まずセッティングについてですが、写真の通りguarneri mementoの天板の上に置いています。105A本体裏には滑り止めが貼ってあるのですが、取扱説明書に
本機を一定の場所に長時間置くと、スピーカー等の表面の仕上げにより本機との接地面に付着跡を残す場合がまれにございます。本機を直接スピーカー上に置かれる際には、ご注意ください。
と書いてあったため、fo.Q SH-22をカッティングして挟んでいます。guarneriに跡が残るのは嫌ですからね。
次にケーブルですが、とりあえずオヤイデ電気さんの across2000とSRBN(バナナプラグ)にてケーブルを自作。スピーカーとの並列接続です。
なおES105Aは容量負荷(コンデンサ)として作用するらしいので、スピーカーエナコムは一旦外しました。
なお「ケーブルは単線が良い」、また「スピーカー端子からではなくアンプから直接接続する方が良い」という情報もあるのでいずれ試してみようと思います。
設置位置に関しては現在試行錯誤中ですが、暫定的にはツイーターの軸よりも外振りとし、スピーカーエンクロージャー前端よりも5cm下げた位置に設置。
ちなみに我が家のguarneriは試聴ポイントの1m前くらいで交差するような極端な内振りセッティングを採用していますが、105Aは50cmくらい前で交差する感じです。
さて肝心の音についての感想をば。
インストール直後(注:この時点では105Aはツイーター軸に合わせており外振りにはしていません)にまず感じたのは音が太くなったこと。中低域の存在感が明らかに増しています。
それと音が柔らかくなりました。エッジが立ってむしろきつい印象になる可能性もあると思っていたので、これはちょっと予想外でした。
一方空間の広がりはBATPURE使用時に比べると明らかに減退した感じ。これはあまりに残念な音なので、設置位置を試行錯誤した結果現在の暫定位置(外振り設置)となり、ようやくサウンドステージの広がりが出てきました。でもまだもの足りない感があります。(^_^;
その後、会社に行っている間はエンハンサーを使用してエージングを進め、3日くらい経ったころ(概ね40時間経過時点)から徐々に高域の広がり感が出てきました。本体の振動板、回路、ケーブル、バナナプラグ等が漸く馴染んできたのかもしれません。
ただ105AとBATUREを比較すると、BATPUREの方が高域がクッキリしており、その影響もあってか響きが広がる感じが強いような気がします。BATPUREを使い始めた当初「高域が少し強いかな」と思ったのですが、使っている間にだんだんとその音に慣れてしまったようですね。
その意味では、BATPUREの高域はややドーピング気味であり、今の音の方がむしろ自然なバランスなのかもしれません。
逆にBATPUREは中低域に対する効果が薄いので、BATPUREはスーパーツイーター、105Aがハーモニックエンハンサー的効果と言えるでしょう。
またCDによって効果の感じ方の程が随分と異なるようで、おおっ、とビックリするようなものもあれば、あまり違いがわからないと感じるものもあります。相対的には録音状態が良く、元々響き成分が多く入っているCDの方が効果が大きく感じる気がします。
エージングも完全ではないと思いますし、またセッティングに関してはもう少し詰められるような気がします。いずれ単線ケーブル&アンプからの直接接続も試してみたいので、ベストな状態に持って行くにはもう暫く時間がかかりそうですね。
まあ急ぐこともないので、夏の間、ゆるゆると取り組みたいと思います。