有楽町線の新木場駅〜辰巳〜夢の島公園近辺にてGT-01のテスト撮影を実施しました。
3時間程撮影してから帰宅。直ぐにMacOSXを立ち上げ、英語環境に切替えてGT-01からGPSデータをインポートし、その後NikonTransfer2で吸い上げたD700の撮影データフォルダを対象にタギングを実施。
不覚にもtaggrの画面キャプチャーを忘れてしまったので処理中の画像を載せることができませんが、190枚撮影した中でGPSデータが取得できなかったものが(ちゃんと数えてはいませんが)十数枚程度ありました(位置データが取得できたものはデータセルが緑色になり、できなかったものは赤色で表示されます)。
しかしタギング処理を行った写真には全て位置情報が付加されていたので、おそらくソフトが自動的に位置情報を付加しているものと思われます。時間が無かったので位置情報のチェックは残しておく写真だけを対象に行いました。その結果、やはり位置情報がずれているものが見つかりました。
次の4枚の写真はいずれも新木場駅前にある木材会館の写真で、1枚(#4)を除いて撮影位置は概ね10mとずれていませんが、GPS上の位置は相当ずれています。
#2:12:34 実際の撮影位置よりも南東に100mほどずれている
#3:12:31 実際の撮影位置よりも南東に200mほどずれている
#4:12:27 実際の撮影位置よりも南東に1Kmほどずれている
#1〜#4のジオタグデータ位置
#1〜#3の撮影場所は、木材会館正面前の広場で、木材会館、NECソフト、新木場センタービルに3方(東、南、西)を囲まれた場所です。#1は一番北寄りの歩道近くで撮影したので上空が一番開けた場所となります。#2と#3は広場の南側の位置で撮影したものなので、真上及び北側の空しか見渡せない位置となります。#4は非常階段を真下から撮影したもの。従ってGPSデータはそもそも受信できません。
面白いのは位置がずれている#2〜#4がほぼ直線に並んでいること。推測ですが、#1は3機の衛星からのデータを受信できたけれども、#2〜#4は2機分しか受信できなかったので足りない1機分を何らかのロジックで補間したのかもしれません。#2についてはその後撮影した位置と同じなので、その位置データを引用しているようですが、#3と#4はどういうロジックなのか全くわかりません。
とりあえず今回のテストでわかったことをまとめておきます。
- 空が大きく開けた場所であればほぼ正確な位置情報が取得できる。
- 屋外であっても高いビルのすぐ側などでは衛星データが受信できない場合がある。
- 縦位置の撮影時にはデータ受信の精度が落ちているような気がする。
- 撮影後にデータ受信LEDの状態(レリーズから1秒後にデータ受信し、その際に1度だけ点灯する)を確認することは実際問題として難しいので、不安な場合は手動でGPSデータをキャプチャーしておいた方がよさそう。(設定でGPSデータ取得タイミングをレリーズ後0秒〜3秒の範囲で変更することは可能。デフォルトは1秒ですが、1秒だと確認しようと思ってカメラから顔を離した時には既に点灯が終わっています。かといってあまり遅らせすぎると、カメラを下ろしてしまったりして却って受信状態が悪くなることもあるかもしれません。ちなみにデフォルトがレリーズ1秒後になっているのは、昨今の電子制御系カメラが発生する電磁波との干渉を避けるためだそうです。)
- 撮影/移動時にGT-01を取りつけていることが気になるということは全くなかった。
不安な場合は手動でGPSデータを取得しておくという運用上の工夫は必要かもしれませんが、それ以外は特に意識することなく普通に撮影することができます。データの後処理も当初思っていたよりは速いし(190枚分の位置情報計算も2分はかからなかったと思います)、何よりも撮影場所を後から調べられるのはとても便利かつ楽しいので、写真にジオタグをつけたいと思われている方は機種候補として検討されてみては如何でしょうか。個人的にはとてもお薦めです!