以前の日記で書いた“iD100とm903の相性問題(m903のS-LOCKがかかったり外れたりする)”に関し、もしかするとリッピングデータの問題かもしれない(我が家はAIFF/48KHzでリッピング)という仮説を持っていたのですが、AIFF/44.1KHzでリッピングしたデータで試してみたところ、やっぱりダメでした。
というわけでiD100とm903の相性問題は未解決のまま。音だけを聴いている限り何の問題もないのですが、S-LOCKのON/OFFに伴ってm903のLED表示がついたり消えたりする(ディマーモードで使用しているので、ボリューム表示を含めた全てのLEDがついたり消えたりする)ことに我慢できず、DACはM1-DACを使用することにしました。従って、当初想定していたヘッドフォンオーディオシステムのミニマム化は断念。音的にはm903のDACよりもM1-DACの方が若干優れているので良しとしましょう。
ちなみに相性問題を検証するにあたり、iD100をメインシステムに組み込んでWadia521での動作検証もしてみたのですが(結果は全く問題なし)、折角なので170iTransportとの音の比較をしてみました。
基本的に大きな差があるとは思いませんでしたが(ND-S1のように音が軽いということはない)、iD100固有の“AppleデバイスへのバッテリーチャージをOFFにする機能”はやはり有効で、OFFにすると雑味がとれて音の純度が少し上がります。ちなみに同軸、TOS、AES/EBUの3種類のデジタル出力を全て試してみましたが、AES/EBUが音場が少し広く力感があって一番好みで、同軸とTOSについてはほとんど差を感じませんでした。ただしデジタルケーブルの影響も入っているのでご注意の程。
使用したデジタルケーブル | ||
SPDIF:同軸 | TARA LABS | RSC Master Generation2 |
SPDIF:TOS | audioquest | Optlink-5 |
AES/EBU | wireworld | Gold Starlight5 |
試聴中のアルバム/曲の変更は全てリモコンにて操作したのですが、システムの設置場所とリスニングポイントが離れているメインシステムにおいてはこのiD100の使い勝手の良さがヘッドフォンオーディオシステム以上に際立ってしまい、もはや170iTransportに戻すということは考えられなくなってしまいました。というわけでiD100はメインシステムで使うことに...(^_^;)
●iD100が(170iTransportに比べて)優れている点
・バッテリーチャージモードのOFF機能は音が良い
・iPodをいちいちリセットしなくても直ぐに認識してくれる
・リモコンで必要な操作が全て行える
・リモコンの感度がよい
・AES/EBUが使える(Wadia521の同軸入力を別の機器に使い回せる)
・コンパクトで場所を取らない
そうなるとヘッドフォンオーディオシステムの方をどうするかという問題が出てくるわけですが、メインシステムから外した170iTransportを使ってみたものの、やっぱり使い勝手が悪くてしようがありません。(特にリモコン操作でアルバムを選べないのが非常につらい)
というわけで2台目のiD100を購入してしまいました。今度の購入先は逸品館です(一番安くて在庫もあったので)。なお外部電源には170iTransportに使用していたエーワイ電子・汎用電源(12V)のDCプラグを交換して流用。
実は、もしかすると2台目のiD100はm903との相性問題が発生しないのではないかと(少しだけ)期待したのですが、残念ながら1台目同様にS-LOCKがかかったり外れたりします。やっぱり単なる個体差ではなくiD100とm903の仕様上の問題のようですね。やれやれ...。