8月にACケーブル・リ・アレンジメントを実施しましたが、その後P10を導入したこともあり、ブラッシュアップ作戦の一環として再度実施。ただし今回の主眼は今まで一度も手をつけなかったSS-010+アンドロメダです。
今回トライしたのは2パターン。元のセッティングを含めると3パターンでの比較です。
●従来セット
- SS-010:アンドロメダ
- Wadia521:Black Label2
- UX-1:Omega0
●セット1
- SS-010:Omega0
- Wadia521:Black Label2
- UX-1:アンドロメダ
●セット2
- SS-010:Omega0
- Wadia521:アンドロメダ
- UX-1:Black Label2
セット1に変更して3日聴き、その後セット2に変更して2日聴きました。
セット1は、強いていうならば従来セットよりも音の濃さが薄れ、明瞭感のあるHiFi寄りの音になります。またピアノの響きに煌びやかさが付加されます。UX-1に使用したアンドロメダのカラーが出ているのでしょうか。総合的には悪くないのですが、従来セットよりも明確に好みだ、とは言い切れません。
セット2の方は、実は余り期待していませんでした。というのは、何となくですが、Wadia521の音とアンドロメダが合わないのではないかと思っていたからです。しかし...。
結果からいうと、このセット2は思っていた以上に音の変化がありました。最も顕著なのが、サウンドステージの立体感です。他のセットよりも明らかに楽器やボーカルの音像が立体的になり、楽器の周りの空気感がより鮮明に感じ取れます。音像も小さく収束し、音像の定位も素晴らしい。
スペック的視点だけなら明らかにセット2が最も優れており、またこれまでとは聞こえ方が違うので聞き慣れたCDを聞き直すのが楽しいです。
でも、何か違う気がするんですよね。「確かに新鮮で面白いけれども、自分が好きな音、理想とする音ってこんな音だっけ?」という疑問が沸々と...。
なんだか間違った道に足を踏み入れてしまったような嫌な感じがする一方、この路線で調整していけば1歩上のレベルに辿り着きそうな気もするし...。どちらを選ぶべきか、実に悩ましい限り。
とにかく現時点では決めきれないので、セット2でもう少しいろいろなCDを聴いてみるつもりですし、休眠中のProfessional3(もしくはヘッドフォンシステムに使っているStatement)をWadia521に入れてみて、CDT、DAC、プリアンプ、パワーアンプを全てNBSにするという試みにもチャレンジしてみたいと思います。
とは言うものの今年も残すところ2週間半となり、年賀状と大掃除でこれからの週末はバタバタしそうなので、ゆっくり試聴できるのは年明け帰省から戻ってからになりそうです。来年の正月休みはいつもより2日長いので、おいしいお酒を用意してオーディオ三昧と洒落込みましょう。