最近あまりにも散財が続いたため、iTransportの外部電源を新規購入するのを止めにして手持ちの機材にて対応することにしました。その機材というのは以前使用していたPerpetual TechnologyのP1-A/P3-A用の強化電源であるMonolithic Sound P3。P1-AとP3-A用の2系統の電源を同時出力可能となっています。
押し入れに仕舞込んであったP3を引っ張り出してきて通電してみたところパイロットランプが点灯。とりあえず壊れては無さそうな感じ。ただし出力をよく見るとDC12Vは記憶通りでしたが、DC9Vと思っていた出力はAC9Vでした。12V(iTransport付属電源の出力電圧)と9V(CI Audio VdC-9.0の出力電圧)の違いを試してみようかと思っていたのですが、残念ながら無理そうです。でもまあDC12VがあるのでとりあえずはOK。
一応テスターで出力電圧を測定してみたところ13.0Vでした。iTransportの付属電源の出力は12.3Vだったので少し高めではありますが問題ないでしょう。
今後のチューンナップが可能かどうかを調べるため内部を確認してみました。
う〜ん、ど素人の私の目から見ても、何かもの凄く単純な構造のように見受けられます。
100VのAC電源はEMIフィルターを通ってトランスに行き、AC9V用の出力はトランスからそのまま出力端子へ、一方のDC12V用はトランスからSBDブリッジとコンデンサによる平滑回路を通して出力へ。何か不安なくらい単純な気がしますが、まあ良いでしょう。今後チューンナップするとしたらコンデンサ(16V,10,000μF)と内部配線の交換くらいかなぁ?(難易度が高いのでトランス交換はしませんよ)
さてP3自体は問題無さそうなので、いよいよDCケーブルの製作です。
今回は折角の機会なので、異なる線材を使用して2本製作することにしました。使用した材料は以下の通り。
Cable Type-A | UL1430-18 | 1.5m×2本 | オヤイデ電気 |
Cable Type-B | 89272 | 1.5m×1本 | オヤイデ電気 |
Shield Tube | ZS-03HF | 1.5m×1本 | オヤイデ電気 |
絶縁Tube | スミチューブB2(3x)12/4 | 10cm | オヤイデ電気 |
Mini-DIN 3Pin Plug | MP-371/3 | 2個 | マルツパーツ館 |
DC Plug | JL0058B(2.5x5.5mm) | 2個 | マルツパーツ館 |
◆Type-A UL1430-18
PCOCC(単一方向性結晶無酸素銅線)をさらに進化させたμ導体使用(34/0.18:本/mm)の1芯ケーブルです。このケーブル2本を撚り合わせ、そこにシールドチューブを被せました。撚り合わせたため仕上がり長は約1.3mになりました。
Mini-DINプラグの内部のみケーブル接合部分をスミチューブにて絶縁処理しています。
できあがりはこちら。
◆Type-B 89272
元来はコンピューター用ですが音声用としても十分個性を発揮するケーブルです。音調は、表現に曖昧さがなく甘さもない。音像がきっちりと定位し、リアルに描写されてくる。高密度で情報量が多く、スピード感を正確に出します。
という2芯シールドケーブル。Type-Aとは異なる方向性がよいかなと思って選択。オヤイデさんのコメントの通りならiTransportの特徴を更に特化したような音になるのではないかと思います。
ちなみにケーブルの絶縁材はテフロンとのこと。見た目から判断するとLANケーブルっぽいですねぇ。(^_^;
こちらもMini-DINプラグの内部のみスミチューブにて絶縁処理をしています。
できあがりはこちら。
両方のケーブルともに仕上がり径は約5mmなので、プラグカバーにすんなりと入りました。
なおMini-DIN/3Pプラグへの配線は、1番:+極(12V)、2番:−極、3番:無接続です。
2本のケーブル完成後、本命のType-Aの方を接続してみましたがiTransportは問題なく動いてくれましました。ヽ(^0^)ノ
とりあえずは何年も使用していなかったP3と新規製作したDCケーブルのバーンインを実施中。Type-Bの方はType-Aの評価が終わったら試してみる予定です。
1週間ほどバーンインをして来週の土日にでもiTransportの付属電源との比較試聴をしようと思いますが、今バーンインをしながら聴いている感じでは少なくとも悪くは無さそう。
高域は意外なほど綺麗に出ていますが、課題である低域が強化されているのかどうなのかはちょっとよくわかりません。まあバーンイン後のお楽しみということですね。(^_^)