「ゲーミック PSP 1000」と「バイクホルダー」を使用してPSPをDahon Speed TR のハンドルに取り付けてみました。
以前のエントリーで書いたように、アクセサリー取付用のエクステンションバーを購入し、まずはそれを試してみたのですが、残念ながらPSPの重量に耐えられそうになく(振動によってエクステンションバーが回転してしまいそう)、せっかく購入したのですが使わないことにしました。
そうなると「バイクホルダー」をハンドルに直接取り付けるしかありませんが、通常の状態ではSpeed TRのハンドルポストの上部とハンドルバーとの隙間が狭いため、「バイクホルダー」のハンドルマウントパーツ(ハンドル周囲を挟み込むようになっている)をハンドルバーに取り付ける際に引っ掛かってしまいます。ハンドル角度調整用ネジをいったん弛めてハンドルポストとハンドルバーの隙間を広げ、マウントパーツを強引に押し込むことで事なきを得ました。
ハンドルマウントパーツを借り止めし、PSPを取り付けて角度を調整し、マウントパーツのネジを締め込みます。Speed TRのハンドルは意外に太いため付属の滑り止め用のゴム(薄い方)を全部使用するとマウントパーツのネジが締まらなくなります。しかたがないのでゴムを1/3程の長さにカットしてマウントパーツとハンドルの間に噛ませました。このマウントパーツがハンドルをしっかりと挟み込んでいないとPSPを取り付けた際に重みで回転してしまう危険性があるのですが、思った以上に強力にハンドルを締め付けることができるようで、手で荷重をかけたくらいではビクともしません。素晴らしい!
なお、マウントパーツの締め付け用ネジを締め付けすぎるとPSP本体を「バイクホルダー」から取り外す際の「遊び」が無くなって取り外しにくくなりますので、適度な締め付け位置を探しましょう。
さてPSP本体をハンドルに取り付けることには成功しましたが、このままではPSP本体が背面の円形アタッチメントを中心として左右にブラブラと回転してしまいますし、アタッチメントへの負荷が大きくなって最悪の場合破損してしまいかねません。従ってPSP本体を何らかの方法でハンドルに固定する必要があるわけですが、PSPを取り付けた状態でじっと眺めて方法を模索します。
当初は(カッコ悪いですが)PSPをハンドルバーにケーブルか何かで固定する方法を考えていたのですが、よく見るとPSP本体の円形アタッチメントの下部スペースが「バイクホルダー」の縦長の受けパーツ(PSP本体に取り付けたアタッチメントを差し込むパーツ)の中央スペースと位置的に重なっています。この部分にベルクロを取り付けて固定してやれば、PSP本体を「バイクホルダー」の受けパーツにうまく固定できそうです。ただしPSP本体と受けパーツとの間は割と隙間が空いているので何らかの対策は必要です。
◆写真1:バイクホルダーの受けパーツの取付とベルクロ加工
ということで受けパーツに写真1のようにベルクロを貼り付け、PSP本体の方はゲーミックの背面についているベルトループの穴に細長いベルクロを通し、表で重ね合わせて固定してみました(写真2)。
◆写真2:ゲーミックケースのベルクロ加工
ベルクロを重ね合わせることで高さが稼げるため、PSP本体と受けパーツとの隙間をうまくカバーし、PSPを固定することができました。(^^)//””””””パチパチ。
で、最終的に取り付けた状態が写真3です。晴天の状態で乗ってみてちゃんと液晶画面が見えるかどうかをチェックする必要がありますが(太陽光が反射して見づらいとなると遮光対策をする必要が出てきますが)、とりあえず、見た目だけはカッコイイかも。
◆写真3:PSPを取り付けた状態
PSP本体を手で揺らしてみても回転せずにちゃんと固定できています。しかもある程度の遊びがあるため振動をうまく吸収してくれそうです。もともとPSPを自転車にマウントする方法を考えるときに、自転車の振動をどうやって逃がすかがポイントだと思っていました。仮にしっかりと固定する方向で行く場合にはPSPを固定するパーツとPSP本体との間に衝撃吸収材を挟み込んで対応するつもりだったのですが、できることなら固定方法そのものが柔構造的にできるといいなと思っていました。
今回トライした方法は(というか、この方法しか思いつかなかったのですが)、ゲーミックのケース自体が革でできているため(ある程度の)柔構造であること、PSPと「バイクホルダー」とのアタッチメントの接点自体が回転方向への自由度を持っていること、そしてその自由度を抑制するためのベルクロ自体が柔構造であることという3点により、全体として自転車から受ける振動をうまく逃がしてくれる構造になっているのではないかと思っています。
唯一の心配はPSPの背面に対して垂直に加わる振動。PSPの取付角度が(ライディング状態での視認性を考えて設置すると)思っていたよりも水平に近くなったため、自転車に対して上下方向で加わる振動(特に突き上げ方向での振動)はPSP本体にダイレクトに伝わりそうです。場合によってはPSPの背面とゲーミックのケースの間に衝撃吸収材を噛ませる必要があるかもしれません。いずれにせよ、実地テストをしてみてから考えましょう。
◆写真4:セーフティーケーブル取付
最後にPSPと自転車との間に落下対策用のセーフティケーブルを取り付けて完成です(写真4)。とりあえず手持ちのカラビナのサイズの問題があるためブレーキワイヤー部分に取り付けますが(PSPが落下した場合はブレーキワイヤーを纏めているパーツ部分にカラビナが引っ掛かるはず)、将来的にはハンドルバー自体に固定できる方法を考えたいものです。あと、このままではケースの蓋がパタパタするのでそれも固定する必要がありますね。これもベルクロを使おうかな...。
そうそう、重要なことを書き忘れていました。GPSユニットはケースと干渉することなく取り付けることができます。そうでないと意味無いですよね。
次にPSPのバッテリーについてですが、「MAPLUS ポータブルナビ」の説明では満充電状態で約4時間の動作時間となっています。これだと遠出をする際にはちょっと心許ないので、8000mAhの外部バッテリーを取り付ける予定です。取付はハンドルの真下にする予定。購入する予定の外部バッテリーにはベルトに取り付けられる専用ケースがついているので、そのベルトループに、これまたベルクロを通してハンドルに吊り下げる形にするつもりです。おそらくPSP本体の手前斜め下くらいの位置関係になるので、外部バッテリーとPSPは容易に接続することができるはずです。
ヤフオクで落札した「MAPLUS ポータブルナビ」は明日に届く予定なので、今週末天気がよければ実際に試してみたいと思います。PSPの取り付けに問題はないか、そして肝心の「MAPLUS ポータブルナビ」が使い物になるのかどうかを検証するつもりです。その結果は、また後日と言うことで。