- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2008/06/25
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昭和27年、東京。美少女連続殺人事件が世間を騒がせていた。 引退した元女優・陽子の娘も姿を消し、探偵・榎木津はその行方を追っていた。 一方、作家・関口と記者の敦子は、不幸をハコに封じ込める教団の謎に迫る。 さらに、巨大なハコ型建物の謎を追う刑事・木場も登場。 そして事件に関わる彼らが皆、古書店「京極堂」店主・中禅寺の元へ集まってくる。 3つの事件に関わるハコに隠された恐るべき謎を、果たして京極堂は解き明かせるのか!?
【評価】★★★★☆
京極夏彦/京極堂シリーズの映画化第2弾。第1作「姑獲鳥の夏」は今は亡き実相寺昭雄さんの監督作品でしたが、今作は原田眞人さん。「原田眞人って誰?」と思って調べてみたら、「狗神」「突入せよ!「あさま山荘」事件」の監督さんでした。どちらも個人的には好きな作品ですが、何故か「伝染歌」(未鑑賞ですが友人によると酷い作品らしい)の監督だったりするのでちょっと不安が過ぎらないでもない。
でも観始めたらそんな不安なんかすっかり忘れてしまい作品に引き込まれてしまっていました。関口役が永瀬正敏から椎名桔平に変更になっているところにやや違和感(関口って気が弱く自信が無くって影の薄い人物のはず)を感じましたが、その他の主な配役は第1作と同じなので一安心。田中麗奈さんも活躍してます!(^v^)
本作品は大きく8つのパートに分かれているのですが、各パートが時間軸として正順に配置されているわけではないので特に前半は戸惑う(期待通りにストーリーが進まない)ところもありましたが、通して考えればわかりやすくて集中が持続するストーリー展開だったと思います。
巨大なハコ型建物については想像以上に巨大ではありましたが、まああんなものかと。やっぱり見どころは“四肢を切り取られ包帯でグルグル巻きにされた少女がもぞもぞと動くシーン”かな。あとは相変わらずお美しい黒木瞳さまでしょう。
作品の雰囲気に関しては第1作の実相寺監督作品の方が圧倒的に好きなので、その意味での物足りなさはあるのですが、エンターテインメント系ミステリーとしては出来のよい楽しめる作品だと思います。