http://www.braun.co.jp/products/shaver/prosonic_1.html
本日、ブラウンの新しいシェーバーが届きました。e-BESTのOUTLETにて10台限定26,999円のうちの1台をGET! 早速開けてみましたが、まず驚いたのがパッケージがデカイこと。デザインセンスは何となくAPPLE製品のパッケージを思わせます。でも過剰包装だと思いますが...。
今回のモデルチェンジはクルマでいうところのフルモデルチェンジに相当しますね。本体のデザインもさることながら、Clean & Renew System(全自動アルコール洗浄システム)、ACケーブルの接続端子の形状、キャリングケース等々、多岐にわたるデザイン及び機能変更が行われています。
※左からProsonic(新製品)、ActivatorX、SyncroSystem SmartLogic
今日はまずデザインおよび機能についてのレポートを、明日は剃り具合/剃り心地と洗浄システムについてのレポートをしたいと思います。
1)全体
これまでのブラウンは可動ヘッド部分と本体部分の幅や厚みがほぼ同じとなるように1体としてデザインされていましたが、プロソニックは本体部分がスリムになったことで可動ヘッド部分と本体部分がそれぞれのアイデンティティを主張するデザインとなりました(ナショナルのラムダッシュがそうですね。日立も本体部分はスリムですがヘッド部分とのつながりを意識しています。)。これまでのブラウンのデザインアイデンティティを継承せず、全く新しいデザインを追求したように見えます。これは大きな決断だったと思います。
最初は少し違和感がありましたが、旧モデル(ActivatorX)と比較して眺めているうちに、旧モデルのデザインがだんだん古くさく見えてきましたから、新モデルのデザインはまずは成功していると思います。一番の課題は新しいブラウンの強いデザインアイデンティティが形成されているかどうかという点ですが、パワースイッチ部分および本体テール部の充電(&クリーン度)表示部分の「円形モチーフ」がそれに該当するのではないでしょうか?(クリーンシステムの洗浄ボタンも円形ですね。)
いずれにせよ、「エラの張ったナショナルのラムダッシュ」や「頭でっかちなロボットみたいな日立のロータリー」に比べると、バランスが良く且つ洗練されたデザインだと思います。流石にブラウンです。
2)本体
ActivatorXの場合は本体部分に小さなゴムの突起が配置されていて、それが滑り止めの役割をしていました(またこのゴムの突起はデザイン的にもブラウンらしさを表現する機能を果たしていたと思います)。しかしながら、このゴムの滑り止め機能がやや弱いため、使っている最中に握り位置がズレてくるんですよね。手のひらが少し濡れている場合なんかは特に。(私だけでしょうか?) その辺りは使い勝手としては不満に思っていたのですが、プロソニックは本体の裏面部分がゴム系の素材で大きく覆われており、また本体自体がスリムになったことも手伝って、ホールド感は格段に向上しているようです。これも実際に使ってみて確かめましょう。
3)ヘッド
プロソニックとなってヘッドには新しい機能が盛り込まれています。謳い文句通りの効果があるかどうかは使ってみないとわかりませんが、かなり期待できそうな機能ではあります。
●ソニックヘッド
ミクロの振動で肌を波打たせ、短く剃りづらいヒゲが毛穴から出るのを助けます。
●センソフレックスシステム
顔の曲面にシェーバーヘッドが自動的に追随。「アクティブフロート」と「新首振りヘッド」の合わせ技によって実現されるようです。これはフィリップスの機能(フィリップスは3つの回転刃ではありますが)を取り入れたもののように思われますね。
●アクティブフロート
2本の網刃がそれぞれ独立して上下に稼働します。単なる平行移動ではなく曲面追随が可能なので肌に合わせて網刃が最適な状態を保つようです。
●新首振りヘッド
従来の首振りヘッドよりも可動角度が大きくなり、肌への追随性が増しています。
●アクティブタイトニングシステム
網刃・内刃一体型カセットの採用により、ヘッドを肌にあてた圧力で生じる、網刃と内刃の間の隙間を解消。網刃に取り込んだヒゲを逃さず効率よく確実にカットします。
●その他機能
「パワーコム」「新マルチパターン網刃」「コンフォート内刃」「クロスカッティングアクション」等の機能がありますが、これらは従来機能の強化版かな。
4)各種スイッチ
これまで一貫してスライド式だったパワースイッチは初めてプッシュ式となりました。さらに1-2-3システムは廃止され、ヘッド固定スイッチ、際剃り刃スイッチはそれぞれ独立したスイッチとなりました。
ヘッド部の右側面にあるノブを親指で奥方向にスライドさせるとヘッドがロックされます。ロックされた状態で手前に引くとロックが解除されます。この辺りの機能は人間工学的に使いやすく計算されています。
また本体に収納されている際剃り刃は、パワースイッチの直上部分を上にスライドさせることにより現れます。実際に使用してみないとわかりませんが、際剃り刃の部分が本体からかなり浮き上がった位置に固定されますので、旧タイプよりは使いやすそうな気がします。
5)液晶表示
これまでのブラウンは本体下部にスクエアの液晶を配置するというのがデザイン上のルールでしたが、プロソニックでは本体テールをスラントさせて円形の液晶を配置しました。このあたりが新デザインの強いアイデンティティになっています。
円形の液晶は外周部に目盛りが配置されており、右半分がバッテリー状態、左半分がクリーン度を表示します(クリーンシステムに装着した状態)。また網刃・内刃(これらは一体パーツになりました)の交換時期も表示されるようです。ソニーのインフォリチウムバッテリーを使えばバッテリーの残り時間が表示できるはずなのでそうしたらいいのに。(そこまでの機能は必要ないか...。)
6)クリーン&リニューシステム
従来は一貫してブラック/グレー系統の色でしたが、今回はオフホワイトです。デザイン的には明るいイメージとなりましたね。カートリッジの取り出しボタンは左側面手前に、洗浄スイッチは前面中央に配置されています。洗浄スイッチを押すとブルーのLEDが点灯します。
洗浄スイッチの下部には「ファストクリーン機能(急速洗浄)」のスイッチがつきました。これは洗浄のみを25秒で完了させる機能なのですが、朝一から出張に行く際には、使用した後洗浄だけして直ぐに鞄に入れて出かけられるのでとても便利だと思います。素晴らしいです!
また使用後10分で自動的に電源がオフになる「オートオフ機能」がつきました。従来は洗浄&充電が終わっても電源が入りっぱなしだったので感覚的に気持ち悪かったのですが、これでその気持ち悪さともお別れです。おそらく電源が入りっぱなしでも電気代に与える影響は微々たるもののような気がしますので、このオートオフ機能は先に述べたような情緒的ベネフィットに対応したように思えます。推測ですが、この機能は日本市場からの要望ではないでしょうか。電気代に対する影響が大きいのならともかく、そうでないとしたら外人はこんなことをあまり気にしなさそうに思えるので。
中央の洗浄スイッチの左下にはカートリッジ内の洗浄液の残量を示すLEDが、右側には洗浄モードを示すLEDが配置されています。このLEDが対称配置になっていないところが面白いです。おそらく、セットした本体がやや左に傾くことになるので、その不安定感を視覚的に安定させるために敢えて左下に配置したものと思われます。細かなところまでキッチリとデザインされていますね。
7)ACケーブル
コンセントに差す部分のプラグデザイン(変圧モジュール内蔵)は従来と同じですが、クリーンシステム/本体に差す部分のプラグが変わりました。従来のプラグ(写真下)は接点部分がむき出しになっていたので、もしも何らかの理由で接点がショートされるとブレーカーが落ちるか変圧モジュールに悪影響があるのではないかと気になっていました。新型のプラグ(写真上)だとそのような危険性はほとんどありませんね。これは当然のデザイン変更だと思います。
技術的には変圧モジュールをクリーンシステムとシェーバー本体に内蔵することもできると思います。そうすればACケーブルのコンセント側のプラグは小さくなるので持ち運びには便利だと思うのですが、その場合は変圧モジュールがクリーンシステム用とシェーバー用の2つ必要なこと、また本体内部に余分なスペースが必要となるためコスト面、デザイン面に影響を与えることになります。そのあたりを嫌っているのでしょうか?
8)キャリングケース
これまたデザインが大きく変わりました。なんと半透明の素材です。何故なんでしょうか?視覚的に明るい(軽い)イメージにしたかったのかな?
面白いのはクリーニング用ブラシがキャリングケースの底面に収納されている点です。これは機能的で良いアイデアですね。
以上、長々とデザイン及び機能について説明してきましたが、シェーバーの良し悪しは実際に使ってみないことにはわかりません。明日はそのあたりをレポートしましょう。