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迷宮の女(監督・脚本:ルネ・マンゾール)

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◆評価:お見事!まんまと騙されました!あなたはこの映画に仕組まれたトリックに気がつきましたか?


本日2本目の紹介になりますが、この映画(DVD)、今さっき見終わりました。で、大穴当てた気分なので慌てて書き記しています。
「いや〜、おもしろかった!」、というか「こんな結末になるなんて、いや、この映画にこんな仕掛けが隠されていたなんて、正直驚きました!」と言った方がよいかな。実はこの映画は先週末に見たのですが、最初はあんまりおもしろくなかったので途中で寝てしまったのです。「まあ全部見なくてもいいか」とも思ったのですが、今日の21時頃、ふと「続きでも見るか」と思い立ち、特に期待もせず見始めたのですが、中盤あたりからグイグイとストーリーに引き込まれていき、最後の最後で大どんでん返しを食らいました。実は観ながら2点ほど気になったことはあるのですが、まさかこんな結末に繋がるなんて....。ここまでうまく騙されると、何だか痛快な気分ですね。

と、ここまで読んでも何のことかさっぱり分からないと思いますが、この映画についてはネタバレにはしたくないので(是非、ご自分で観てもらいたいので)ほんの少しだけ触れておきます。


大雑把に言うと、この映画では2つのストーリーが平行して進みます。一つは、ギリシャ神話に擬えて殺人を犯す連続殺人鬼を逮捕するまでの話。そしてもう一つは、その逮捕された連続殺人鬼(実は多重人格:解離性同一性障害)を治療して人格を統合するまでの話です。この2つのストーリーがテレコで進むのですが、この映画を観ながら「何故こんな構成にしたのだろう」とちょっと疑問に思っていました。実はそこに大きな仕掛けがあったのです。見終わると分かりますが、この構成でないとこの映画は成り立たないのです。まあこのくらいの紹介なら観る楽しみを殺ぐことはないでしょう。


先に紹介した「アンダーワールド2」とは全く異なるジャンルの映画ですが、どちらの映画もアニメでは表現できない、実写映画ならではの魅力に溢れていますね。「アンダーワールド2」は作り物ではない生の女優の美しさ、そして「迷宮の女」は実写だからこそ成立し得る脚本・演出に隠されたトリック。映画はこうでなくっちゃ!
いや〜、それにしてもまいりました。ルネ・マンゾールという監督、なかなかやりますね。主演のシルヴィー・テスチュという女優さんの中性的な存在感、そして演技もなかなか見事です。
私はフランス映画が好きなので、所謂ジャケ買いでもって知らない仏映画のDVDを買ったりするのですが、これは大当たりでした!久々の快感です!