けて撮影すると構えた際に右手が不安定になってイマイチなんですよね。それにその状態を客観的にみると、カメラの上で右手で輪を作っているような姿になるわけなので、それはとっても格好悪いような気もしてきました。


でも生理的には縦位置で構える時はカメラを左に傾ける動作の方がしっくりくるのです。どう考えても既に身体に染みついているみたいだし、それに昔は不安定な感じなんてしなかったような気がします。


そこで何故左に傾けるようになったのかを思い起こしてみたところ、その理由に思い至りました。


昔使っていたF4sって縦位置用のグリップとレリーズがついていて、それを使うにはボディを左に傾けないと使えなかったからでした。だから左に傾ける動作の方がしっくりくるんですね。(しかもファインダーを右眼で覗く人の場合は鼻も当たらないから合理的ですらある)





でもD700にはバッテリーグリップをつけるつもりはないので(重くなるし嵩張る)、撮影時の安定性を考えると右に傾ける癖をつけた方がよさそうです。


そこで試しに右に傾けて覗いてみたのですが、確かにホールドは安定するものの何か落ち着きません。右眼で景色が見えてしまうとか、顔とボディとの相対的位置関係がいつもと違うとかもあるのですが、何か他にも違和感があるような...。


と思って実際に撮影してみたらすぐにわかりました。ファインダー内の絞り値/シャッタースピードがいつもと逆側にあるからですね。視線の先に在るべきものが無い違和感。いやはや、習慣というのは恐ろしいものです。


でもまあ理性的に考えると安定性を優先した方がよいと思うので、こればっかりは慣れるしかなさそうです。流石に右眼でファインダーを覗くのは無理そうですが...(^_^)


しばらく縦位置撮影の特訓でもしようかな。