Valhallaデジタルがとてもツボにはまったので追加導入したValhallaインターコネクトケーブル。とりあえずPL-L(プリアンプ)とSS-010(パワーアンプ)の間にインストールして試聴してみました。なお、Valhallaインターコネクトの導入にあたり、シグナル経路におけるValhalla度合いを高めるために、Rbクロック〜OCX間に使っていたValhallaデジタルはUX-1〜Wadia521間(音声デジタルケーブル)に移してあります。
- 音に血が通っている。
- 音の一つ一つの粒立ち(分離感)が明瞭。
- 音の間の空間が良く表現され、音と音の間の空間の繋がりがとてもスムーズ。サウンドステージとしてのまとまりが良い。
- 芯はしっかりしているのに固いだけの音にはならず、緻密さとしなやかさをもった有機的な感触を感じさせる音であるところが凄い。
- 中高音については、情報量や解像力ともに(私の耳では)文句なし。
- 高音はとても美しく、特にピアノの音には独特の煌めきがあり、響きもうっとりするほど美しい。
- 音像は僅かに小さくなり、立体感も上がった。
- 低音は暖色系で弾力感があるが、少し膨らみ気味な感じ。
我が家のインターコネクトケーブルはDAC〜プリ、プリ〜パワーアンプの2カ所ともにOrganic Audioを使用し、スピーカーケーブルにはKimberSelect KS-3033を使用。どちらもノンシールドタイプのケーブルなのでヌケは良いものの、音像が少し緩い(特に低音部)かなと思っていました。もう少し立った音になるのが理想で、そのあたりの改善が今回(そしてこれから行う予定のケーブル強化)の目的の一つだったわけですが、Valhalla色がやや濃くなったことも付加されて、低音以外は概ね好ましい方向での変化(成果)が得られたように思います。
尤もValhallaデジタルを導入した時ほどの大きな変化ではなく、シグナル経路におけるValhallaが2本になったからといって、音におけるValhalla濃度が2倍になるわけではありませんでした。(当たり前か...)
それにしても高音は本当に綺麗です。艶かしいとまでは言いませんが、ある種の色気を感じます。Organic Audioもやはり綺麗な音だと思いますが、こちらは飾らない綺麗さといった感じ。特にValhallaが奏でるピアノの高音そしてその響きはうっとりしてしまう程で、その快感を楽しみたくて久しぶりにショパンなぞ聴いてしまいました。
この素晴らしい高音に比べると低音は今ひとつ。暖色系で弾力感があるところは良いのですが、もう少し低音の形が明確になって欲しいです。ただ、これはそもそも抱えていた問題点が改善されなかったということであり、Valhallaだけの問題ではありません。やっぱりスピーカーケーブルを何とかしないとだめかなと思ったりするのですが、その計画に着手できるのはまだ先になります。
そこで、とりあえずの改善策として音声デジタルケーブルをAET SINに、ValhallaデジタルはRbクロック〜OCX間に戻しました。この結果、高音のValhalla濃度は(残念ながら)少し薄れるものの低音は締まった感じになって多少改善。
次はValhallaインターコネクトの使いどころをWadia521〜PL-L間に変えてみて、どこに使うのがよいか検討してみる予定です。
先ほど「Valhallaが2本になったからといってValhalla濃度が2倍になるわけではない」と述べましたが、「もし余計な色を排してインターコネクトとスピーカーケーブルを全てValhallaにしたら一体どうなるのだろう」という妄想が頭から離れません。インターコネクトはやってやれないことはないけど、如何せんスピーカーケーブル(2.5m必要)だけはどう考えても無理だよなぁ...(^_^;